できることを増やしてあげたいのに全身で反発してくるダウン症の子育てはイライラの連続!そんなイライラを断ち切るために必要なのはスルーとできること探し!今すぐママと子どもが笑顔で過ごす理想の子育てを取り戻しましょう。
【目次】
1.「毎日笑顔で過ごしたい」ダウン症子育ての夢と現実
2.なぜ、ダウン症の子育てはこんなにも難しいの?
3.できないことはスルー!できていることを探そう
◆①お子さんのイヤイヤがエスカレートする場面をチェック!
◆②いいところ探しで、できていることを子どもにつたえよう
1.「毎日笑顔で過ごしたい」ダウン症子育ての夢と現実
突然ですが、「ダウン症の子どもを授かってから、私、性格かわったかも…」と感じたことありませんか?
出産前は、優しいお母さんを思い描き笑顔あふれる幸せな毎日を想像していました。
しかし、実際は毎日の子育てや家事、仕事に大忙し!
何回言ってもかたくなに言うことを聞かないダウン症子育てにイライラがとまらない!
今まで使ったことのないような言葉を口にしたり、 自分でも信じられない口調で子どもに接してしまったりした経験があると思います。
「また怒ってしまった」「明日は笑顔で過ごそう」と思うのに、翌日には怒鳴って泣かせてしまう
どうしてこんなにイライラするの?と思っていませんか?
まさに以前の私です。
ダウン症息子にアレコレ指示をしても反発され、イライラの毎日。
いくらダウン症であるとはいえ、いちいち反発してくる息子に耐切れずイライラが大爆発!
また、将来のためにちゃんとしなきゃ!という焦りからできないことを指摘しつづけていました。
しかし、発達科学コミュニケーション(発コミュ)に出会い、私が見方・考え方をかえることで ダウン症子育てのイライラを卒業しました。
イライラ子育てを卒業するために、できていないところはスルーして、いいところ探しをしませんか?
2.なぜ、ダウン症の子育てはこんなにも難しいの?
イライラしないようにしよう!と心に決めても、ダウン症の子育ては思った以上に大変です。
ダウン症児は健常児に比べ成長が遅いのです。
普通の子が1回でさっとできることが、何度繰り返してもできない。
「いつお話しできるようになるの?」
「いつトイレの自立ができるの?」
我が子の成長の悩みは尽きません。
そして単に遅いだけではありません。 知的障害をともなっていることが多いので一つのことを習得するのにたくさんのサポートが必要です。
・着替えを嫌がる
・トイレに行くことを嫌がる
・歯磨きで口を開けない
・靴をはかない、歩かない
サポートしないとできないのに、子どもは従わないどころか、怒ったり、座り込んだり、反抗してくる。
「普通なら○○なのに」「普通なら○○だけど」 理想と現実のギャップにイライラが募るばかり。
これがダウン症の子育ての難しさの原因です。
3.できないことはスルー!できていることを探そう
イライラを減らしラクに子育てをするために、普通を手放す必要があります。
お母さんの普通は今すぐやらせないといけないことでしょうか?
ダウン症の子どもは確かにゆっくりですが、確実に成長しています。
比べるのは過去と現在のお子さんです。
「そんなに嫌なら今でなくてもいいかな」と思えるものがあればチャンスです!
◆①お子さんのイヤイヤがエスカレートする場面をチェック!
まずはイライラを減らすためにお子さんを観察しましょう。
・ソファーで大好きなテレビ番組を見ていた時に「着替えてね」と声をかけイヤイヤ
・着替えの服を投げイヤイヤ
・「投げちゃダメでしょ」と叱る 叱られると、イヤイヤがエスカレートし、次の行動もイヤイヤ
イヤイヤ言っている時は、動作も目立つのでなんとか対応するのがこの状況で何かをさせようと思っても無理です。
子どもがイヤイヤ言っている時は一旦スルー、見て見ぬふりをします。
◆②いいところ探しで、できていることを子どもにつたえよう
イヤイヤ言うことにスルーできればママのイライラは半減です。
次に、できていることを見つけましょう。
「自分で起きられたね」
「おはようと言ったら、こっち見てくれたね」
「ごはんだよ、と言ったら座れたね」
何気ない動作でも、できていることがいっぱいです。
ありのままお子さんに伝えてみましょう。
できているよ、と伝えることで子ども自身が良い行動に目が向くようになります。
すると次第にイヤイヤという行動が減って良い行動が増えていきます。
また、お母さんの心に余裕が生まれイライラしなくなります。
今日からできている行動に注目し笑顔でダウン症の子育てを楽しみましょう。
ダウン症キッズの子育てがうまくいく方法について、詳しく紹介しています!
執筆者:松下かよ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)