手のかかる子を育てていると、つい他人と比べることはありませんか?自分を責めてしまう、子どもを責めしまうのは、あなただけではありません。自信を持って子育てをするために、最初に必要なことをお伝えします。
【目次】
1.手のかかる子ってどんな子?
お母さんが、我が子を「手のかかる子」だと感じ始めたのはいつ頃でしょうか?
初めての子育て、先に生まれたきょうだいの子育ては苦労しなかったなど、環境や状況によって様々だと思います。
では、手のかかる子とはどういう子のことを差すのかご存じですか?
書籍「よくわかる情動発達」には、トマスとチェスが1956年からニューヨーク近郊に住んでいる140名の乳児を対象とした研究結果が書かれていました。
◆①手のかからない扱いが楽な子ども(easy child)
生理的機能が規則的。初めてのことでも積極的で、環境の変化にも順応的、機嫌が良いという特徴があります。
40%が当てはまり、親がストレスを感じにくく手がかからないと感じています。
◆②扱いが難しい子ども(difficult child)
生理的機能が不規則。初めてのことには消極的で環境の変化にも慣れづらく、反応が強い、機嫌が悪いという特徴があります。
ちょっとした環境の変化にも敏感なので、親は育児が厄介だと感じる傾向があります。10%が当てはまりました。
◆③慣れるのに時間がかかる子ども(slow-to-warm-up child)
扱いが難しい子どもと似ていますが、反応が穏やかなのが特徴。15%が当てはまりました。
子どものペースに合わせて時間をかけて係わる必要があります。
この3パターンに当てはまらない子どもは、平均的な子どもで35%でした。
「扱いが難しい子ども」「慣れるのに時間がかかる子ども」が「手のかかる子」に該当し、4人に1人いる割合です。
周囲に我が子以外で手のかかる子がいなかったり、理解してくれる存在がなければ、子育てを1人で背負いこんでしまうことは無理もありません。
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2.他人と比べることで自分を責めた時期
手のかかる子の子育てを1人で背負いこんだのは、私も同じです。
私には、手のかからない子が近くにいました。それは、息子と同級生の甥っ子です。
妹自身も子育てにストレスを感じず手がかからなかったと言っており、周囲からも「育てるの楽ね」とよく言われていたそうです。
甥っ子はとても良くできた子でした。 食事の好き嫌いもなく、こだわりなく穏やかで、人にも優しい子。
じっと座って、細かいことでも1つの作業を最後までやり遂げられます。
周りの大人からの評判もとても良く、いつも「良い子ね」と褒められていました。
私が比べていたのは、息子と甥っ子だけではありません。
妹と自分も比べていました。妹は、私のやりたかった子育てができていていました。
食べ物に気を配って好きな食事を作り、子連れで友達家族と出掛け、子どもに絵本を読みきかせする…
全てが羨ましくて、妹親子を見ているといつも自分がダメな親だと言われているような気がしていました。
息子が手がかかるのは、自分が怒ってしまうからなの?
妹のようにいつも優しく子どもに接していたら息子は違っていたのかな?
私が母親になったこと自体が間違いなんだ。
私以外の人が息子のお母さんになった方が、息子が幸せだったのではないかなどと自分を責め、鬱になるほど追い詰められてしまいました。
また、母は甥っ子の自慢が多く、息子のことを褒めることは滅多にしませんでした。
母親に否定されることが怖く、相談することができなかったため、1人で抱え込むしかありませんでした。
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3.自信を持って子育てするために
では、鬱になるまで追い詰められた私が、どうやって自信を持って子育てができるようになったかをお伝えしていきます。
◆①子どもを理解すること
健診で発達について疑われたことがなく、誰かに助言されなくても生活ができている場合、何がそんなに手がかかるのかを考えたこともない方もいるのではないでしょうか。
毎日のように大変なことがあるので、言葉で説明することが難しいこともあると思います。
だから、我が子のことなのに理解ができないのは母親失格ではないかと考えてしまうのですよね。
自分の知識の中で解決しようとすると、未知のことは解決できません。
ですから、どんな特徴があるのかを明確に書かれているページで、我が子に当てはまることはないか確認することをおすすめします。
子どもにどのような特性があるのかを知り、言葉にできずに苦しんでいたことをスッキリさせると、我が子のことを理解できたという自信に繋がります。
◆②我が子の専門家になる
手のかかる子の言動には、必ず理由があります。
その理由を知らず子育てをしていると、今困っている状態は続き、他人と比べることから抜け出すことはできません。
この記事を読まれている方の中には、自己流の子育てでは上手くいかないということに既に気付いている方もいるのではないでしょうか。
我が子を理解し、子どもに合ったコミュニケーションをすれば、もっと自信を持って子育てできるようになりますよ。
子育てが面白いと思ったことがない方の子育てが変わるキッカケはこちら
執筆者:渡辺ひろみ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)