1日1つのメモ!お母さんが癇癪を起こす子どもを救うためのハッピーライフ習慣とは?!

 

癇癪持ちの子どもの子育ては、いつどんな時にグズるのか、ドキドキしてしまいますよね。どうしてこんなに癇癪を起すんだろう…。今回は癇癪と記憶の関りについて説明しています。辛かった癇癪から解放され、一緒に脳の発達も促す方法をお伝えしていきます。
 

【目次】

 

1.発達の特性があるとネガティブ記憶に翻弄されやすい

 
 
お母さん達は、可愛いわが子の頭の中はいつもハッピーでいつもニコニコ笑顔だと嬉しいなぁ…子どもは楽しい、嬉しい、幸せな記憶で溢れているもの!と思ってしまいますよね。
 
 
しかし、 怖い、 痛い、 辛い…というネガティブ記憶の方が脳の中には残りやすいということが分かっています。
 
 
なぜかというと、人間も動物と同じなので、怖いこと、痛いことをきちんと記憶に残し、危険を察知して生き残れるように脳ができているからです。
 
 
ある意味、ネガティブ記憶を残すというのは本能的に備わっている機能ともいえます。
 
 
発達障害・グレーゾーンや繊細な特性を持っているお子さんは、特にその傾向が強く出ることがあります。
 
 
 
 
今、自分が置かれている状況の中で、まず心地悪いことを素早く察知したり、 一度あった嫌なことや怖いことは絶対に忘れないということも多いです。
 
 
そのため、ネガティブ記憶から、ネガティブな感情を引き起こしやすくなってしまうんです。
 
 
その結果、苛立ったり、怒りっぽくなったり、不安になったり、グズグズ癇癪に繋がってしまいます。
 
 
更には自分をうまく表現できない為に、自分を押し込めて無表情になったり辛い状況に陥りやすくなります。
 
 
発達障害・グレーゾーンや繊細な特性を持っているお子さんの子育てをしていると、きっとそのような場面を目の当たりにすることが多くあるのではないでしょうか。
 
 
かつて私も、子どものネガティブ記憶が色濃く残る体験をしたことがあります。
 
 
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2.「運動会=ネガティブ記憶」として刷り込まれてしまった過去

 
 
実は、かつて子どもの運動会に参加した時、このネガティブ記憶が原因で子どもに散々な体験をさせてしまいました。
 
 
1度目は保育園の年少の時。
 
 
元々、運動発達がゆっくりで苦手さも抱えていたのですが、かけっこの練習段階で絶対に負けることを悟ってしまい、走る練習を嫌がるようになり、本番も拒否して走りませんでした。
 
 
楽しみにしていたダンスさえもできず、親子競技も参加できず、何1つ、参加できませんでした。
 
 
暗い顔をして先生や私に抱かれ、最後は癇癪を起こして泣きながら帰りました。
 
 
2度目はその翌年の年中の時。
 
 
かけっこは競ることのできるお友達とのレースだったので無事に参加できました。
 
 
 
 
しかし、最後に行うリレー競技でどうしても同走のお友達より遅くなってしまうことに耐えられず、相手チームが先に次の子にバトンを渡した瞬間に足が止まってしまいました。
 
 
その場でバトンを落とし、泣き崩れて競技を放棄してしまったのです。
 
 
そのまま、泣きながら閉会式をして一昨年と同様に泣きながら帰宅しました。
 
 
娘のネガティブ記憶の根の深さを痛感してしまう出来事でした。
 
 
今、振り返るとネガティブ記憶や本人の特性が原因で起こってしまったことだと思うのですが、当時の私はその事が分かりませんでした。
 
 
楽しみにしているのに、思う通りに頑張れない娘を見て、どんな風に励ましてあげたらいいのか、慰めてあげたらいいのか何も言葉が浮かびませんでした。
 
 
勝敗にこだわりすぎることなく、楽しみにしていることを伸び伸びと楽しめるようになる日がくるのかどうかも分かりませんでした。
 
 
「きっといつか、落ち着くはず…。」と問題を先送りにしてしまったことを今はとても後悔しています。
 
 
このような出来事ですが、ネガティブ記憶だけが原因で子どもがこのようになってしまったわけではないんです。
 
 
実はワーキングメモリとも深い関りがあるんです!
 
 

3.ワーキングメモリが小さいと場にそぐわない行動をとる!

 
 
わが家の娘を例に例えると運動会という大舞台で、お友達に負けたくない気持ちや、負けた自分が嫌だったり様々な感情が沸きあがっていたと考えられます。
 
 
その気持ちの整理をうまく出来ずに、途中で止めてしまったり大泣きしたり癇癪を起したりということに繋がり、その場に合わない行動をとってしまいました。
 
 
どうしてそのようなことが起こるかというと、ワーキングメモリが小さかったということが考えられます。
 
 
想像して欲しいのですが、 大きな舞台上でたくさんの人の前で話をすることになったとします。
 
 
その時、緊張し気持ちが焦り頭の中が真っ白になり「うわーっ!」という気持ちになりませんか?
 
 
逃げたい気持ちになりますよね。
 
 
でも、緊張する人とそうでない人がもしいたとしたら、緊張しない人の頭の中ではどのようなことが起こっているのでしょう?
 
 
実は緊張しない人は自分が元々持っている情報を元にその場を分析していると考えられます。
 
 
例えば、緊張しないための情報を知っていたとしたら、
 
 
「座っているお客さんはじゃがいもと思ったらいいな。」
 
 
「間違っても死んだりしないな。」
 
 
「間違ってもまたやり直したらいいな。」
 
 
「発表の練習は何回もしたし、後1回ここで発表したら終わりだな。」
 
 
などと緊張しないための情報を分析することで緊張を和らげることができます。
 
 
 
 
そのためにはワーキングメモリの容量が大きいことが必要です。
 
 
大きければそこにたくさんの情報を収めることができ、必要な時に取り出して分析する糧となるのです。
 
 
それが小さければ情報もないためただただ頭が真っ白で何も考えれない、ということになってしまいます。
 
 
ワーキングメモリの容量を大きくして、そこにたくさんの解決策にもなるようなポジティブな情報が貯まるときっと前向きに物事を捉えられうようになるはずです!
 
 
次でその方法をお伝えします。
 
 
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4.ヒーローズダイアリーを毎日つけよう!

 
 
もしも、ネガティブ記憶に抗うためにポジティブ記憶を増やしつつ、尚且つワーキングメモリも一緒に増やしてしまう、という方法があったらやってみたいと思いませんか?
 
 
実はその方法があるんです!
 
 
「ハッピーな気持ちが湧いて記憶に残るようなストーリーを子どもに伝える」というやり方です!
 
 
その名も「ヒーローズダイアリー」と言います。
 
 

♦第1ステップ:毎日子どもの良いところをお母さんが書いて記録に残す。

 
 
ヒーローズダイアリーの使い方は、日常でポジティブな会話を⼼がけながら、 肯定したことを 1⽇1つ、 書いていくという方法です。
 
 
肯定された行動に対して理由まで書いてあげると、なぜ褒められたかが子どもに伝わり、子どもは良い行いをすると褒められるという思考ができあがります。
 
 
ヒーローズダイアリーを習慣化すると、子どもの気になるところばかりに目が向いていたのが、ポジティブな行動に目が向くようにもなります。
 
 
ぜひ!子どもの良いところ探しを習慣にしていきましょう!
 
 
 
 

♦第2ステップ:子どもが自分で書いて記録に残す。

 
 
お母さんのヒーローズダイアリーが習慣化 してくると、⼦どもが⾃分から良い行いをした時のことを語れるようになってきます。
 
 
そのようになってきたら、子ども自身に書いてもらうようにしましょう。
 
 
一人でいきなり書けないと思うのでお母さんがサポートしながら書いてもらいましょう。
 
 
それが出来るようになると、⾃分で自分を褒めるようになり、褒められた理由も自分自身に教えることになります。
 
 
毎日自分の良いところを書いていたら、きっと自分のことが大好きになりますよね!
 
 
自己効力感もグングンと成長していくこと間違いなしです!
 
 
できたこと、うまくいったこと、 楽しかったこと、嬉しかったことを 上⼿にインプットできるようになり、たくさんの記憶が脳の中に残っていきます。
 
 
 
 

♦第3ステップ:ヒーローズダイアリーの読み聞かせをする。

 
 
どちらの場合も、書いた後は、寝る前の読み聞かせに活⽤することをおすすめします。
 
 
記憶は寝ている間に定着するため、いい記憶をしっかりと脳に収納することができます。
 
 
寝る前の読み聞かせが必ずしも絵本でないとはいけないという決まりはありません。
 
 
毎日の記録を読み返しながら、「あの時はあんなこと、こんなことがあったね~」 と記憶を貯めていってくださいね。
 
 
⼦どもが⼿に取りやすい場所にダイアリーを置いておくことで、何度も繰り返し見て、会話をして、 褒めの記憶を強化することもできますので、早速やってみてくださいね!
 
 
 
 
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執筆者:はらしおり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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