発達障害で病気への不安が強い子どもが落ち着く厳選対応3つとは?

発達障害の不安が強い子どもは、感染症や病気になることに強い不安感を持っていることがあります。コロナ禍の今、我が子も少しでも風邪症状があると不安に陥ることがありました。この記事では、不安が強い子どもが安心できるようになる対応をお伝えしますね!
 
 

病気や感染症が怖い!発達障害で不安が強い子ども

 
 
コロナ禍でマスクの着用やうがい手洗い消毒が当たり前になりました。感染症防止への意識が高まる中でも、第◯波というニュースが何度も聞かれます。
 
 
我が家には小3になるとても不安が強い娘がいます。
 
 
娘の不安は、地震や台風などの天災や大嫌いな雷への不安、病気や感染症に対する不安など多岐にわたるのですが、特に感染症にかかることにとても神経質になっています。
 
 
 
 
一度でもうがいをしたことを意識できないでいると、私に「私うがいしたよね?」と確認してきます。
 
 
うがい手洗いは外出から帰ってくると洗面所に直行する習慣になっているので、うがい手洗いを忘れることはまずないはずなのですが、自分でやったかどうか忘れてしまうとどうしても不安になってしまうようです。
 
 
また、37度を少しでも超えてしまうと、「自分はコロナに罹ったかもしれない」と不安な気持ちが抑えられずパニックになってしまうので、毎朝の検温にも気を遣っています。
 
 
正直、特別な感染症でなくても、軽い風邪をひいてしまうことは誰にでもありますよね。
 
 
ですが、鼻水が少し出た程度でも、大騒ぎで「病気じゃないよね?」「風邪じゃないよね?」と何度も聞いてくるのです。
 
 
そんな時に「大丈夫だよ!気にしなくていいよ」と言ったところで、娘の不安は解消されません。
 
 
こっちはこんなに不安でたまらないのに、お母さんはどうして大丈夫なんて言うんだ!というように、私に対し不信感をあらわにしてくるのです。
 
 
こちらも対応に困ってしまいましたが、何と言ってもそんなにしょっちゅう不安になってしまうのは子どもが一番辛いことです。
 
 
私は、不安が強い娘に様々な不安を取り除く対応をしてきました。
 
 
今日は、娘が落ち着く対応を3つお伝えします。
 
 

発達障害の子どもが不安が強い理由

 
 

ネガティブな記憶を残しやすい

 
 
発達障害の脳の特性でネガティブな記憶を残しやすいことがあります。
 
 
ですから、なにか悪い情報の方をよりたくさん頭にインプットしてしまっているのです。
 
 
一度でも「コロナで亡くなった人がいる」といった情報を聞いてしまうと、「コロナは大半の人が軽度の症状である」という情報を打ち消してしまい、悪い記憶の方を強く残してしまうのです。
 
 
 
 

ネガティブなことをどんどん考えてしまう

 
 
発達障害でADHDの傾向があると、どんどん考えが浮かび広がってしまうことがありますね。
 
 
そのことにより、ネガティブな方向に悪い想像が止まらなくなって不安に陥ってしまうこともあります。
 
 
発達障害の特性でワーキングメモリの働きが弱いことも多いため、すぐに頭の中が悪い考えでパンパンになってしまい、頭の中で処理しきれなくなってパニックになってしまうのです。
 
 

我が子の病気に対する不安は何?

 
 
娘は幼いころからとても病院が苦手です。特に注射が大嫌いで、予防接種を受けさせるのも一苦労なのです。
 
 
発達障害があり、病院に行って何をされるかわからないことや見通しが立たないことが大きな不安の元だと思っています。
 
 
また娘は身体が丈夫な子で、保育園に通っているころから年に1度くらいしか熱を出しません。
 
 
しかもありがたいことに微熱程度の風邪ならば病院に行かずに、悪化することなくそのままで自然治癒してしまうことが多かったのです。
 
 
身体が丈夫なことを幸いに、年に1度くらいしか行かない小児科に行くというのは、診察より予防接種の注射で行く割合が多いことになり、病院=注射のイメージが強くとても恐怖を感じているようでした。
 
 
 
 
そのことで、何か病気になるというのはいつも痛いことをされるというイメージもあったようです。
 
 
大きくなってくると、お父さんやお兄ちゃんなど身近な人が病気になって手術したり、テレビなどからいろいろな情報が入ってきたりします。
 
 
病気になり辛い思いをしている姿を見聞きすることで、病気に対するネガティブな情報をつなげて、不安だけが膨らんでしまっているようでした。
 
 
次項では、発達障害の不安が強い子どもが落ち着く対応を3つお伝えしますね!
 
 

発達障害の不安が強い子どもが落ち着く対応3つとは

 
 
病気に罹る不安が強い娘に対し、不安感を訴えた時に私が行う対応についてお伝えしますね!
 
 

スキンシップをしながら気持ちを吐き出させる

 
 
不安が強いときには、まずはスキンシップで気持ちを落ち着けます。
 
 
娘は私と一緒に布団にくるまり体をホールドするように抱っこすると安心するので、不安な時にはまず抱っこしたり膝に乗せたりしていました。
 
 
少し落ち着いた後は、「何がそんなに不安なの?」とか「どうしてそういう風に考えるの?」と質問をして、子どものモヤモヤした不安を吐き出させます
 
 
子どもがどんな風に話をしたとしても、
 
 
「そうなんだ。そういう風に考えるんだね」
 
「なるほどねー〇〇なのね」
 
 
というようにそのままオウム返しをしたり、共感して聞いていきます。
 
 
お話が上手にできない子なら「〇〇だから不安なんだね」というように、お母さんが気持ちを代弁してあげるのもいいでしょう。
 
 
すると、だんだんと自分の気持ちも整理されてきて不安が収まってきます
 
 

楽しいことに切り替える

 
 
悪いことばかりを考えてしまう思考をストップするのは難しいので、楽しいことに切り替えることをおすすめします。
 
 
たとえば、娘はゲームが好きな子なので、大好きなゲームを私と一緒に対戦しようと誘ったり、一緒に買い物に出かけるなど、見ているものや景色を変えたりして切り替えを促します。
 
 
楽しくて夢中になるような活動体を動かすことに誘うことが切り替えに効果があると感じました。
 
 
 
 

病気への理解を深める説明

 
 
娘は小学3年生にもなり、同年代の子どもより少々発達がゆっくりでありながらもだんだんと理解力もついてきています。
 
 
なぜ病気になるのか、病気の症状はなぜ出るのかといったメカニズムを子どもが理解できるように教えてあげると不安が和らぐことがあります。
 
 
例えば、鼻水が出る理由を、
 
 
「体に風邪のもとになるウイルスが入ると鼻水を出すことで一緒に体の外に出そうとしているからだよ」
 
 
熱が上がる理由は、
 
 
「体の中であなたの免疫くんがウイルスと闘ってやっつけているからだよ」
 
 
と、説明しています。
 
 
こういった説明をすると、鼻水や熱には自分の体をウイルスから助けてくれる役目があることが理解できます。
 
 
だから、鼻水や熱が出ること自体は怖いことではない、むしろ病気を治そうとする体の働きだということを理解して安心することもあります。
 
 
娘の場合、一度そのように説明をしても、忘れたりしてまたしばらくすると不安になってしまうことがあります。
 
 
ですが、何度もこういった説明を繰り返すうちに「熱がでても大丈夫なんだ」と少しずつ理解し、以前ほど不安には感じていないようです。
 
 
手術や予防接種も、それは病気が悪化しないために必要なことだということを理解できたら、怖さも乗り越えられるのではないかと感じています。
 
 
いかがでしょうか?
 
 
病気に対しての不安が強い子どもへの対応をお伝えしました。
 
 
発達障害で不安が強い子どもは様々な場面で不安を強く感じてしまいます。
 
 
一つ一つ不安を解消しながら丁寧に対応することが、この先も自分で不安を乗り越えていく方法を身に着けていくことにつながるでしょう。
 
 
発達障害の子どもが楽に過ごせるように、私の経験がお役に立てれば幸いです。
 
 
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