小学生の朝の支度にイライラ!発達障害で支度が遅い子どもが行動しやすくなる楽しい遊びとは?

小学生の子どもの朝の支度が遅くてイライラしていませんか?「早くして!」と言っても子どもはテレビやゲームに夢中で全然動いてくれない。実は、そんな子が行動しやすくなるお母さんのサポートがあります。楽しい遊びでお子さんの行動を切り替えましょう!
 
 

小学生の子どもの朝の支度が遅くてイライラしていませんか?

 
 
朝、お子さんがぼーっとしていてなかなか朝の支度に切り替えられない、テレビや他の物に目を奪われて次に進めない!とお困りのお母さん。
 
 
朝から「早くして!」なんて怒鳴ってイライラしていませんか?
 
 
 
 
我が家の小3の娘は発達障害の自閉症スペクトラムの傾向がある子です。
 
 
もともと朝に弱くて、寝起きも悪いタイプです。
 
 
そのため、朝起きるモチベーションのため、好きなテレビを見せてみたり、ゲームを容認したりといろいろ工夫しています。
 
 
娘の場合、行動が切り替えにくくて遅れがちなのに、必ず時間までに行かないといけない!という真面目なタイプなので、遅れそうになると自分でイライラしてしまいます。
 
 
娘を観察すると、本人も学校へ行かなくちゃいけない時間が迫っているのが分かっているのに、気が散ったり、ぼーっとする時間があったり。行動が進んでいないように感じます。
 
 
時間が迫って朝からイライラを募らせパニックになってしまうと本人が辛いので、パニックになる前に切り替えられたらいいなと考えて、うまく切り替えられる方法をいろいろ試行錯誤しています。
 
 
私が日々試行錯誤する中で、今日は我が子の朝の行動の切り替えに効果があった楽しい方法をお伝えしますね!
 
 

発達障害の子どもの朝の支度が遅くなる理由

 
 
発達障害の子どもは朝の支度が遅くなってしまいがちです。次の行動へ移るのが遅かったり、切り替えるのが苦手だったりするのですが、それはどうしてなのでしょうか?
 
 

時間感覚の弱さ

 
 
まず時間感覚が弱いため、時間の経過を体感としてつかめないところがあるのです。
 
 
だから、集中しているうちに思いのほか時間が経ってしまうことがあるのでしょう。
 
 

目覚めの悪さ

 
 
発達障害の子どもは朝が弱い子が多いです。
 
 
起きてきても、なかなか目が覚めていない子どもがいます。
 
 
これは「低覚醒」という状態で、目は開いて体は起き上がっていても、まだ脳が完全に起きていないのです。
 
 
ぼーっとしている子に、何を指示しても行動できないのはおわかりですね!
 
 

先の見通しが立たない

 
 
お母さんにしたら、先にやることをやってしまえばいいのに!毎日やっていることなんだから分かるでしょう!と思ってしまいますよね。
 
 
実は、これが発達障害の特性「先の見通しの立たなさ」なのです。
 
 
このあと何をしたらいいのか、それに何分かかるか、こういった先の見通しを立てるのが苦手なのです。
 
 
これらのことは脳の特性だから仕方がない部分があるんです。
 
 
子どもだって完璧にやりたい!遅れたくない!なのにできない!というジレンマを抱えています。
 
 
そんな時に大事なのは、子どもがどうしたら行動しやすくなるか、お母さんがサポートするという考え方です。
 
 
 
 

発達障害の子どもが行動しやすくなるお母さんのサポート

 
 
子どもに行動を促すお母さんのサポートにはこんなことがあります。
 
 

褒める声かけ

 
 
子どもが行動しやすくなる声かけはできていることを「褒める」ことです。
 
 
今できていることを褒めることや行動の先にご褒美を設定することは、発達障害の子どもの行動を促すのに効果があります。
 
 
そして、行動が促されると、脳では支度のルーティンとして回路が出来上がり、行動が定着していくのです。
 
 
子どもが気分よく行動できるように、子どもを褒めて行動を後押ししてあげる声かけは基本中の基本です。
 
 
 
 

使っている脳エリアを切り替える

 
 
ゲームしている時は主に画面を集中して見ています。
 
 
発達障害の子は目からの情報を取り込みやすい子が多いです。
 
 
ですから、興味がある見えたものに意識が集中してしまいます。
 
 
その時、脳は視覚を司る部分を使っています。
 
 
この今使っている感覚を違う感覚に切り替えることで、脳が使っている場所が切り替わり、ゲームなどへの集中が途切れるのです。
 
 
例えば
 
 
・ゲーム中の子どもに、楽しいことや子どもにとって魅力的な言葉を耳打ちし興味をそちらへ切り替える(視覚→聴覚への切り替え)
 
 
・ゲームしている子の肩に触って触覚に意識を向かせ、そのタイミングで本人が楽しい別の活動に誘う(視覚→触覚→聴覚への切り替え)
 
 
我が家ではこんな切り替えの方法がうまくいくことがわかりました。
 
 
我が子の場合ですが、朝の支度をしなくてはいけないのを本人も理解しているのです。
 
 
だから、ちょっとゲームから離れるきっかけを与えてあげると、すんなりゲームをやめてくれることがわかりました。
 
 
次項では、ゲームから使っている脳の切り替えを促したじゃんけん遊びについてご紹介します。
 
 

朝から楽しもう!じゃんけん遊びで行動を切り替える方法

 
 
娘はゲームも好きなんですが、お母さんと遊ぶのも大好きな子です。
 
 
ですから、何かに目を奪われているときには「お母さんと遊ぼうか!」と声をかけると、「いいよ!」と応じてくれることがあるのです。
 
 
こんな時にオススメの簡単であまり時間がかからず、切り替えを促す「じゃんけん遊び」をご紹介しますね!
 
 

基本編:三時のおやつ

 
 
二人で向かい合い、お互いの右手をパチンと合わせて「三時のおやつ!」と言うと同時にじゃんけんをします。
 
 
パーなら「パフェ」、チョキは「チョコ」、グーは「グミ」を表します。
 
 
お子さんがグーでお母さんがパーで勝ったなら、じゃんけんで勝ったお母さんが声をかけます
 
 
パーから、次はグーを出そうと思うなら、手の動きは「パー」、「パー」、「グー」になります。
 
 
手の動きに合わせ「パフェ、パフェ、グミ」と言って、グーを出します。
 
 
ここでチョキを出そうと思うなら「パフェ、パフェ、チョコ」と言ってチョキを出します。
 
 
同様にパーなら「パフェ、パフェ、パフェ」ですね!
 
 
こうして勝った方が声をかけて、じゃんけんを続けます
 
 
あいこになったなら「ごちそうさまでした!」と言い、「ごちそうさまでした!」を早く言えた方が勝ちです。
 
 
この遊び、昭和の時代は「戦争」という掛け声で遊んだお母さんもいらっしゃるかもしれません。
 
 
令和の時代は平和に「三時のおやつ」の掛け声で楽しく遊びましょう。
 
 
この遊びを3回くらい続けてやって楽しみます。
 
 
朝から遊ぶなんて時間がない!と思うかもしれませんが、これを3回やったとしても1分もかかりません
 
 
この遊びを楽しく遊び終えたら「じゃあ、着替えようか!」と次の行動を促す声かけをすると意外とすんなりと行動が切り替わるのです。
 
 

展開編:カレーライス

 
 
「三時のおやつ」の掛け声を変えた展開として「カレーライス」という遊びもあります。
 
 
・掛け声:カレーライス
 
・グー:ぐーから(グー辛)
 
・チョキ:ちょーから(超辛)
 
・パー:ぱーから(パー辛)
 
・あいこ:「水!」と叫ぶ
 
 
といった感じで置き換えられます。
 
 

応用編:2パターンを交互に難易度アップ

 
 
この「三時のおやつ」「カレーライス」のじゃんけん遊びを交互に2パターン繰り返すと、難易度が上がります。
 
 
「カレーライス」のあいこの時は「水!」と言わなくてはいけないのに、思わず「ごちそうさまでした!」と言ってしまうことがあり、子どもと大笑いしてしまいます。
 
 
難易度が上がるということはさらに脳を使うことになり、この遊びで脳を起こし目を覚ますことができます。
 
 
このじゃんけん遊びを挟むと切り替えがうまくいくことが多いのです。
 
 
 
 
その理由は
 
 
・たくさん脳を使うので脳が覚醒して指示が入りやすくなり行動が切り替えられる
 
・一緒に楽しく遊んでお母さんに褒められたと感じるから
 
 
だと私は考えています。
 
 
遊びはじめてすぐに、手をパチンと合わせるので体に刺激が入り、その動作で脳を使っているエリアが切り替わります。
 
 
そして、この遊びは
 
 
「手を動かしながら、言葉を発する」
 ↓
「どちらが勝ったかあいこかを、目で見て判断する」
 ↓
「勝った方が、手を動かしながら言葉を発する」
 ↓
「あいこなら何を言うか思い出し、素早く声を発する」
 
 
と、こんなことが必要です。
 
 
こうして書いただけでもたくさん脳を使うことがわかりますね。
 
 
だから、脳が目覚め、お母さんの声がスッと入り行動が早くなるのでしょう。また、朝からお母さんと一緒に楽しく遊ぶのは、お母さんに褒められたのと同様の効果があります。
 
 
つまり、たくさんお母さんに褒められた後なら、子どもにとってあまり気が進まない行動にも移れるのです
 
 
この遊びは、ぼーっとして朝ごはんがすぐに食べられなかったり、行動が遅かったりするお子さんにもおすすめです。
 
 
ぜひお試しくださいね! 
 
 
私の経験が皆さんの楽しい子育てのヒントになれば幸いです。
 
 
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