二学期は勉強が本格的に難しくなります。この時期のワーママが頭を悩ます宿題問題があります。宿題に取り掛かれなかったりして癇癪を起こす小学生高学年のお子さんに困っていませんか。この記事では発達障害のお子さんが癇癪を起こしたり怒りやすいお困りを持つママへ高学年になってまで癇癪を起こす子どもへの対応をお伝えしています!
癇癪を起こす小学生高学年の子どもに困っていませんか
二学期に入り勉強が難しくて、宿題に取り組むときに癇癪を起こしてしまうお子さんに困っているママはいませんか?
お母さんが何か指示するとイライラして怒り出すお子さんと親子バトルを繰り返してしまって疲れていませんか?
私のところに子育てのご相談に来られる方の困りごとを集計していましたら
発達障害やグレーゾーンのお子さんの困りごとは
1位は「癇癪や怒りっぽさ」
そして、同数で
2位は「友達とのコミュニケーション」と
「勉強が理解できない、ついていけない」
だったんです。
高学年によくある友達とのコミュニケーションがうまくできなくて悩みを抱えていたり、そもそもイライラしているところに、さらに何か気に入らないことを言われ導火線に火がついて大爆発の癇癪。
あるいは小学生のお子さんが勉強についていけない、難しいと感じて勉強したくないところ
「ねえ!宿題やったの?」と怒り顔で聞かれ癇癪!
こんなパターンが多いのではないでしょうか?
今日は癇癪を起こす小学生高学年の子どもがどうして癇癪を起こしてしまうのか。
また癇癪を起こす子へ、どのように接したら癇癪がなくなるのかお話ししていきますね!
発達障害やグレーゾーンの子どもが小学生高学年になっても癇癪を起こしやすい理由
高学年の子どもは思春期に入っています。思春期には性ホルモンが急に増えて、特に感情をコントロールする所で活発にはたらきます。
そのため、感情が不安定になりがちです。
脳は成長とともに後頭部から発達していきますが、行動の計画や決定、判断、衝動をコントロールする脳の前の方にある前頭前野は思春期の頃はまだ未発達なままです。
脳をしっかり発達させればこの反抗期・思春期特有の感情の不安定さは落ち着けることができます。
思春期にプラスして、発達の特性があれば脳の一部の発達が未熟なため、学年相当の勉強がとても難しいことや、友達との関わりに悩みを深めることもあります。
高学年以降になると、勉強が抽象的な概念を使うものが増えるので頭で想像して考えることが苦手な発達障害の子どもは勉強につまづくことも多いんです。
発達障害の小学生高学年のお子さんは思春期になりメタ認知という自分を「客観視」できる時期に入ってきます。
周りの同級生たちもグッと成長してきますよね。
そこで、高学年ともなれば自分のことも客観視できて、みんなと比べて勉強ができないことも理解しているんです。
さらには、メタ認知が発達して周りの様子がよく見えるようになってきた友達から、できないことを指摘され自信をなくすことも多いですし、友達の輪から浮いていると疎外感を感じてしまうことも多いんです。
癇癪を起こしている子は自分の理想と現実のギャップに傷ついているんです。
これができない、あれができない、と自分のできなさに自分で気づきイライラしてしまっているんです。
もちろんみんなのようにできるようになりたいけれど、頑張っているのに自分はできない。
わかっているけれど脳の特性でイライラも抑えられないし、毎日怒られたり注意されることが繰り返されてしまいます。
親はため息をついて「5年生にもなってそんなこともできないの?」って呆れ顔で自分を見ているのにも気がついています。
親が自分を見つめるネガティブな視線に耐えられなくなり、どんどん自信がなくなってますます行動が起こらなくなるんです。
◆子どもの発達に大事な「安全基地」とは
家庭の一番の役割は子どもの安全基地の機能です。
おうちは安心安全の場所と思ってもらうこと
自分の安心安全が脅かされない場所だと思えること
自分の安心安全が脅かされない場所だと思えること
学校で頑張ってきた子どもが安全基地のおうちに帰ってきてゆっくり羽を伸ばして休めたら、また明日も頑張ろう!と元気も出てきます。元気になればまた行動することができます。
これが子どもの発達を促すには大事なんです!
おうちはお子さんにとって安全基地でしょうか?
自分がリラックスしている時、あれしろこれしろ言われること、
学校から帰ってホッとしているときに先回りして「宿題やったの?」と言われること、
これは落ち着かないんです。安心で安全ではなくなってしまうんです。
ママだって、仕事から帰ってきてようやくホッとしてソファに座っているとき、夫に「早くご飯作ってよ」なんて言われたらイラッとしてしまいますよね。
「うるさいな!言われなくてもやるし、ちょっとくらい休ませてよ!」って思いますよね。
子どももおんなじです。
子どももおんなじです。
次項では、ママの関わり方を変えて主体的に行動できるようになったお子さんの変化成長をお伝えしますね!
小学4年生の娘さんが自分で宿題もできるようになった変化成長
私の生徒さんのYさんは、高学年になった小学4年生の娘さんが勉強についていけず宿題させるたびにイライラして癇癪を起こし、そんな毎日に疲れてご相談にいらっしゃいました。
境界知能の娘さんに必死で宿題させて毎日親子バトルを繰り返していたんです。
お子さんだけでなく会社員のお仕事があるYさんの大きな負担になっていた毎日を抜け出したくて発コミュの受講をご決断されました。
発コミュをはじめたYさんの気づきはこれまでの自分の子育てのやり方はグレーゾーンの我が子にあっていなかった!ということ。
発コミュを始める前は
「4年生になったのにまだできない!」
ということにとらわれすぎて焦りがあったとおっしゃいます。
「4年生になったのにまだできない!」
ということにとらわれすぎて焦りがあったとおっしゃいます。
本人の気持ちが前向きになっていないのに
お子さんにとって難しい問題を泣きながらでも強引にやらせていたこともあったとのこと。
お子さんにとって難しい問題を泣きながらでも強引にやらせていたこともあったとのこと。
これまで良かれと思ってやっていたことが、全く脳が働いていない状態だった!むしろ脳の発達に悪影響だと知ることができて、教えられた通り正しい方法で話しかけることができるようになり無駄にイライラしなくなったそうです。
発コミュを卒業される時のお子さんは遊んだ後に宿題に向かう時もスッと切り替えられるようになりました。
以前は何度行っても切り替えられなかったり、怒って癇癪を起こしていた子が自分からの行動が増え、自ら前向きに取り組むことで気持ちよくスムーズに終われることに気がつきました。
お手伝いや身の回りのことを言われる前にできるようになり
お母さんに言われる前に、すでにできてることを自慢してくる成長です!
お母さんに言われる前に、すでにできてることを自慢してくる成長です!
お子さんがイライラすることもたまにはあるけれど、そんな時にもどうすればいいのかを理解できているので、感情的にならずに冷静に子どもの行動を観察できるようになりました!
Yさんのようにまず最初はどうして癇癪を起こしているのか観察し仮説を立てることです。幼児でもなくもう言葉で説明できる年齢にも関わらず、癇癪を起こすということは、何らか発達特性がからむことも多いです。
癇癪を起こしてまで嫌がるのは、口で言っても聞き入れてもらえないからかもしれません。
家庭の環境が子供にとって辛い状況だと思った方がいいかもしれません。
子どもが嫌がることを無理やりさせたり、子どもから無理やり好きなことを取り上げるなどしていないでしょうか。
こう言った対応は子どもを怒らせ、ストレスを与え脳の発達を遅らせる対応になります。
癇癪は癖になり、いつも癇癪を起こしている状況では脳の発達は阻害されてしまいます。
では、小学生高学年の子どもに癇癪を起こさせないためにはどうしていったらいいのか、次項でお伝えします。
癇癪を起こす小学生高学年の子どもにママがやるべきこと
まずは怒ることをやめて、褒めたり認めたりして子どもを肯定してください。
肯定された、と感じたら自信がついて自分からの行動が起こります。
親からの肯定は子どもにとっては親からの信頼を得たということです。親に認めてもらえて自信がつくのでもっと自主的に行動しようとします。
あれもこれもできていない、と思う子どもを肯定すること自体が難しいと感じるかもしれませんが、どんなお子さんでもたくさん肯定することはできるんです。
小学生高学年以降の思春期の子どもにやってほしい肯定の声かけの具体的な方法をお伝えしますね。
◆すでにできていることをただ言うだけ「実況中継」
子どもの行動を実況中継してください。
「起きてきたね!」
「ゲームやってるね!」
「ご飯食べ始めたね」
「お風呂に入ろうとしてるね」
肯定というと「褒めなくてはならない」と考えがちですが
無理に褒めようとする声かけは高学年以降の子供にとっては、お母さんが自分に何かさせたくて言っていると感じる子も多いんです。
実況中継の肯定のやり方は、ただ行動していることを言えばいいのでお母さんもすごく楽ですし、子どももお母さんからの肯定を受け取りやすいです。
◆子どもが主体的にやっていることに興味を示す声かけ
ゲームやYOUTUBEを楽しんでいる時、興味を持って
「ゲーム面白そうにやってるね!どんなゲームなの?お母さんに教えて?」
と聞いてみてください。
子どもが面白がっていることを
一緒に面白がったり、
「へえー、よく知ってるね!」
と感心してみてください。
自分が好きなことに興味を持ってくれたら話もしたくなりますね。
発コミュを始めるまで、子どもができていることが見えなかったYさんは子どもができていることを見つけられるようになり褒められるようになりました。
高学年になり思春期に入って難しい年頃のお子さんにも親からの肯定を届けられています。
安心安全なおうちになり、怒りやイライラをぶつけ合う関係から、穏やかに落ち着いて会話ができる関係に変わっていかれたんですね。
できないことを必死にやらせるより、家庭が穏やかになれば親御さんも気持ちが楽になり楽しく子育てができるようになります。
発達科学コミュニケーションの基礎講座では、お子さんに合わせどうやって具体的に関わっていくのか学び、実践することで
親御さんもお子さんも楽に楽しくおうちの中の家族みんなが穏やかな関係性の中で安心安全になれる環境を作ることができるんです。
いかがでしょうか?
自分の当たり前の子育てスタイルを一人で変えようと思っても難しいです。もし、おうちを穏やかにしたいなら私と一緒に子育てを変えてみられませんか。
癇癪を起こす小学生高学年の子育てがうまく行かなくて悩んでいらっしゃる方は、ぜひ私に会いに来てくださいね
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