小学校の個人面談で4月から入学した子どもが勉強についていけていない、集団から外れていることを聞かされへこむ経験を書いています。このタイミングで子どもの課題が知れてよかったと思えるのは改善に動いた時!個人面談をきっかけに支援学級への転籍へ動いた私の経験とお母さんの行動が早い方がよい理由をお伝えします。
小学校一年生の個人面談で現実を知りへこむことになった私の経験
夏休みが明け2学期が始まりましたね!皆さんのお子さんの様子はいかがでしょうか?
・学校にすっかり慣れて楽しく通っている子
・登校を嫌がる様子が見られる子
・はじめから頑張りすぎてお疲れモードになっている子
いろいろなお子さんがいると思います。
4月から環境が変わった子どもたちのフォローに忙しかったお母さんや新たな問題が起こり悩んでいるお母さんもいらっしゃるかもしれません。
私は担任の先生から、小学校一年生の一学期末の個人面談で娘が勉強についていけないことを告げられました。
宿題を嫌がり、なかなか進まない様子を見ていると、相当勉強は大変そうだと理解していましたが、そんな私でも先生から言われるのはかなりへこみました。
これをきっかけに発達検査を受けることになり、娘が軽度知的障害域のIQだと知ることになりました。
私たち親子にとって小学校一年生の一学期の個人面談は大きなターニングポイントとなりました。
それまでとはガラリと環境を変え、通常学級から支援学級に転籍する選択をしました。そのおかげで今娘は、元気に楽しく学校で過ごすことができています。
この記事では子どもが必要な支援を受けるためにお母さんはどうしたらよいのか?など考えてほしいことをお伝えしています。
実は入学前からあった不安…
我が家には現在支援学級在籍の小学6年生の娘がいます。
0歳から保育園に通い、特に何も周囲から発達について言われることもなく普通に小学校に入学しました。元気で明るい女の子です。
ところが、小学校一年生の1学期末の個人面談で勉強についていけていないことを先生から指摘されました。
それまで特に発達面を指摘されたことはなかったのですが、不器用で生活面でも苦手なことがあると感じていました。
小学校で勉強についていけるかな…と母親のカンとでもいうか心配なところもありました。
保育園の年長の11月に学区の小学校で就学時健診があり、受けに行きました。
保育園の年長の11月に学区の小学校で就学時健診があり、受けに行きました。
最後に結果を伝える先生に
「ちょっと落ち着きないけど合格でーす!入学式でまた会いましょうね!」
と明るく言われました。
しかし、私は
「え、ホントにいいんですか?うちの子、大丈夫ですか?」と、思わず聞き返していました。
母親だから感じる違和感を実はその時すでに感じていたんです。けれど、私は違和感を感じてはいても全然行動しようともしませんでした。
次項では違和感を感じてはいても、私が誰かに相談するなどの行動へ向かなかった理由をお伝えしていきます。
私が子どもの発達に違和感を持ちながらも行動しなかった理由
私が就学前に子どもに心配なことがありながら行動しなかった理由をお伝えします。
希望的観測
私はそれまで「子どもは勝手に育つだろう」と考えていました。
娘には
・片付けができない
・文字にも興味がない
・お話もあまり上手にできない
などといった状態がありました。
不安に感じてはいるものの、良く言えばおおらか、悪く言えばちょっと面倒くさがりで適当な性格もあり、将来は良い方向に向かうと信じる楽観的な母親でした。
娘は人がたくさんいるところや環境の変化がとにかく苦手でしたが、なんでかな?と思う反面、そのうち慣れるかなとも思っていました。
誰からも指摘されることがなかったので、具体的に自分から調べることもなく、どこかに相談に行こうとも思えなかったのです。
当時フルタイムの会社員で、娘が年長の4月から転職し新たな職場に勤めていました。新しい職場で結果を出そうと必死に仕事をしていました。
それでなくても転職して1年目で休暇も少なく休みにくい中、必要最低限の休暇を取って2人の子どもの学校や保育園の対応をしていたのです。
心配だからどこかへ相談してみるなどという、新たに行動を起こす気持ちと時間の余裕がまったくありませんでした。
自分が忙しいからうっすら心配なことがあっても「まあきっと、大きくなれば解決するかな」なんて考えていました。
まさに「希望的観測」です。希望的観測とは自分のそうだったらいいな、そうであってほしいなという気持ちが判断に影響していることをいいます。
大きくなればこのまま放っておいても自然に解決するものという私の希望に基づいた根拠がない判断を疑いもせずにずーっとしていたのです。
今思えば「希望的観測」を後押しするのに、自分の「忙しさ」「余裕のなさ」は重要なファクターだったと感じています。
誰かが指摘してくれるハズ
保育園の先生はもしかして苦手があることには気が付いていたかもしれませんが、「発達が心配だから、専門機関に行ってください」なんて気軽に口に出して言えないのです。
もし、誤解があれば親との関係を悪くする可能性がありますよね。
いくら経験があるとはいえ、本当に成長とともに自然に問題がなくなる子もいればそうでない子もいるのです。
そもそも医者ではないので診断はできないですよね…
ずっと見てくださっている保育園の先生にも発達に関して言われたことはないし、なにか発達に問題があれば誰かが指摘してくれるんじゃないかな?
と考えているお母さんもいらっしゃるかもしれません。私もそんな風に思っていた一人です。
娘のように周囲の子どもを巻き込んでしまうような目立った困りごとがなく、本人だけが苦手なことに困っている場合は集団の中にいても大きな問題にならず指摘されることも少ないのでしょう。
もし私から保育園の先生に心配なことを相談していたならアドバイスが受けられたのかもしれません 。
・いつもホールに集まるときに嫌がるのはなぜか
・場所見知りがひどいけれどどうしてか
・片付けができないけれど保育園の様子はどうか
・場所見知りがひどいけれどどうしてか
・片付けができないけれど保育園の様子はどうか
些細な心配ごとでも日ごろから違和感があったなら、もっとこちらからしっかり聞いてみても良かったと過去を振り返って思います。
発信しないことには何も始まらない
日々忙しいからとダッシュで保育園から帰っていないで、もっと保育園の先生と積極的にコミュニケーションを取る努力をしたらよかったな、と今さら後悔とともに思うのです。
もちろん聞いたからといってなにかこちらが欲しい答えが出てくることもないのかもしれません。ですが、まずこちらから発信しないことには何も始まらないのです。
お母さんが何も相談もしないで一人で悩みを抱えていたとしていても、子どもの発達を誰かがどうにかしてくれることはない、と思っていてほしいのです。
母親のカンって当たっているんです!
ですから、お母さんの違和感を放置してはいけないし、他力本願で待っていても誰かが助けてくれるわけでもなく時間が過ぎるばかりです。
これまで特にだれにも相談もせず、腰が重い私がようやく自分から動かないといけないと気が付いたのは娘が小学校へ入学後の個人面談がきっかけでした。
あまりに勉強についていけない様子を聞かされ、さすがの私もへこみました。
担任の先生から特に発達検査を勧められたわけではないですが、私から「発達検査を受けた方がいいですか?」 と質問し、行動につなげることができました。
後に調べてわかりましたが、軽度知的障害の場合は娘のように小学校に入り勉強についていけないことがきっかけでわかることも多いとのこと。
小学校一年生で勉強についていけないことが心配なら、ちょっと立ち止まって考えてほしいのです。
時間がかかる発達検査
発達外来などはとても混んでいて予約が半年後が当たり前。
先日相談にいらした方は1年待ちと言われたそうです。
なので、支援を受ける流れを確認し早めに動くことをおすすめします。
なので、支援を受ける流れを確認し早めに動くことをおすすめします。
支援を受けるには発達検査の結果か診断が必要になる場合が多いからです。
次年度からの支援に間に合わせることを考えると、親の動きだしはいつからでも早すぎることはないということを覚えていてほしいのです。
我が家の場合ですが、面談から検査結果を受け取るまでの期間は3カ月程かかりました。
個人面談:7月
発達検査:9月末
検査結果:10月
発達検査:9月末
検査結果:10月
個人面談で担任の先生に発達検査を受けたいとお願いして、自治体の教育委員会の心理士の先生から発達検査を受けられたので、かなりスムーズに進んだ方なのではないかなと思います。
当時、娘が通っていた小学校には支援級がなく、検査結果が出た後に、近隣の小学校へ支援級の見学に行き、どの学校に転校するか決めました。
次項ではこれから個人面談がある方へ準備しておきたいことをお伝えしますね!
気になる子のお母さんが個人面談で準備すること
小学校で勉強についていけない、最近子どもに元気がないと気になるお母さんは、ぜひ個人面談の機会を有効に活用していきたいですね。
お伝えしてきたように来年度へ支援を受けることを考えているならスグに動き始めても早すぎる事はありません。
個人面談の限られた時間を有効に使うためには準備が大切です。
聞きたいことをまとめたメモを用意する
先生に相談したいこと、子どもについて心配していること、お聞きしたいことなどを先にメモしておくといいでしょう。
その場で話すことを忘れてしまったり、聞きたいことが聞けないのはもったいないです。
疑問に思うことは日ごろから記録に残してまとめておくことをおすすめします。
話す時間がなくなっても知りたいことのメモをお渡しすればその場でなくても後日教えていただけることもあります。
支援のためのサポートレターを用意する
子どもの得意な事、苦手な事などをまとめたサポートレターを先生に渡すのもわかりやすくてよいですね!
個別面談は先生一人がクラスの全員の保護者と面談するので一人10分程度の短い時間を設定されていることが多いです。
伝え漏れを防ぐためにもいいですし、先生も書面で残っていれば後で見返すこともできます。先生も子どもに合った対応方法を知りたいと考えています。
お母さんが子どもを見ている目と先生が子どもを見る目は違っています。先生も情報があると助かるのではないでしょうか。
家庭と先生との間で共通認識を持っておくことは子どもが学校で過ごしやすくなるためとても大切なのです。
いかがでしたか?
ここまで個人面談から動き出した私の経験をお伝えしてきました。お子さんが必要な支援を受けるにはお母さんの行動するタイミングも大切です。
先生とのコミュニケーションの機会となる個人面談を有効に活用して、子どもが安心して学校生活を過ごせるにはどうしたらよいか?
学校と家庭で上手に連携をとってどんな支援をしていくのか?作戦を立てていきましょう。
私の経験が少しでもみなさんの子育てのヒントになれば幸いです。
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