発達障害グレーゾーンのお子さんは不注意傾向があるので、集中して取り組むことが苦手だったり、見る力が弱かったりすることがあります。動いている特定の魚を見つけたり、いろいろな魚を観察することで見る力を伸ばしながら、親子で楽しい時間を過ごしませんか? |
【目次】
1.発達障害のわが家の息子のよくある話 ~探し物はどこ?~
我が家には発達障害の小学生の息子がいるのですが、よくある日常の一コマがあります。
それは、探しているものが見つからない、です。
具体的には、こんな感じです。
息子 「あれ、〇〇ってどこいったかな?」と〇〇を探す。
私 「○○なら、TVの横にある棚の上あたりで見たと思うけど」と返事をする。
息子 「TVの横ね。ないよ」と伝えてくる。
私 「あそこにあったと思ったけど…。本当にない?」
息子 「あ、あったよ」
棚の上に他のものも置いてあるのも原因の一つかもしれませんが、探し物をうまく探せなかったりします。
ゆっくり見るとわかるのですが、本人が急いでいるときなどはさっとしか見ていなくて、「ない」という判断になるようです。
日々起こることなので親としても慣れていますが、息子の秘書のような対応をすることが、このままずっと続くのも親としては困ります。
2.発達障害グレーゾーンのお子さんは見る力が弱い?
発達障害グレーゾーンのお子さんは、脳の特性より「見る力」が苦手な場合があります。
ここでの「見る力」とは、人が普通に何かを見るときの力ではなく、自分の見ているものの情報をきちんと認識したり分析する力です。
見る力が弱いと、
・授業中に正確に板書できない
・テストでケアレスミスをしてしまう
・学校から持ち帰るものを忘れてしまう
など、学校生活にも影響を及ぼします。
家の中ならサポートもできますが、学校ではそうもいかないため、本人が困ることになりますよね。
では、どうやって「見る力」を伸ばしていけばよいのでしょう。
3.親子で会話を楽しみながら「見る力」を伸ばしていきましょう!
「見る力」を伸ばしていくには、しっかりと対象のものを観察する力が必要です。
今回、ご紹介する渋川マリン水族館では、親子で会話を楽しみながら「見る力」をトレーニングしていくことができますよ。
トレーニングと言っても難しいことではないので安心してくださいね。
それは、お母さんが声掛けでサポートすることによって、共通の対象物に注意を向けて、たくさん会話をしていくことです。
館内では、区切ってある水槽の下に、その水槽の中にいる魚たちの名前が紹介してあります。
私が息子と一緒にしたのは、
・○○という魚がどこにいるのか、1番に探し出す競争をする
・探そうと決めた魚が、その水槽に全部で何匹いるか数える
です。
他の魚もいるし、お目当ての魚が隠れていたりもするので、難しい場合もありますが、
「あの魚の後ろのでは?」
「横の岩の方だよ、隠れるのが上手だね!」
「動いていて数えにくいね!」
「○○は、前行った水族館にもいたね~」
など、家族でたくさん会話しながら、ゆっくりといろいろな魚を観察して周りました。
屋外のプールには、アザラシやオットセイ、カメなど、触れるプールにはウニやヒトデもいました。
アザラシは水槽の横から泳いでいるのを確認できるので、クルクルと速く泳ぐところや、目が大きくてかわいい顔も間近で見ることができますよ。
施設自体は広くないので長時間歩くこともなく、小さいお子さんでも楽しめると思います。
お子さんと楽しい時間を過ごしながら、「見る力」を伸ばしてあげてくださいね。
–施設詳細–
【施設名】渋川マリン水族館
【住所】岡山県玉野市渋川2丁目6-1
【営業時間】午前9時〜午後5時(入館は16時30分まで)
【休園日】水曜日
*おでかけの際は、公式サイトで最新の情報をご確認ください。
「見る力」を伸ばす方法、他にもあります!
執筆者:松尾歩
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)