支援級や通級の選択を後悔しないために発達障害の子どもを育てるワーママが知ってほしいこと

支援を受けるか、受けないか。将来選択を後悔したくないと考え悩んでしまいますよね。学校によっては支援級や通級で支援を受けようとすると、送迎が必須な場合もあるのでワーママであれば自分の仕事やキャリアにも大きく影響することです。支援級を取り巻く現在の状況から親御さんがどのような視点から選択すれば後悔がないかヒントをお伝えします。
 
 

特別支援学級(支援級)か普通級か後悔したくない親の思い

 
 
学校でお子さんが適応できない様子や、不登校になって支援級を検討する方が増えています。
 
 
ですが、通常学級(普通級)で学んでいて、発達障害があるなんて疑いもしなかった親御さんにとっては、「支援級を考えてみてください」なんて言われてしまうとショックを受けてしまうこともありますね。
 
 
実は私も、普通級で入学させた娘を2年生から特別支援学級(支援級)に転籍させています。
 
 
私も支援級に転籍することを本当に悩んで葛藤もしましたし、今日この記事をお読みになっているあなたと同じように、夜な夜な必死でネット検索をして、娘を支援級に行かせて後悔しないか調べていたんです。
 
 
 
 
今日はそんな私が「支援級を選択して後悔したくない!」という方にヒントをお伝えします。
 
 

年々増えている発達障害!支援が必要な子どもたち

 
 
文科省の調査から「通常の学級に在籍する発達障害の可能性がある、特別な教育的支援を必要とする児童生徒」が全体の全体の8.8%という数字が出ています。
(2022年の調査結果)
 
 
この数字は2022年の10年前、2012年の調査結果の6.5%の数字より2.3%アップして増えています。
 
 
このうち、43%が支援を受けていない状態であり、発達障害の診断基準に達しない
グレーゾーンの子どもの可能性が高いのです。
 
 
グレーゾーンとはいえ、脳の特性はあるんです。ですから、本来なら支援を受けさせたいけれど支援を受けられていない状態です。
 
 
現在、発達障害への関心が高まって教師や保護者の間で理解が深まっているので、発達障害ではないかと疑いが持たれて支援が必要な子が見つけられているからこのように増えていると言われています。
 
 
特に学習面で大きな困りがないと、コミュニケーションに困難があって、それが原因でトラブルがあっても
「大きくなれば良くなるんじゃないか」
と、みずごされやすい面があります。
 
 
発達凸凹があっても子どもが過ごす環境が本人に合っていて、良い方向に脳の発達が促されるなら成長とともに特性は目立たなく困った行動は改善されていきます。
 
 
ですが、その特性自体が治ることはなく、脳の特性をもったまま大人になるんです。
 
 
支援級や通級指導教室、あるいは療育で支援を受けないまま、通常の環境で過ごすと、発達の特性の影響で周りの子が当たり前にできていることができないことがあり、幼い頃から叱られたり、怒られたり、失敗する経験が増えてしまうんです。

これを続けていくとどうなるかというと、本人に自信がなくなってしまいます
本人は特性がありながら周りについていこうと一生懸命なんです。

 
 
本人は一生懸命にやっているのにどうしてもうまくいかないことが多くなり、
自分ができないと感じたり、集団で浮いてしまったり怒られてしまうって本当に辛いことです。
 
 
だからこそ、脳の特性を持った人が大人になって困らないように、まだ脳が柔らかくて変化しやすい幼いうちから本人に合う環境で過ごさせたり、適切なサポートを受けて自信をつけさせる発達支援が必要なんです。
 
 
発達凸凹のお子さんを過ごしやすくストレスが少ない状態
脳の発達が促進されやすい環境が支援級という位置付けです。
 
 
本来、発達凸凹のお子さんは誰でも支援を受けた方が脳の発達が促されるので、支援級に行かせることに後悔することの方が少ないはずなのですが、なぜこれほどまでに支援級に行かせたら後悔するのではないか、と思うのでしょうか。
 
 

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発達障害の子どもの在籍級選びの後悔とは

 
 
支援級があること自体は知っているけれど、支援級に行った後どうなるのかを知る機会もない方が多いと思います。そのために、親御さんがわからないから思い込みやイメージで不安を感じてしまうんです。
 
 
また、支援級該当と言われたのに、通常級を選んだらどんな後悔があるかも想像できないことがあります。

 
そこで、我が子には支援が必要といわれたワーママがそのまま通常学級にした時、支援級にした時、それぞれの後悔する要因を以下に挙げます。
 
 

子どものサポートの不足

 
まず通常学級だけにしたときの後悔は子どもに十分なサポートがなく、子どもの本来持つ能力を引き出せないことにあります。
 
 
通級指導教室(通級)では通常の学級だけでは上手く学べない部分があるため、通常の教育課程を変更したり、追加の授業を行うことが認められています。

 

通級に通う生徒は、通常の授業が行われている間や放課後に、通級に移動して別の場所で週1−2時間程度、指導を受けることになります。

 
子ども個人に合わせて苦手な教科の補習や、特性から苦手になりがちなソーシャルスキルトレーニングなどを行います。

 

 
特別支援学級(支援級)では、子どもの特別なニーズに対応するためのサポートが通常学級よりも充実しています。
 
 
特別支援学級(支援級)はクラスの人数が8人までと国で決められているので、通常学級や通級に通う子どもよりより先生のサポートが受けやすい環境にあります。
 
 
特に学習面で不安がある子の場合、通常学級を選択したことで、子どもが必要とするサポートが不足して、子どもが勉強についていけず学校に行きたくないと登校しぶりをして不登校になったり、勉強もよくわからないまま、ただクラスにいるだけになりかねず、成長が促されず後に後悔するかもしれません。
 
 

支援級や通級を選択した時の後悔「いじめ」「障害のレッテル」

 
 
子どもが通級や支援級に行くことで友達からいじめに遭うのではないかという懸念や、通級や支援級に行くことで周りから障害がある子とレッテルを貼られることに不安を感じてしまうことがあります。
 
 
通級や支援級といえば、障がいがある子が行くところ、我が子を障がいがある子だと思えない、受け入れられない親の気持ちがあります。
 
 
この点についても親御さんのお子さんへの理解や考えがあると思うのですが、
本来支援が必要な子どもに、支援を受けずに過ごさせるデメリットは、特性のため苦手やできないことを先生や友達から注意されたり叱られて本人が傷つき自信を失うことにあります。
 
 
確かに、通級に通ったり、支援級に在籍したことで周りからいじめに遭う可能性は全くないとはいえないかもしれません。だけども、通常級だからいじめられないのでしょうか?そうではないと私は思います。
 
 
一方で、本来支援が必要なお子さんが、時間をおいて支援に繋がれないまま大きくなり、困りごとが大きくなってから、支援を受けようと思った時、親御さんが持つ障がいに対しての差別意識を本人も敏感に感じて、本人は困っているのに「自分は普通だ、障害なんてない!」と言い張って支援を受けることを拒否するようになるかもしれません。
 
 
自信をなくしてしまうと人は行動できないので、大人になっても自信がなく行動できず自立できない、メンタルが不調になったり引きこもり状態になる可能性があります。
 
 
子どものうちに適切に支援を受けていたら、大人になっても自立して暮らせたはずなのに、大人になってからまで困りごとを持ち越してしまうと子どものうちに発達支援を受けておかなかったことを後悔する可能性もあります。
 
 
 
 

支援級であっても子どもに合わないこともある

 
 
また、支援級といってもお子さんの状態に合っていないこともあります。
 
 
通常学級と交流があるのか、支援級だけで固定なのか
取り出し授業で国語と算数だけ支援級で受けるなど
そのやり方も、自治体によって、学校によって全く違います。
 
 
地域の学校でお子さんに必要な支援が
支援級では得られない場合もあるのです。
 
 
通常級より落ち着いていない環境の支援級もありますし
正直、支援級だからといって発達支援の専門家がいるわけでもありません。
 
 
通常級で教えるのが上手でも発達障害の子どもを伸ばせる先生はまた別です。
先生の技量はまちまちですし、そこまで学校に期待できないこともあります。
 
 
単なるネットの情報だけで在籍級を選ぶと
想像と違っていて後悔があるかもしれません。
 
 

皆に合わせなければならないプレッシャー

 
 

通常学級でがんばらせることで、クラスみんなと同等に過ごさせる意識が高まり、周りと同じにしなくては、追いつかなくてはというプレッシャーで親も子どもも辛くなり後悔するかもしれません。また、周囲からの無理解や支援が不足していると感じることもあります。

 
一方、支援級を選択した時には通常学級との差を感じたり、孤独感や疎外感でママが辛くなる一面もあります。
 
 

ママのキャリアへの影響

 
 
通常学級を選んだことで適切に支援が受けられず子どもの問題が大きくなることもあり、子どもが辛いだけでなく、ママのキャリアに制約が生じ、後悔するかもしれません。

一方、支援を受けようとした時には送迎の問題があります。

 

通級指導教室が在籍校にある場合は授業を抜け出すだけでいいのですが、在籍校で通級指導を受けられず他の学校に週1、2回、授業を抜け出して通級指導を受けに行く場合もあります。

 

この時の送迎は親御さんが行うことになります。

また、支援級では近くであっても大人の送迎を必須にしている学校もあるため、送迎のために親御さんの仕事への影響があり、退職を余儀なくされることもあります。

 
 
このように、支援級、通級指導教室で支援を受けることにしても、支援を受けずに通常学級だけで過ごすことを選んでも後悔することはあるかもしれないです。
 
 
納得いくまで調べたらその時の最善を選ぶことが大切です!

次項では、通常学級で入学した娘を支援級に転籍させた私の経験をお伝えしますね!

 
 

通常学級で入学して2年生から支援級を選んだ我が家の経験

私の娘は小学1年生の1学期にすでに勉強についていけないといわれ、発達検査を受けたら軽度知的障害のIQであることがわかりました。

そして、悩みに悩んで、2年生から支援級に転籍することを決めました。

 

我が子の在籍校には支援級がなかったため、支援級を希望するなら転校が必須だったのですが、子どもの環境を整えるのが第一と考え、近隣の支援級に送迎して通わせることにしました。

送迎のため私は会社員の仕事を辞めることにしたのですが、結局は娘が2年生の時から在籍校に支援級が新設され、そちらに通わせることができました。
▼在籍校に支援級が新設されたと知ったのはなんと○月!退職を決めていた私の葛藤を記事にしています▼
 
 
 
我が家のケースは支援級に行かせたことは全く後悔がありません
娘のために支援級を選択して本当に良かったと思っています。
 
 
通常学級の頃は本人は相当無理をしていたと思います。
ですが、支援級に転籍してから、本人のペースに合わせていただくことができ、先の見通しが立ちにくいと不安になってしまう娘に見通しを持たせられるように支援をしてくださっています。
 
 

そのため、交流級の授業についていけないことがあっても、その都度、家庭と先生と連携して、娘が授業に参加できるにはどうするかを考えてサポートしてくださっています。

 
そのおかげで、娘は知的障害がありながら、わかる授業を受けられて、ホームルームや委員会活動など交流級の活動に参加して、交流級にも支援級にも友達もいてイキイキ学校で楽しく過ごすことができています
 
 
本人が楽しく過ごせているから、脳の発達も促され、娘のいいところが伸びていると感じています。
 
 
 
 

特別支援学級(支援級)の選択を後悔しないためにできることとは

 
 
今、お子さんが過ごす環境はお子さんにあっているでしょうか?
 
 
あとあと後悔しないために大事なことは親御さんがお子さんへの理解を深めること。
 
 
そして、お子さんが脳が発達しやすい子どもにとって良い環境に整えてあげることです。
 
 
特別支援教育も変わっているので私たちが持つ過去のイメージだけじゃなく
現在はどうなっているのか情報をアップデートしていくことも必要ですよね。
 
 
 
 
ワーママの問題として時間的な理由やお休みを取りにくいのでなかなか情報収集もしにくい現実がありますね。
 
 
特別支援学級や通級指導教室の運用は地域差が非常に大きいので、学校に詳細を聞いたり、実際に足を運んで見学が必須です。
 
 
ぜひ後悔ないように、とことん調べてしっかり調査してみてくださいね!

 
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こちらの小冊子ぜひ読んでみてください。
 
 
ワーママがおうちで発達支援ができる方法があります!
支援級や通級で支援を受けるか、普通級でそのまま過ごさせるのか、選択を後悔したくないならぜひお読みくださいね。
 
 
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