兄弟喧嘩って、上の子が下の子に優しくできない、下の子も上の子に負けまいと食ってかかる…最終的に怒鳴って解決していませんか?お母さんの対応を少し変えると仲良し時間が増えるんです。今回はそのコツをお伝えします!
【目次】
1.発達凸凹3兄弟の子育てはとても大変でした…。
わが家には、注意欠陥多動性障害(ADHD)の兄と、自閉症スペクトラム(ASD)の弟(不登校)、ひといちばい敏感な(HSC)妹の3兄弟がいます。
それぞれ、グレーゾーンの域なのではたから見れば元気な3人兄弟。
しかし、それぞれ発達の特性や困りごとは、混じりあっていて典型的なタイプの対応ではうまくいきません。
3人集まると、もはやカオス…。
あれこれ気になって動き回る兄と、その行動をうるさく感じたりテリトリーを侵されたりしてイライラする弟。
そんな兄達のいざこざやとばっちりを我慢して体に症状の出る妹…。
1人ひとりの対応は、それぞれの特性に合わせて実践していましたが、兄弟がいると、なかなかうまくいきません。
休みの日など時間がある時は、

「つまらない」
「ひま~」
そして、お互いちょっかいを出したり、相手の行動が気に入らなかったり。
兄弟で小競り合いから、喧嘩になって、見ているママはイライラしてきます。
仲裁に入り1人を対応していると、他の子がちょっかいを出してきてうまくいかない。
しっかり時間をとってあげたいと思うけど、他の子が荒れてくる…。
もう、どうしていいか分からない…。
行き詰まって、自分が母親じゃない方がいいんじゃないか?
そんな思いで沈んでいました。
しかしある時、その喧嘩の原因を作っているのは、実は母親の私だと気付いたんです!
2.兄弟喧嘩の原因は、お母さんの対応に問題があった!
子どもが複数人いる上にそれぞれが発達の特性を持っていると、思うようにいかないことが本当に多くありますよね。
それぞれの子どもの特性が、子育てをまた難しくさせているのも事実です。
しかし、今ならわかります。
子どもの特性を理解し、子どもの良さを引き出す方法を実践できていれば発達凸凹兄弟の子育てはうまくいくということを。
振り返ってみると、大きな2つのNG対応をしていたことに気付きました。
♦衝動的な行動を止めさせようと常にガミガミ注意をしていた。
♦我慢を覚えさせようと、「お金がないからダメ!買えません」と常に言っていた。
この2つのNG対応によって、兄弟同士でイライラしながらダメ出しをしていたのです。

子ども達は、「どーせ、何を言ったって、ダメっていうんでしょ!」と諦めモードで、やる気が低下し、どんどん悪循環になっていたのです。
また、マンネリ化した生活を送っていると、脳は成長したいと思っているのに刺激が少ない毎日を送っているため、兄弟喧嘩という負の刺激でそれを補っている可能性があるのです。
できたら、楽しい、ワクワクした刺激を脳に与えたいですよね。
脳は楽しい刺激を受けることで発達が加速するこということが分かっています。
負の刺激を与えても悪い行いばかりが強化されることになるので、逆に脳の発達を妨げていることになってしまいます。
では、どのようにして脳の発達を促し、なお且つ兄弟喧嘩を少なくし穏やかな日々を過ごすことができるのでしょうか?
3.兄弟喧嘩への対応
わが家で実際に効果的だった対応についてお伝えしていきますので、少しでも参考になれば幸いです。
♦①特別感を日常に散りばめる
発達凸凹のある子どもが、脳を発達させるためには、じゃあどうしたらいいのでしょうか?
それは、ちょっと特別感のある、新しいことを楽しめばいいんです!
兄弟皆で早朝や夕方に散歩をして、途中で好きなをおやつを買ったり。
家の中で、模様替えをしたり。
皆で一緒にゲームを楽しんでみたり、生活の中にちょっとした楽しみを散りばめるようなことをしたらいいのです。
他にも、家でみんなで遊べるグッツなどを買ったり。
行けるのであれば旅行へ出掛けたり。

海や山など近場でも良いので日帰り旅行に出かけたり、子どもの行きたい場所へ出かける機会を増やすと良いですね。
「どこが面白かった?」
「知らない事あった?」
「もっとやってみたい事あった?」
など、子ども達に質問して更に脳にインプットしていきましょう!
このように非日常的な行動を増やして、子ども達と思いっきり楽しんで、楽しい思い出を作っていくと自然と兄弟喧嘩も減っていきます。
そして、一緒に楽しんだ思い出を語ってもらうことで脳が育って喧嘩をしにくい脳になっていきます。
♦②兄弟喧嘩はあって当たり前と認識しておく
兄弟喧嘩はもちろん無いに越したことはないのですが、「あって当たり前のもの!」とお母さんがシッカリと理解しておくといいですね。
そう理解しておくだけで、「また喧嘩してる…。」「何で…?」と思わなくなるので、それだけでも気持ちの受け止め方が変わってきます。
喧嘩が起きた時はお母さんは見守りつつも、仲裁に入る必要があれば入ってあげましょう。
またその時は双方の気持ちを伝える伝達者という役割で、それぞれの気持ちを伝えてあげましょう。

間違っても頭ごなしに注意をしたり、「お兄ちゃんなんだから!」「弟なんだから!」というような言葉をかけて、兄弟を比較するような言い方にならないように気を付けてください。
そうすると、子ども達がお互いのことを悪く思うようなことはなくなるので、兄弟仲を維持するためにも大切なことですね。
そして、仲良くしている時にはそれぞれをシッカリ褒めるようにしてあげましょう。
穏やかな毎日を過ごすために、子ども達の行動量を少しずつ増やすような対応に変えていったり、お母さんが喧嘩への認識を再確認しておくことが大切ですね。
凸凹繊細兄弟の子育て一筋縄ではいかないかもしれませんが、必ず良い方向にいきますのでまずはお母さんが対応を変えていきましょう!
発達凸凹兄弟の問題をマルっと解決できます!
執筆者:仲ひろ子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)