ASDの子が「楽しいのに疲れ切る」理由とは? 夜泣き・癇癪につながる原因と親ができる3つの対策

 

楽しい時間を過ごしたはずなのに、夜には機嫌や体調が極端に悪くなる子どもに困っていませんか?繊細さやASDの特性により、楽しいことも刺激となり疲れやすいということがあります。子どものエネルギーをマネジメントし、疲れすぎ防止の対応策をご紹介します。
 

【目次】

 
 

1.楽しかった一日のはずなのに…息子の夜泣き勃発!

 
 
帰省や旅行、週末のお出かけ。
 
 
普段はできないことや、子どもの「あれがしたい、これをやりたい!」に一日中付き合って、子どもの希望を叶えて目いっぱい楽しい一日を過ごしたはずなのに…
 
 
帰宅後にぐずりの嵐、大癇癪!そして夜泣き!!
 
 
「あんなに楽しそうだったのに、どうして?」 そう感じて戸惑ったことはありませんか?
 
 
実は、ASDの特性をもつ子どもは “楽しいこと”も脳のエネルギーを消耗しやすい という特徴があります。
 
 
この記事では、
・なぜ楽しいのに疲れ切ってしまうのか
・癇癪や夜泣きにつながる理由
・親ができる具体的な対策
を分かりやすく解説します。
 
 
 
 
わが家も息子の楽しかった日に限ってのかんしゃくや夜泣きに困っていました。
 
 
息子はASD傾向と不注意の特性、繊細さをあわせ持つ子です。(当時小学2年生)
 
 
好奇心は旺盛。しかし刺激が強すぎると、あとから一気に疲れが出てしまいます。
 
 
先日、久しぶりに祖父や親戚と会い、走り回ってたくさん遊び、楽しく一日を過ごしました。
 
 
身体も動かし、美味しいごちそうを食べ、お話も楽しみ、その日は電池が切れるように寝入ったのですが… 朝方、シクシク泣く声で目が覚めました。
 
 
眠りながら泣く姿は、幼稚園の頃の夜泣きと同じ。 実は、こんなことは初めてではありません。
 
 
楽しく過ごせた日に限って、帰宅後にぐずったり癇癪を起こしたり…。 以前の私は、 「せっかく楽しかったのに、どうして?」 「何がいけなかったんだろう…」 そんなふうに戸惑っていました。
 
 
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2.なぜASDの子は楽しいことでも疲れ切ってしまうのか?

 
 
ASDの子が楽しいのに疲れ切る理由は大きく2つあります。
 
 
・脳の処理に人一倍エネルギーを使っている
・無意識に周囲に合わせ続け、気づかないうちに限界を超えている
 
 
詳しく説明していきますね。
 
 

◆脳の処理に人一倍エネルギーを使っている

 
 
過集中不器用さ感覚過敏といった脳の特性を持っている場合には、本人が気がつかないうちにエネルギーを大量に消費している場合があります。
 
 
例えば、過集中という「特定のものに注意が集中しすぎる状態」になると、休憩も忘れて一日中没頭してしまうことで疲れにつながります。
 
 
身体を動かすことに不器用さがあるお子さんは、効率よく体を動かすことができず、ひとつの動作にも必要以上にエネルギーを使ってしまうことがあります。
 
 
また、五感の刺激に対する感覚を、脳がうまく処理できない感覚の特性である感覚過敏を持っていると、楽しいことでも刺激となることがあります。
 
 
このような脳の特性が関係して、本人が気がつかないうちにエネルギーを大量に消費していることがあるのです。
 
 
 
 

◆無意識に周囲に合わせ続け、気づかないうちに限界を超えている

 
 
自分の特性や苦手をカバーしようとして無意識に周りに合わせてしまうために疲れてしまうこともあります。
 
 
大人の発達障害当事者の書籍の中に、空気を読むことが苦手なために頭をフル回転して適応しようとして疲れ切ってしまうということが多く書いてあります。
 
 
子どもの場合は、楽しくてつい相手につられて合わせてしまっている、ということもあるのかもしれません。
 
 
自分の体調や感情に気づきにくく、言語化も難しい発達でこぼこっ子。
 
 
楽しいけどなんかしんどい」が分からないまま限界を迎えてしまうことで、脳がキャパオーバーを起こして癇癪や夜泣き、体調不良などにつながってしまうのではないでしょうか。
 
 

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3.繊細なASDの子が疲れすぎないために親ができる3つの対策

 
 
そこで、子どものエネルギーを親がマネジメントできたら、疲れやすさの問題も解消し、心から楽しい一日を過ごした!って思えるようになりますよね!
 
 
それでは3つの対応策をお伝えしますね。
 
 

◆①過去の記憶の「振り返り」

 
 
子どもが荒れてしまったお出かけの日何があったのか?どんな活動量だったのか?思い出してみます。振り返ることで、刺激や活動量が把握できます
 
 
また、うまくいった日も振り返ると、ここまではOKなのかというラインが見えてくるはずです。
 
 
 
 

◆②予定に「余白」を意識する

 
 
こんなペースだと乱れるのか!と分かったところで予定を組むときにわが子に合った「余白」を意識します。
 
 
・お出かけの目的は1つに絞る
 
・こまめに休憩をはさむ(親が意識的に切り替えの時間を)
 
・日帰りで十分行けるところでも泊りがけにし、予定を分散する
 
 
など工夫できるとエネルギーを無駄に消費することが抑えられます。
 
 

◆③「肯定の注目とスキンシップ」で落ち着きを

 
 
楽しいけれど刺激が多そうな日こそ積極的に取り入れたいのには理由があります。
 
 
困ってしまう癇癪やぐずりなどは、脳の扁桃体という感情を司る部位が刺激によって暴走することで起こります。
 
 
この扁桃体の暴走は、肯定の注目(褒め)スキンシップ安定させることができるのです。
 
 
とくに、肌が触れ合うスキンシップは脳にダイレクトに安心感を与え、荒れやすい感情を落ち着かせる大きな効果があります。
 
 
夜泣きが心配な日は、寝る前にマッサージなどでスキンシップを取り入れると良いかもしれませんね。
 
 
 
 
疲れやすいのには理由があると分かると、対策も立てやすいですし、何より子どもの立場になって子どもの気持ちに寄り添えるようになります。
 
 
以前は、「あんなに楽しんでいたのに…楽しいお出かけが台無しだ」と悲しい気持ちになっていた私。
 
 
今では、楽しいお出かけのあとに癇癪や夜泣きがあったとしても、「そっか~、キャパオーバーだったんだね〜」と楽観的に捉え、気持ちに余裕をもって対応し、次に活かそう!という気持ちになれています。
 
 
疲れやすい子のエネルギーをマネジメントしながら、今日も親子で楽しい一日を過ごせますように…^^
 
 
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執筆者:ひきのなつき
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)

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