宿題がなかなか進まなかったり、癇癪を起こしたり。宿題の度に子どもとのバトルが勃発してしまい困っていませんか?実はその困りごとは、発達障害ADHDタイプの脳の特性が原因となっていることも。宿題バトルを終わらせる、意外な対応法をお伝えします。
【目次】
1.宿題で癇癪を起こす子どもに困っていませんか?
子どもが宿題をするときに癇癪を起こす
子どもがなかなか宿題をやらなくて親子バトルになる
こんなお悩みありませんか?
我が家の長男は、今までより勉強も少し難しくなってきた小学3年生になったとき、大きい数の筆算につまずくようになりました。
宿題のページを開いただけでイライラ!机や床を蹴ったりして癇癪を起すようになりました。
その当時の私は、一生懸命丁寧に教えようと説明するのですが、一切耳に届いていない状態でした。
ところが現在は、宿題のときに癇癪を起こさないのはもちろん、一定の時間になると、私が何も言わなくても宿題にとりかかって、あっという間に宿題を終わらせています!
あのままにしておいたら、きっと苦手な計算問題だけでなく、他の宿題や勉強もやらなくなっていたのではないかと思います。
今回は、宿題で癇癪を起こしていた理由と、宿題バトルにならない対応法をお伝えします。
2.宿題が進まないのは、ADHDタイプの子の特性が原因?!
なかなか宿題が進まない、取り組めないのは、発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの脳の特性と強く関係しています。
ADHDタイプなどの発達でこぼこキッズは、ネガティブな記憶を残しやすいことがあります。
一度宿題などで手こずると、苦手意識がつき、「できない!」という気持ちばかりがクローズアップされてしまいます。
それに加えて、苦手なことに取り組む際に、脳への負荷がとても大きくかかります。
ADHDタイプの子どもは特に、行動のとりかかりのエンジンがかかりにくい特性を持っています。
本人の苦手意識がある宿題のような、やりたくないことに取り組むときには、大人の何倍ものエネルギーを必要とするのです。
そのため、すんなり行動に移すことができないのです。
そこで、お母さんから「宿題をしなさい」と怒られると、一種のパニック状態に陥っている状態になり、癇癪にまで至る場合があります。
では、どうしたら宿題バトルや癇癪に終止符を打つことができるのでしょうか。
3.もう宿題バトルは終わり!意外な対応法とは?
それは、「答えをうつす」です。
「えー!そんなのだめでしょ!癖になる!」
と思われるかもしれませんが、大丈夫です。
癇癪が起きてるときは、まずその問題が解けないという不安な気持ちで一種のパニック状態になっています。
このとき、冷静に理解するための理性の脳のエリアは働いてくれません。
ですので、まず安心させてあげる対応が必要です。
つまり、宿題はできる、提出できる、ということを実感させてあげることが重要です。
これを何度か繰り返していくうちに
「じゃあ、今日は1問だけやってみる?」
「今日は2問にする?3問にする?」
と少しずつ増やしていきます。
日によって、やっぱり今日は無理なんていうこともあるかもしれません。
そんなときには、子どもに合わせて無理のない範囲でやらせてあげてください。
この対応を続けることで、徐々に必ずできるようになっていきます。
子どもは、大人が思ってる以上に「自分の頭を使って頑張りたい!」と思っているものです。
ポイントは、答えをうつしたかどうかにかかわらず、できたことをしっかり褒めてあげることです。
大げさに褒める必要はありません。
「書けたね」
「1問自分でとけたね」
こんな簡単な言葉がけで十分肯定していることになります。
そして、できたの成功体験が次への「やってみよう!」につながります。
叱ってばっかりだった私も不安に思いながらも、やってみたら、できました!
まずは、お子さんを安心させてあげることを最優先で考えてみてくださいね。
私の経験が、少しでも毎日の子育てのお役に立てれば嬉しいです!
▼怒りはコントロールしないが新定番!
3ヶ月で怒りっぽい子を卒業する方法をこちらの無料書籍でお伝えしています。▼
▼キレる!落ち着きがない子がみるみる素直に行動できるようになる方法▼
https://www.agentmail.jp/lp/r/8980/82474/
宿題バトルを終わらせる親子のコミュニケーションを発信しています!
執筆者:堀井則子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)