今日は、ひとりの女の子のお話を
させてください。
4歳年中の女の子。
まだまだ可愛い盛りの年齢です。
とても元気なお子さんで
ママは彼女のはつらつとした部分を
伸ばしてあげたい。
そう思って
リトミックやバレエを習わせていました。
最初は楽しんでいたけれど
だんだん練習に集中できなくなったり
気分に波があり、
拗ねてしまうと背を向けて
なかなか戻れなかったり…。
お母さんは、
無理して続けさせたいわけじゃない。
だから辞めてもいいんだよ
というんだけれど、
本人は辞めたくない、続けたいと言う。
続けたいなら
ちゃんとやってほしい。
辞めたくはないと言うのに
頑張って練習するわけでもない。
ママの中でなんで?が
膨らむばかりでした。
そして園でも
トラブルは起きていて
友達との関わりで
思い通りにいかないと、
顔を真っ赤にして怒る。
通せんぼされたと感じて、
お友達に手が出てしまう。
返事をしない。
言葉も遅い。
聞かれた質問と違う話を
急にし始める。
気に入らないことがあると、
大きな声で怒る。
ママは、心配で
検査をしたり
療育に通い始めたり
できることは全てやっていました。
だけど、なかなか変わっていかない。
この時、必要だったのは、
「もっとちゃんとさせる」ことではなく、
日本の常識で、育てない
という視点だったんです。
もうひとりで頑張らなくていい。
おうちでのかかわりで、正しいを押し付けず脳を育てる。
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けれど当時のお母さんは、
そんな見方をまだ知らなかった。
だから
「このままお友達と
良い関係を作れるのかな」
「園や習い事で
うまくやっていけるのかな」
と不安はどんどん溢れてくる。
だからしつけは厳しくなり
お子さんの困りごとは
なかなか解決していきませんでした。
「私のせいかな…。
仕事で忙しくて関わる時間が取れないし」
そんなふうに思い詰め
仕事も時短勤務に変えることもしました。
時短になったからと言って
仕事の量が減るわけではない、
仕事時間にやることが
キツくなるだけ。
それでも時短を選んだのは、
それだけお母さんが
追い詰められていたからだと思います。
だから本当は言わないほうが
いいってわかってるのに
トラブルの報告を先生から聞くたびに
我が子に
「なんであんなことしたの」
「意地悪する子はお友達できないよ」
嫌味がつい口をついて出てしまうことも
あったそうです。
そんな状態で
そのお母さんは私のところへ
相談に来てくれました。
そこからお母さんは
お子さんをよく見ることから
始めていきました。
それまでは
怒ってしまう時、
お子さんの行動が良くない時ばかり
見ていたのですが、
そうではなく
特に見ていったのは
お子さんが怒っていない時でした。
そして
✔️できたことに気づいて肯定する。
✔️お子さんに選ばせる場面を作る。
✔️気持ちに余裕を持って関わる。
✔️お子さんが安心して過ごせる時間を増やす。
そんな関わりを、
少しずつ実践していきました。
最初は慣れないから
意識しないと見れない時は
あったと思います。
ですが、お子さんが
変わっていくのを少しずつ
感じるようになっていきました。
保育園のお迎えの時間を
少し早めてお迎えに行くと、
娘さんが
「ママこれ読んで!」
と絵本を持ってくる。
それが嬉しくて
先生の目が気になる中でも、
そのまま教室で
膝に乗せて絵本を読む。
すると、
他のお友達も集まってきて、
いつの間にか
娘さんの周りに
たくさんのお友達がいるようになりました。
先生からも
「年相応の小競り合いはありますが
トラブルはほぼほぼないです」
と言ってもらえるまで
園トラブルがほとんど聞かれなくなりました。
一斉指示で動けることも増えてきて
前よりも言葉で伝えられることも増えてきました。
そして家での激しい癇癪も
なくなっていきました。
お子さんの変化も
お友達とのいい関係も目の前にして
お母さんは
「スムーズすぎて怖いくらいです」
「いつかまた戻ってしまうかもしれない」
苦しい子育てをしてきたからこそ
安心しきれない気持ちもあるようでした^^;
当然それはあることです。
いい時もあれば、
調子が崩れることだって
親も子も人間だからあるんです。
ですが、
このお母さんはもう知っています。
お子さんに
「ちゃんとさせる」子育てが
合っていないことを。
その子の状態を見て、
届く関わり方を知っていれば
調子が崩れたとしても
立て直すことはできるんです。
お子さんの行動だけを
見てしまうとついつい気持ちが
引っ張られますが
そうではない視点を持って
関わり方を知ると自然に声かけが変わります。
すると、子どもの反応も
少しずつ変わり始めます。
それを体験していれば
子育てが少しずつ変わっていきます。
園でのトラブルも、
家での癇癪も、
ただ叱って止めるだけでは
変わらないことがあります。
我が子を知り、
我が子に合う関わり方を
家庭で実践していくことで、
親子の毎日は
少しずつ変わり始めます。
ではまた!




