特性の分かりにくい発達障害(ADHD/ASD傾向)の女の子のためにお母さんにしてほしいのは、お家対応ともう一つのミッションです!

発達障害・グレーゾーンの女の子は、ADHDタイプASDタイプ含め、特性が分かりにくいことが多いです。だからこそ、女の子ママは、子どもの特性を把握してお家で適切に対応することが大切。そしてもう一つ重要なミッションが!そのミッションとは?
 

【目次】

 

1. 発達障害・グレーゾーンの女の子(ADHD/ASD)の特徴

 
 
発達障害・グレーゾーンの女の子は、注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプであれ、自閉症スペクトラム(ASD)タイプであれ、男の子と比べると、特性が周りからは分かりにくい子が多いです。
 
 
市の幼児検診で指摘されたり、園や学校から指摘されたりすることも少なく、例え、検診で指摘があったり診断が出たとしても、本人の困り感はなかなか周囲に理解されません
 
 
お母さんでさえも、理解できないことが多いかもしれません。
 
 
適切な対応がなされないまま、不適応症状や行動が増えたり、二次障害に至って初めて、発達障害の傾向があったことが分かることもあります。
 
 
だから、お母さんがお家で適切な対応をすることで、自己肯定感を下げないことや、お子さんの発達を加速させることがとても大切です。
 
 
そして、特性の目立ちにくい子だからこそ、お母さんには重要なミッションがもう一つあります。
 
 
 
 

2. 特性の分かりにくい女の子ママのもう一つのミッション

 
 
特性の分かりにくい発達障害・グレーゾーンの女の子のために、お母さんの果たすべきもう一つの重要なミッションは、適切な対応・支援をしてもらえるよう、学校など外部とうまく連携を取ることです。
 
 
ADHDタイプであれASDタイプであれ、特性の目立つ子には、周りは迅速に対応します。(※対応が適切であるかは、また別の議論ですが。)
 
 
例えば学校を例にとると、授業中のパニックが激しい、授業を抜け出す、クラスメイトとよくケンカになるなどのことがあると、先生はすぐに対応を取る必要があります。
 
 
パニックになったときのクールダウンスペースを設ける、抜け出したときは補助の先生が付く、穏やかな子が近くになるように座席を配置する、それでもケンカが起こればすぐに間に入る、などです。
 
 
一方、特性が目立ちにくい女の子は、例えば授業で指示が分からず困っていたとしても、先生にはそれが伝わらないので、丁寧に指示してもらえることはありません。
 
 
 
 
指示を聞き逃したことさえ分らず、困っていることもあります。そして、そういうことが一日に何度も起こっているのです。
 
 
感覚過敏があって辛くても、自分が特別敏感な感覚を持っているとは気づきません。女の子は、周りに合わせようとする意識が比較的強いので、無理して我慢していることが多いです。
 
 
こうした状況において、頼りになるのはお母さんです。子どもの特性を把握し、子どもに合った対応を分かっていれば、それを学校に伝えることができます。
 
 
例えば、
 
 
・感覚過敏があるから、座席は端を希望する。
 
・指示を聞き逃すから、板書や個別の声かけをお願いする。
 
・見通しが立たないことが不安になるから、予定変更時は個別に声かけしてもらう。
 
 
など、周りから一見問題なさそうに見えて本人が困っていることを、お母さんが通訳してあげられます。
 
 
もちろん特性の目立つお子さんであっても、子どもの特性や対応の仕方を学校に伝えるのは重要です。
 
 
でも特性の分かりにくい子の場合は、お母さんが伝えない限り、支援の必要性は全く伝わりませんから、お母さんの役割は大きいと言えます。
 
 
授業でぼーっとして過ごすだけだと、勉強がどんどん分からなくなり、学校が嫌いになるかもしれません。
 
 
学校で分からないことが多いと、不安が積み重なって学校が怖くなるかもしれません。
 
 
支援を受けられれば、より充実した時間を過ごせます。
 
 
なので、ADHDタイプであれASDタイプであれ、特性の分かりにくい発達障害・グレーゾーンの女の子には、ぜひお母さんが名通訳となって、学校とお子さんをつないであげてくださいね!
 
 

3. お母さんがミッションを果たすために重要なこと

 
 
でも、そもそもお母さんが子どもの困り感をあまり分かっていないこともあります。私も元々はそうでした。
 
 
そんな場合はどうすればお母さんが子どもの困り感を把握して、お家で適切に対応したり、学校に適切に支援を求めたりすることができるでしょうか。
 
 
もちろん、発達科学コミュニケーションを学ぶのが近道ではありますが、重要なのは、お子さんが学校や日常生活での困り事やしんどさや漠然とした不安を、なんらかの形でお母さんに伝えられること
 
 
そして、お母さんがそのSOSをキャッチできることです。つまり、SOSを発信し受信できる親子の信頼関係を築くことです。
 
 
そのためにポイントとなることを2つお伝えします。
 
 

◆ポイント1 話の聴き方

 
 
ADHDタイプASDタイプ含め、発達障害・グレーゾーンの子どもが、学校のことであれ、遊びのことであれ、何かを話してきたときは、笑顔で興味深く聴いてあげてください。
 
 
ネガティブな話をしてきたときも、子どもの感じ方を否定しないことが大切です。
 
 
例えば、「○○ちゃんがこんなこと言ってきたの(悲)」などと言ってきたら、「そうか、嫌だったんだね」「悲しかったね」など、嫌だと思った感じ方を否定せずに、まずは受け止めてあげてください。
 
 
受け入れてもらえると、子どもは自分の感じ方に自信が持て、そう感じていいんだと安心できます
 
 
たくさん話を聞いてあげて、最後は笑顔で締めくくれると良いですね。たくさん話を聞いた後で、楽しい活動に誘うのも良いですね。
 
 
どんなことでもお母さんに話せると感じると、子どもは正直に自分の気持ちをお母さんに話せますから、お母さんは子どものSOSに気が付きやすくなります
 
 
ただし、子どもの感じ方はあくまでも一個人の感じ方であり、客観的な事実ではないこともありますので、冷静に受け止めましょうね。
 
 
 
 

◆ポイント2 普段の接し方

 
 
普段の接し方を肯定的にしましょう。
 
 
できていないことを指摘して注意したり、できないことを叱責してやらせようとするのでなく、できていることを「できているね」と伝えるだけでいいのです。
 
 
そうするだけで、ADHDタイプであれASDタイプであれ、子どもは、お母さんが自分に関心を持ってくれていることを嬉しく思いますし、自分が認められていると感じます。
 
 
子どもが何かしていればそれをそのまま口にするだけなので簡単です。
 
 
・ジュースを飲んでいれば、「ジュース飲んでるのね♪」「ジュースおいしそうだね」
 
・宿題をしていれば、「やってるね~!」「もうそんなに進んだの!」
 
・ゴロゴロテレビ見ていたとしても、「テレビ見てるんだね♪」「テレビ面白いのやってる?」
 
 
こんな当たり前のことでいいのです。これを一日に何度も伝えてください。
 
 
これら2つのことをしていると、親子の信頼関係は強まり、お母さんにいろいろなことを話してくれるようになります。
 
 
すると、お母さんはお子さんの感じ方や困り感が分かるようになります
 
 
特性が分かりにくいからこそ、お母さんが特性を把握して、お家でしっかり対応することが大切です。
 
 
そして、特性が分かりにくいからこそ、外部との連携のためにお母さんが果たす役割はより大きいのです。
 
 
ADHDタイプASDタイプ含め、特性の分かりにくい発達障害・グレーゾーンの女の子が、家の中でも外でも適切な対応をされ、自分を伸ばしていけるよう願っています。
 
 
執筆者:水原沙和子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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