暑い夏休み、冷房の効いた部屋でゴロゴロして過ごしてはいないでしょうか?せっかくの長い休暇となるこのタイミングで、子どもの脳を育てないでいるのはもったいないのひと言です。 今回は子どもが夏休みにぐんと成長する遊び方についてお伝えします。 |
【目次】
1.子どもが成長する夏休みの過ごし方をしていますか?
暑い日が続いていますが、皆さんのご家庭ではどのような夏休みをお過ごしでしょうか?
長い夏休みでつい、だらけてしまったり、ゲームや動画ばかり見て過ごしているのなら、もったいない!
せっかくですから、子どもの脳がぐんと成長する過ごし方をしたいものですね。
今回は、夏休みの遊びを選ぶ時の考え方についてお伝えします。
まず、遊びを選ぶときの考え方は大きく2つに分かれます。
1つ目は、子どもの脳で普段使っている領域をさらに刺激する遊びをすること。
2つ目は、子どもが普段使っていない脳の領域を刺激する遊びをすること。
この2種類はどちらが良いとか、悪いとかそういうものではありません。
どちらも子どもには必要な遊びなんです。
2.脳が成長するときの2通りのアプローチとは?
まず、言葉を使った遊びと言葉を使わない遊びに分けて考えてみましょう。
言葉を使った遊びとは、
・言葉を使うもの
・正解が1つに決まるもの
・体をほとんど動かさないもの
・目よりも耳を使うもの
・論理的に考えるもの
・正解が1つに決まるもの
・体をほとんど動かさないもの
・目よりも耳を使うもの
・論理的に考えるもの
です。
例えば、しりとりをしたり、カードゲームをしたり、本を読んで想像力を働かせたり、動画のストーリーを追うようなものがあげられます。
つまり、屋内での遊びはどちらかと言えば言葉のやりとりをする活動になりがちです。
ですが、脳科学的には、勉強とあまり代わり映えがしないのです。
だからこそ、夏にガラッとお子さんの脳を発達させたいと思ったら、私なら非言語系の遊びを選びます!
非言語の遊びとは、
・言葉の要素が少ないもの
・体や目をよく使うもの
・屋外で行うもの
・正解が1つに決まらないもの
・体や目をよく使うもの
・屋外で行うもの
・正解が1つに決まらないもの
などの特徴があります。
具体的に言うと、砂場遊びとか、釣りとか、動物園や遊園地へ行くとか、射的とか、ゴーカートとか、アスレチックとか、海や山や川での遊びとか、キャンプとか!
いわゆる体を動かす「体験型の遊び」が非言語系の遊びに分類されます。
この非言語の処理を担当する脳の領域は、空気を読むとか、相手の表情をよんだり意図を理解するとか、はっきりと言葉で示されないことを理解するものです。
つまり、発達がグレーの子どもたちがどちらかと言えば苦手にしていることに関係しているエリア!なんです。
ですから、一緒に遊んでいるお友達へのちょっとした心配りや、暗黙の了解などの経験を通して、育んでいってもらいたいものですね。
3.普段使わない脳の領域を伸ばす遊び方
ただ、体験型の活動は、年齢を重ねるほどに少なくなりがちです。
ですから、非言語の脳の領域は、残念ながら年齢が上がれば上がるほど日常の生活では刺激しづらく、 どうしても苦手なまま残りやすくなってしまうのです。
だからこそ、夏休みなどの長期休暇に取り組むには絶好のチャンス!
日常では、ほとんど使えていない脳のエリアをしっかり刺激する活動をしっかりと取り入れることをおすすめします。
そのために、普段は時間がなくてあまりでかけられないような場所に家族でお出かけするのもいいですね。
子どもたちがウキウキできるような場所を子どもたちから提案してもらうのもいいかもしれません。
大人にとっても子どもにかえって思い切って遊ぶことは、普段疲れた脳にもいい刺激になりますよ。
普段から自己主張が強いタイプや暴言や反抗が激しいタイプは、非言語の領域を刺激することを特におすすめします。
逆に、言語発達がゆっくりのタイプや学習障害の傾向のあるタイプは、もともと言語の領域よりも非言語の領域で才能を発揮する子が多い傾向があります。
お子さんの才能を見つける上でも野外の活動や、屋内であっても料理や掃除お絵かきなどの 言葉を使わない活動がおススメです。
残りの夏休み、子どもの脳を刺激する遊びにチャレンジして、普段使わない脳の領域をしっかりと伸ばしていきましょう!
子どもへの関わり方を変えて子どもの脳を成長させたい方はこちらから
執筆者:吉野加容子
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)