音読が苦手で宿題をやる気になれない小学生はいませんか?発達障害の我が子も音読が苦手でなかなか宿題に取り組めず困っていました。脳の発達に効果がある音読は楽しく取り組めるとさらに脳の発達が加速します。音読に楽しく取り組める秘訣をお伝えします!
音読の宿題が苦手な小学生はいませんか?
小学生になると、毎日音読の宿題が出ますよね。子どもが毎日の音読の宿題に取り掛かれなくて本当に大変!
音読って教科書を読むだけなのに、なにか効果はあるの?なんて思っているお母さんはいませんか?
音読にはワーキングメモリ機能をアップさせる効果があるんです。
私はこのことを知って驚いてしまいました!
発達障害の子どもはワーキングメモリが低いことがよくありますよね。
我が家の娘も例外ではなく、ワーキングメモリが低いです。
ワーキングメモリが低いと片付けや感情のコントロールも苦手になりやすいといわれています。
音読にワーキングメモリを高める効果があるって知ったら、これはぜひとも音読させたい!
でも、うちの小学生の娘は、音読が苦手で宿題をやるのがとても大変なんです…。
音読の宿題が憂鬱で、正直にいうとやらない日の方が多いくらいでした。
音読は書いて残るわけではないからまあいいか…とやらずに過ごしてしまうことも。
実は私も…なんていうお母さん!
楽しく音読に取り組めるとっておきの技を教えますので、私と一緒に音読にチャレンジして子どもの脳を発達させませんか?
この記事では、音読の宿題には取り組めなかった我が子が、脳の発達を促す「楽しい音読」に取り組めた方法をお伝えしますね!
なぜ音読の宿題が出るのでしょうか
私は音読をさせるのがあまりに大変だったので、先生に音読の宿題はなんのためにやっているのか聞いたことがあります。
先生の説明によると
「音読がスラスラできる」=「文章の内容が理解できている」
ということです。
音読をしていると、国語の教科書の文章の内容が頭に入り理解できるようになるんですね。
予習をしてくるような効果があるのです。授業での理解度が違うともおっしゃっていました。
理解が目的なら、音読じゃなくて黙読でもいいじゃないと思いませんか?
確かにそうなんです。
黙読は音読ほどは脳の広い範囲が使われるわけではありませんが、脳の働きとしては音読と同じです。
音読のように耳から声を聞くのではなく、黙読は頭の中で自分の声を聞いています。
しかし、黙読は実際本当に読んでいるかというのを外から確認できないですよね。
音読ならば子どもの声を聞けば、文章を読んでいるかどうかを確認できます。
また、先生は子どもの音読を聞き、「スラスラ読めている」「スラスラ読めていない」ということで内容を理解しているかどうかの目安にしているのです。
この読んでいる様子を外から確認できるということと、教科書の内容の理解度の確認があるので、学校では音読の宿題を出しているのです。
発達障害の子どもがなかなか音読に取り掛かれない理由
発達障害の子どもは音読が苦手でなかなか取り組めない子がいます。
なぜ音読に取り組めないのでしょうか。
音読は発達障害の子どもにとって大変だから
「音読」と一言でいっても、「文を見て目で追う」「理解する」「声に出して読む」「耳で聴く」と脳のたくさんの部分を使っているのです。
たくさんの部分を使っているから発達障害の子どもの場合、脳の苦手なところも使う必要が出てくるのです。
苦手なことってなかなか取り掛かりにくいというのは感覚的に理解できますよね。
脳の苦手な部分を使うから、それだけ子どもにとっては脳に負荷がかかりしんどいと感じてやりたくなくなります。
反面、負荷がかかるということは、それだけ脳の発達にとても効果がある、ということでもあるのです。
内容に興味がないから
発達障害の子どもは興味がないことになかなか取り掛かれない子が多いのです。
教科書の内容に興味がなければ、わざわざしんどい思いをして読みたくないのです。
教科書には子どもがワクワクして読みたくなる内容が書いてありますか?
少なくとも私が子どもなら、わざわざ読みたくはないですね。
脳を発達させるには行動することが必要なんです。
また、嫌な気持ちで無理やり行動しても脳の発達の効果は大きくありません。
楽しくできると脳が発達する効果が上がるのです。
楽しいからたくさんでき、音読の脳のネットワークが太く伸びて発達します。
そこで次項で私が娘に「楽しく」音読をしてもらえるように取り組んだ方法をご紹介します。
脳を発達させる楽しい音読の秘訣
娘の場合、文末を勝手に読み換えたり、文を飛ばして読んでいるので、目で追うことが苦手なんだと理解しています。
声を出して正しく読むことを意識すると目で文章を追うトレーニングにもなります。
目で見る力の強化にもワーキングメモリを高めるためも音読はぜひ取り組みたいところ。
そこで、楽しく音読に取り組む作戦を考えました。
楽しく音読に取り組む作戦とは?
ズバリ!「子どもの好きな本をハードルを下げて読む」ことです!
娘は、ディズニープリンセスなどのキャラクターが好きです。
好きなものがある子は、それに関連がある本がおすすめです。絵が多くて読むところが少なくても大丈夫ですよ。
対象年齢が実際の年齢より低い本、さらには薄い本がいいです。
娘がよく読んでいるのは、対象年齢2歳から4歳の子どもへ読み聞かせするシリーズ絵本の「ディズニースーパーゴールド絵本」です。
この絵本は漢字がなく、ひらがなとカタカナのみの文章です。カタカナにもひらがなのルビが振ってあります。
また、低年齢向けの本は「分かち書き」という書き方をしていることが多いです。
「分かち書き」とは単語1つの区切りでスペースが開いており、単語のまとまりがパッと見てわかりやすくなっているのです。
このように対象年齢が低い幼児向けの本ですと、絵があって文字も大きく、小さい子が読みやすい工夫がされているので音読が苦手な子でもハードルが低くなります。
とはいっても、ただ子どもに本を渡してもなかなか音読には取り掛かれないことがあります。
そこでおすすめは、寝る前の読み聞かせのときに、まずはお母さんが読んであげることから始めることです。
お母さんが通常の読み聞かせのような感じである程度読んで、「じゃ、ここからは交代で読もう!」と、一文ずつ交代で読みます。
一文ずつ交代にすると、自分が読む番がわからなくならないようにお母さんが読んでいるときもしっかり文を目で追う必要がありますよね。
これもよく見る意識付けになるので、見る力のトレーニングになるのです。
読むところを見失いがちな子には読むべき場所の脇を指でなぞったり、読みやすいようにサポートしてあげるといいでしょう。
ページをめくるタイミングで褒めてやる気をアップさせてくださいね。
また、はじめから無理せず量は少しでもいいのです。
途中で疲れてしまう様子なら無理に読ませるのは禁物です。その先はお母さんが読んであげましょう。
こんな感じで日々の読み聞かせのなかで勉強を意識させずに音読をすれば、娘も嫌がらず楽しく音読できることがわかりました。
教科書の理解は「黙読」と「質問」で解決!
音読が苦手な子どもに教科書の内容も理解させたいなら、こちらの方法を試してみてください。
「黙読させて、お母さんが読んだ内容について質問をすること」です!
発達障害の子どものなかには、声を出して読んでも耳からの情報が全く入らない子もいます。
読んで聞くという同時に複数のことをすることが苦手なのです。
そういった子はかえって黙読の方が頭に入ることもあります。
黙読した後で
「誰と誰がでてきたの?」
「何をしたお話だった?」
などと、お子さんに質問してみてください。
それにある程度答えられたら、内容が理解できていることになるでしょう。
黙読より耳で聴くのが得意な子なら、お母さんが教科書を読んであげて、その内容について質問するのでもいいですね!
いかがでしょうか?
音読が苦手な小学生が、脳の発達を促しながら楽しく音読できる方法をお伝えしました。
子どもが興味を持つ楽しい読み物を音読して、脳の発達を促してくださいね!
皆さんの楽しい子育ての参考にしていただけたらうれしいです。