発達障害の子どものママ必読!子育ての怒りと落ち込みをコントロールする方法

 

発達障害の子どものかんしゃくや登校渋りが続くと、お母さんはどうしようもなく落ち込んだり、激しく怒ってしまったりして、自分の気持ちがコントロールできず悩んでしまうことも多いでしょう。怒りや悩みを軽くできる方法を紹介したいと思います。
 

【目次】

1.発達障害の子どもに怒りを抑えられない、どうしたらいい?

 
 
2学期は、発達障害の子どもの登校渋り登校拒否がおこりやすい時期です。
 
 
子どもが登校渋りやかんしゃくが続くと、どうしようもなく嫌な気分を抑えられなかったり、どうしても怒りが収まらないことがありませんか?
 
 
そして、怒らないと決めたのに、叱ってしまったことを自己嫌悪してしまう。
 
 
突き詰めていくとお母さんたちの悩みは子どものことでなく、自分の感情がコントロールできないことが一番の悩みである可能性があります。
 
 
この抑えきれない怒りや落ち込みを、自分でコントロールしていく方法について、お伝えできればと思います。
 
 
 
 

2.強い怒りや落ち込みをコントロールするためのステップ

 
 

◆①怒りや落ち込み正体、「ビリーフ」とは?

 
 
この抑えきれない強い怒りや感情は「ビリーフ」と呼ばれる思い込みが関係していると言われています。
 
 
このビリーフとは、うまれてからの経験や親の影響によって、無意識にすりこまれているので、本人は自覚していないことが多いのです。
 
 
役に立つビリーフもありますが、怒ったり、悩んだり、傷ついたりとうまくいかない原因となることもあります。
 
 

◆②思い込み「ビリーフ」をまずみつける

 
 
ネガティブな気持ちが抑えられないとき、自分がどんな思い込みを持っているか、探してみてください。
 
 
「~するべきだ」「ねばならない」という考えは、ビリーフの可能性があります。
 
 
・病気でないのに学校を休んではならない。
 
・〇年生になったら、これくらいのことはできるべきだ。
 
 
自分が嫌な気持ちになったとき、その原因となる思い込みを、まずはみつけてみましょう。
 
 

◆③思い込みを確かめる

 
 
次に、「それは本当?なぜそう思う?」と質問し、内容を考えてみます。
 
 
・学校は病気でないと休んでいけないと、自分が親にいわれていたから。
 
・〇年生になったら、教えなくても周りの子はできていたから。
 
 
ビリーフとその理由を確かめることで、無意識にでてくる怒りを客観的に見ます。
 
 

◆④合理的なとらえ方に変えてみる

 
 
自分が「ねばらなない」「~べきだ」と思っていることを、他人にアドバイスするつもりで、「~できればOK」「~するにこしたことない」に置き換えてみます。
 
 
・感覚過敏のある子どもは疲れやすいので、辛くて学校にいけない日があっても、まぁOK。
 
・特性のある子どもは、ゆっくり成長するので、これが今できなくても、まぁよい。
 
 
思い込みが分からないと、ネガティブな気持ちに無意識に影響されつづけますが、「この思い込みで嫌な気分になっていたのか」客観視できると、感情もコントロールできるようになります。
 
 

◆⑤自分の気持ちに寄り添う

 
 
合理的なとらえ方におきかえることが難しいときは、自分の気持ちに寄り添ってみましょう。~思うのは仕方ないよね」「そう思って当然だよね」と自分の感じた感情にOKをだしましょう。
 
 
・病気でもないのに学校を休んじゃいけないって、思うのは当然だよね。自分もそうしていたからね。
 
・〇年生でこれができないから、親が心配したり焦るのは仕方ないよね。
 
 
ネガティブな感情は、分かってあげることで小さくなります。
 
 
怒ったり、落ち込んだりする自分を許せるようになった分だけ、自分の子どもを許すことができるようになります。まずは怒ったり落ち込んだりする自分を許しましょう!
 
 
 
 

3.それでもまだ怒りや落ち込みに振り回されるときは、過去の自分が怒ってる?

 
 
思い込みを見つけたけど、どうしても気持ちが落ち着かない、どうしようもなく嫌な気持ちに振り回されるとき、意識にはあがらない、過去の自分のつらい気持ちや思い込みに原因がある場合があります。
 
 
子どもの困った行動をきっかけに、過去の自分のつらい気持ちが刺激され、過去の不快な感情がでてきて、感情に振り回されることもあります。
 
 
例えば、私にはこんなことがありました。
 
 
「子どもが自分の好きなこと以外には取り組めない。そんな子どもにどうしても怒りがおさまらない」
 
 
このような場合には、こんな背景がありました。
 
 
自分が小さい頃は、嫌なことでも、多くのことをがまんしてやっていた。
自分ががまんしてやっていたことを、自分の子どもはかんしゃくを起こして取り組もうとしない。
過去の自分ががまんしてやってきたことを、自分の子どもが我慢する様子がみられないことが許せない。
 
 
過去に感じていた不快な気持ちが無意識に思い起こされ、過去の自分と現在の親としての自分、両方が怒りを感じて、その怒りに振り回されている場合もあります。
 
 
自分の過去のできごとは、なかなか自分の意識にあがってこないことも多くあります。
 
 
そんな場合は専門家をたよって、カウンセリングやインナーチャイルドセラピーなどをうけてみることも可能でしょう。やり方はいろいろな書籍にも載っています。
 
 
 
 

4.気持ちをコントロールする方法は、いろいろあります

 
 
怒りや落ち込みに振り回されるときは、思い込み「ビリーフ」をみつけて怒りや落ち込みの正体に気付き、自分の「ねばならない」や「べき」を緩めてみましょう。
 
 
無意識の怒りの爆発を防いで、自分の怒りの程度をコントロールできるようになってくると、毎日のつらさも軽減されます。
 
 
ビリーフを見つけても、まだ怒りや落ち込みに振り回されていて、過去の自分の怒りも見つけられないときは、別の角度からのアプローチも可能です。
 
 
まず、お母さんが「ほっとしたり、気分の良くなる時間」をつくり、自分の気持ちを少しずつでも満たしましょう。
 
 
具体的な方法は、こちらで紹介されています。
 
 
そして、「いいことや自分をほめる事を習慣」にして、自分や子どもの頑張りを肯定的な気持ちで認められるようになりましょう。
 
 
もっと笑顔で前向きなお母さんになりたいと思う方には、こちらの記事もおすすめです。
 
 
今までと思考の癖を変えることで、落ち込みや怒りをコントロールしていきます。
 
 
人の感情は多面的で、怒りや落ち込みをコントロールする方法は一つではありません。自分が、いいな、できそうだと感じる物からとりくむといいと思います。
 
 
頑張ってもうまくいかないときは、子どもではなく、「自分」をいやしたり、認めることがうまくいくための鍵になるかもしれないですよ。自分に向き合ってみませんか?
 
 
 
 
執筆者:森富ゆか
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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