2学期はじめに多い、「疲れた」「だるい」で始まる不登校。発達障害・グレーゾーンの親子の「不登校ストレス」が楽になる、お母さんのひと言は○○です! 

発達障害・グレーゾーンの子ども達は、その特性から、学校では多くのストレスにさらされ、大量のエレルギーを消費します。「疲れた」はお子さんの心身のSOSのサイン。お母さんのひと言が、親子の不登校初期のストレスを軽減し、早期回復に導きます。
 

【目次】

 

1.子どもの不登校、不登校・不登校傾向。原因の1−2位は、「疲れた」「朝起きられない」という身体的症状です。

 
 
日本財団「不登校傾向にある子どもの実態調査(2018年12月)」の調査によれば、小学生の7人に1人、中学生の7.5人に1人が不登校(推計)とのこと。この数字は文科省が公表している数字の約3倍です。
 
 
この調査で、不登校の理由として1・2位に挙げられていたのは、「疲れた」「朝起きられない」という身体的症状。
 
 
「疲れた」「朝起きられない」が不登校の原因になるのは、発達特性を持つ子どもも同じ。むしろ、発達特性を持つ子どもは、その特性ゆえに、ストレスを感じやすく、脳も身体も疲れやすい傾向があります。
 
 
 
 
夏休み明けは不登校が増える時期、長期休暇明けは身体のリズムがまだ学校モードに切り替わっておらず、心の準備も不十分です。
 
 
そのため、どうしても身体にエンジンがかかりません。そこに、1学期に辛かったり、がんばり過ぎたりした記憶がよみがえり、さらに2学期への不安が加わって、精神的にも疲れてしまうのです。
 
 
夏休みモードから学校モードへ切り替わる生活のリズムに身体と心が慣れるまでに、どうしても時間が必要です。
 
 
そんな時、お母さんが焦ってお子さんを追い詰めてしまうのは、絶対NG!!お子さんもお子さんで「学校へ行けない」ことに苦しんでいるのですから・・・。
 
 
不登校初期段階のお子さんの心身のSOSサインを受け止め、その辛さを受容してあげること、それが結果的に親子の不登校ストレスを軽減し、早期回復に導くのです。
 
 
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2.「超ブラック企業で働かされている感じ」それが、発達障害の人の疲労感!

 
 
人間の身体は不思議なもので、精神的なストレスは身体の不調に直結しています。
 
 
では、1学期にお子さんがどれほど学校にがんばっていたか、今、お子さんが何を不安に思っているのかを考えてみましょう。
 
 
学校という集団生活の学びの場では、特性を持つ個性的なお子さんには様々なストレスが、毎日のようにかかります。適度なストレスであれば、それは子どもの成長に必要なもの。しかし、過度なストレスは子どもを疲弊させてしまいます。
 
 
当事者でないと分かりづらいその感覚、ある発達障害の方がその感覚を「超ブラック企業で働かされている感じ」と表現されています。
 
 
では、発達特性のある子ども達の「学校ストレス」がMAXとなるのは、どんな時でしょうか。
 
 

◆ ストレスがMAXになる時

 
 
① 発達特性に起因する感覚・言動に関して、
 
② 教師やクラスメート、時には家族からも理解が得られず、
 
③ 叱責や非難の対象となり、
 
④ 当然のように我慢を強いられたり、低い評価を与えられたりしている。
 
⑤ 自分なりに一生懸命やっているのに、分かってもらえず、孤立してしまうこともある・・・。
 
 
※※※
 
 
 
 
このような経験は、子どもに、戸惑い、悲しみ、怒り、不安などの様々なネガティブな感情を抱かせます。
 
 
このネガティブな感情が蓄積すると、子どもは自尊心(≒自己肯定感)を失い、「自分はダメな子なんだ」との誤って思い込んでしまいます。こうして、がんばっているその子の心と身体が蝕ばまれていくのです。
 
 
悲しいですよね。辛いですよね。
 
 
子どもたちの多くは、「学校へ行きたい理由」と「行きたくない・行けない理由」を天秤にかけ、そのバランスをとりながら毎日を過ごしています。
 
 
「勉強は嫌いだけれど、休み時間にお友達と遊ぶのが楽しい。」
 
「嫌いな授業はあるけれど、試合前なので部活のために学校に行く。」
 
 
このバランスを取るためにも、相当なエネルギーを費やしている子どもがいるということを忘れてはいけません。
 
 
さらに発達特性をもつ子どものお母さんに理解していただきたいことは、以下の3点。
 
 
① 彼らが他の子と同じ様に行動したり勉強しようとしたりしようとすると、(他の子どもよりも)膨大なエネルギーを必要とすることがあること。
 
 
② 彼らも彼らなりに一生懸命に努力してもどうにもならないことがあり、そのことに悩み苦しんでいること。
 
 
③特性上、疲れやすく、睡眠に問題を抱えていることも少なくないということ。
 
 
お子さんが、記憶力が良すぎて「嫌なこと、つらいこと」が忘れられず、悪夢に悩まされてしまったら、トラウマ化してお子さんを苦しませ続けるかもしれません。
 
 
心身症に至る前の、予兆となるSOSが「疲れた」「だるい」という身体不調であり、子どものSOSサインであることを、お母さんにはぜひ知っていただきたいのです。
 
 
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3.不登校初期の段階で、子どもが「疲れた」「だるい」と訴えたら、「疲れているんだね。休んでいいよ」のひとことを。

 
 
不登校初期の子どもは、「学校に行かなければならない」と心の底で感じていることが多く、「休みたい」をそのまま訴えることには罪悪感を感じています。
 
 
自分の中の学校へ行けない葛藤を自分の言葉でうまく説明できないことがほとんどです。
 
 
不登校初期の段階で、お子さんが「疲れた」「だるい」と口にした時、お子さんの顔色が冴えず、身体が非常に重そうにお母さんが感じた時、そんな時には明るい声で「疲れているんだね。休んでいいよ。」のひとことを。
 
 
お母さんの焦りは理解できます。だからといって、安易に「何であなたは〇〇なの」と矢継ぎ早に質問したり、「夜遅くまで起きているからでしょう。」などのお説教をしたりすること絶対NG!
 
 
ますますお子さんを追い込んでしまいます。
 
 
「そんなこと言わずに、がんばっていってらっしゃい」という激励も、お子さんを追い詰めるだけでなく、「お母さんは自分の辛さを理解してくれない。」と子どもは心を閉ざし、ますます傷ついてしまうかもしれません。
 
 
だからこそ、お母さんがお子さんの苦しさを理解し、お子さんの辛さに寄り添ってあげることが大切なのです。
 
 
お母さんも、ご自身が「休んでいいよ。」と言ってあげられたことで、「学校に行かせなければ」という焦りから解放され、気持ちを切り替えることができますよね。
 
 
お母さんのその言葉にほっとしたお子さんの表情は、お母さんへの信頼感を感じた証。親子の絆が再確認できた瞬間でもある訳です。
 
 
不登校を経験した人の話を伺うと、「休んでいいよ」とお母さんに受け入れてもらったことで、「心が軽くなった」「1日休んで、次の日は登校できた」という例も。
 
 
疲れていると、学校での問題行動も起きやすくなります。身体と脳の疲れをとるために、まずは、ゆっくり休ませてあげましょう。
 
 
「休んでいいよ」の安心感の中で、身体を休めてエネルギーチャージをすることが、不登校初期のこの時期のお子さんにとってとても大切。
 
 
この一言が親子の不登校初期のストレスを軽減し、問題解決の早道となるのです。
 
 
 
 
執筆者:青山 明生
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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