ママのお家療育で子どもの脳を伸ばしてみませんか?失敗は子どもの言葉を伸ばすチャンスなんです。失敗した子どもが慌てずに解決策を考え、自分で言葉にできるようになる。声かけの工夫「驚く」対応とは?
【目次】
1.その対応NGなんです失敗はお家療育で言葉をのばすチャンスです!
2.失敗した時の自閉っ子の気持ちと脳の中
3.子どもが失敗した時にかける魔法の言葉は「わーお!」
◆「驚く」のは子どもの思考停止を防ぐため
◆失敗から自ら考え、言葉にする力が伸びた
1.その対応NGなんです失敗はお家療育で言葉をのばすチャンスです!
毎日一緒に過ごすママだからこそできるお家療育!
ママが子どもとのコミュニケーションを変えることで、日々の生活が子どもの脳をのばすお家療育になるんですよ。
皆さんこんなことありませんか?
日常生活で子どもが自分で挑戦して失敗してしまったり、子どもに悪気はないけれどママが「何やってるのー!」「うわー大変!」と思わず叫んでしまったりするようなアクシデントに遭遇することってありませんか?
私も自閉症スペクトラムで知的障害がある娘が自分でやろうとして牛乳をこぼした時など思わず声をあげてしまったり、「両手で持とうね!」などと正しいと思うことを教えよう、教えようとしていました。
実はこの対応は発コミュ(発達科学コミュケーション)的にはNG!
しかし、このよくある子どもの失敗はママの声かけをちょっと変えるだけで脳の発達、言葉の発達を伸ばしていくチャンスに繋がるんです。
2.失敗した時の子どもの気持ちと脳の中
せっかく挑戦したのに失敗してしまった!という時、子どもはママに叱られる!と不安でいっぱいです。
そこへママが声を荒げたり、叱ったりするのは逆効果。
ママのその声を聞いただけで子どもの感情が興奮して、脳に情報が入りにくくなってしまい、ママに何を怒られているのかわからなくなってしまうんです。(思考停止もしくはパニック)
続けて「今度は〇〇しようね」「こういう時は〇〇しようね」とママが声かけしても、しつけの声かけは不安につながりやすいんです。
子どもは思考停止で考える余裕もないため、ママに一方的に叱られたという記憶しか残らなくなってしまうんです。
3.子どもが失敗した時にかける魔法の言葉は「わーお!」
私は発コミュで子どもへの対応を学んでからは子どもの失敗やアクシデントの時に叱ったり、教え込んだりするのをやめました。
その代わり「わーお!」と驚いてみせるようになったんです。
◆「驚く」のは子どもの思考停止を防ぐため
声かけは簡単です!
例えば 牛乳こぼした!「わーお!」
お醤油ドバドバ!「わーお!」
こんな風に驚いて3秒間待ってから「どうしようか?」と聞きます。
すると、「拭くー!」と娘は自分で解決策を言えるようになりました。
この声かけには子どもの言葉をのばすポイントがありますよ。
ポイント①ママが「わーお!」と驚いてみせる。
子どもを叱らないことで子どもの思考停止を防ぐことができます
ポイント②3秒間待つ
子どもが冷静になり、次のママの声かけを受け入れやすくなりますよ。
ポイント③「どうしようか?」と問いかける
自分で解決策を考え自らの言葉で説明する
これらができるようになるんです!
適切な行動を答えられたら、それを実行できるように大人が背中を押してあげましょう。
お子さんが小さくて対応を自分で考えつかない時は選択肢を提案する。「〇〇したらどう?」などとアシストしてあげるのもいいですよ。
◆失敗から自ら考え、言葉にする力が伸びた娘
大切な事はうまくいかなかった行動を理解し、それをどうすれば挽回できるかを学ぶこと。
自発的な脳の使い方をする方が脳に物事が定着しやすくなりますよ。
日常で起こるアクシデントに対して私が「驚く」の対応をするようになった今では自閉っ子の娘は失敗しても「ママごめんねー!」と素直にすぐ言えるようになり、失敗にも落ち着いて対応しています。
失敗に自分で対応できたことが子どもの自信になり、次に失敗することがあっても自分で考え、言葉にすることができるようになっていきます。
ママの「驚く」という対応で脳の思考停止を防いで自閉っ子の言葉をお家療育で伸ばしていきましょう♪
自閉っ子の子育てを楽しむ方法をお伝えしています
執筆者:今川ホルン
(発達科学コミュニケーショントレーナー)