そもそも、スルーしてよいのは、
この行動が始まったことにお母さんが気づいていないフリが成立する場面だけなのです。
少しでもお母さんの反応が子どもに伝わった場合はスルーは、逆効果になるのです。
◆②落ちつくまでやってよいのは共感の言葉がけのみ!
このような場面で大切なのは、決して否定をしないことです。
たとえ、暴力を振るっていてもです。
「そんなことしたらダメ!」「どうしてそんなことをするの?」といった否定的な言葉がけは、逆効果なのです。
このような場面では、怒り狂った子どもの感情を逆なでするだけで、さらにエスカレートしてしまうのです。
怒りの矛先はこちらへ向いてしまうだけでなく、自分でも怒りが止まらなくなり、大乱闘になってしまうことがほとんどです。
たとえ、暴力は決して許されないという、世間の常識もこの場面では通用しないのです。
ここで、有効なのは、
「怒るのも無理ないよね」
「○○の気持ち、すごくわかるよ」
「腹が立つよね」
と、怒り狂う子どもの気持ちを代弁するだけ、共感する言葉だけです。ギューッと抱きしめられる年齢であれば 抱きしめてあげながら共感します。
それが無理な場合でも気持ちへの共感の言葉だけは、かけ続けます。
すると、少しずつ落ち着いてくるはずです。
くれぐれも「そんなことはしないで」などと、否定的な言葉はかけないでください。
◆③落ちついてからの話の聴き方
大変な状況も、共感の言葉をかけ続けることで次第におさまってくると思います。
そうしたら、
「自分で落ち着くことができたね」と褒めてあげてください。
それから、 話を聴きます。
ここでも、
「そう思うんだね」
「それは、腹が立つよね」
「他には?」
「どうしてそう思ったの?」
ともう何も出てこなくなるまでどんどん話を聴きだします。
この時点でもまだ、「それは違うんじゃない?」などと、否定的な言葉をかけたり、「その考え方はおかしいよ」というようなジャッジはしないでください。
この時点で、 アドバイスを言うと、また怒り出すことがあります。
もう何も出てこなくなったら初めて、
「気持ちを聴かせてくれてありがとね」
「じゃあ、こんな時はどうしたらいいと思う?」
と考えさせていきます。
「そうだね、自分で考えられたね」と認めてあげるころには随分、冷静さを取り戻しているはずです。
大事なことは、周囲に向かって「ぶっ殺す」「死ね」などといった、良くないことを言ったとしてもその場で正すのをやめることです。
唯一否定していいのは、子ども本人が「死ぬ」と自分の存在を否定したときだけです。
怒りの感情でいっぱいなときに正論を言っても全く意味がないどころか、気持ちを分かってもらえないことに腹を立て、事態を悪化させてしまいます。
落ちつくまでは一旦、子どものどんな言葉や態度も受け止めて、飲み込むのです。それが、早く落ち着きを取り戻すコツなんです。
日頃、癇癪や暴力が止まらない子は常に叱られ続けていて、非常に疎外感を持っています。
認められる経験が少ないため、不満が爆発している状態なのです。
発達凸凹のお子さんが ネガティブな感情をためやすいのも、特性の1つです。
それらを十分理解したうえで、対応することが必要です。
常識から外れているような行動を繰り返す子もしっかり共感をして、分かってもらえた満足感を持つことで、次第に自分で感情をコントロールできるようになっていきます。
我が子も以前は癇癪が起きたら、2~3時間、手が付けられない状態でした。
ですが、この対応を繰り返すことで、今ではイヤなことがあるとこちらが何も言わなくても、その場を自分から離れて5分位したら、何事もなかったかのように戻ってきます。
ひとりで気持ちを切り替えられるくらい成長したんです!
いかがでしたか?癇癪・暴力が止まらないお子さんには、
①ママは感情的にならず、困った表情をしない
②落ち着くまで共感のみ
③落ち着いたら褒めて共感の姿勢で話を聴く、決して最後まで否定しない
この3ステップで対応をすれば、どんなに荒れ狂うお子さんも落ち着きます。
悩んでいるお母さんは試してみてくださいね。
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執筆者:宮田かなこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)