人見知りで、新しい環境に慣れるまで時間がかかるわが子の新年度が心配…。子どもの中には、不安や緊張を感じやすい脳の特性を持っている子がいます。肯定的な注目をお母さんの感情と一緒に届けることで、新学期を迎える前に自信をつけていきましょう!
【目次】
1.新年度が心配!新しい環境に慣れるまで時間がかかる子
2.人見知りが長引く理由は、脳の特性にあった!
3.新生活が始まる前の今がチャンス!
4.毎日、子どものできていることを「感情」を表す言葉で肯定しよう
1.新年度が心配!新しい環境に慣れるまで時間がかかる子
人見知りが激しくて、新しい環境に慣れるのに時間がかかる…
そんな我が子の様子に毎年悩んでいらっしゃいませんか?
新年度、新しい先生や新しい保育室に変わるたびに、ドキドキして行きしぶったり、園についた途端、能面のように表情がなくなり、口数も少なくなる…
そんなことを繰り返してきたお子さんにとって、毎年4月は、不安や緊張が膨らみやすくて、お母さんもとても心配になりますよね。
ただでさえ、新しい活動や環境に変わるのに、特に新1年生は生活リズムも変えていく必要があります。
一つ一つ覚えていかなければならないことがたくさんある上に、
先生に慣れるのに時間がかかって、困ったことやわからないことが言えないんじゃないだろうか…
お友達へも緊張して話しかけられなかったり、話しかけられてもうまく答えられなかったりして落ち込むんじゃないか…
そんな心配も尽きないと思います。
また、始まったら始まったで、集団生活はいっぱいいっぱい。
家に帰ってから荒れて八つ当たりをしてきて、疲れているのはわかっていても相手をしきれない…そんな不安もありますよね。
2.人見知りが長引く理由は、脳の特性にあった!
他の子はすぐに慣れて、先生や友達と仲良くなっていくのに、うちの子だけいつまで経っても慣れないのだとしたら、そこには脳の特性が関わっています。
それは、不安や緊張を感じやすいという脳の特性です。
これは、本能的に脳に備わっている防衛反応の一つのため、遺伝的な要因もあるのではないかと言われています。
そのことから、ママあるいはパパにも同じような特性がある場合もあります。
つまり、本能的に備わっているものなので他人が変えることはできない…というのが現実です。
「不安になる!」「緊張する!」という子どもの感じ方を変えることは難しい。
そこで「大丈夫!」と励ましたところで解消されません。
それどころか、かえってプレッシャーになったり、「突き放された」ような感覚で親子関係に亀裂が入ってしまったりすることもあるんですね。
つまり、励ましの言葉は逆効果なんです!
3.新生活が始まる前の今がチャンス!
集団での不安や緊張を和らげて人見知りを激しくしている状況から早く抜け出すためには、
我が子に「自信」をつけさせてあげることが大事です。
それを新生活が始まってしまってから始めると、不安や緊張などの「マイナス感情」と戦いながらやっていくことになるので、自信をつけるのに時間がかかってしまいます。
余計なストレスがかかりにくいリラックスしたおうち時間に始めることができたら、自信は積み重ねやすいです。
お母さんも子どもも、自信をつけるのに必要不可欠な成功体験を作りやすいのですね。
春休みが始まる今のタイミングで、人見知りが激しい、環境の変化に弱い子にあった親子のコミュニケーションに変えていきましょう!
新しい集団の場で出会う人に打ち解けていくために、ぜひ、次のことを実践してみてください。
4.毎日、子どものできていることを「感情」を表す言葉で肯定しよう
それは、毎日子どものできていることを肯定していく、そのときに「感情」を表す言葉を使っていくということです。
なぜ「感情」を表す言葉が大事なのかというと、肯定していくことで、自信を積み重ねるのはもちろん、人の気持ちを動かしたという、人とのつながりを伝えていきたいから。
・自分で食べた後の食器を片付けたら、「ありがとう!助かった!」
・自分で、着替えを始めたら、「着替え始めたんだね、自分でできて感動!」
・きょうだい喧嘩で気持ちを話してくれたら、「そういう気持ちだったんだね、教えてくれてありがとう。」
・洗濯物を畳んでくれたら、「お手伝いしてくれて、嬉しいな!」
そんな風に、お子さんの行動を肯定しながら、お母さんの感情がこんな風に動いたよ!とたくさん伝えてあげてください。
最初はそんなに反応がないこともあるかもしれませんが、地道に続けたら、お母さんの感情が動いたことによって、子どもの感情もまた動くようになります。
ポジティブな感情を動かし合うような親子関係を意識してみてくださいね。
自分の行動に対する自信がついてくると、集団でも不安にならずに行動できることが増えて、早く慣れていけるようになります。
ぜひ、この春休みから、1日1回以上続けてみてくださいね。
そして、うまくいったら、ぜひ、ご自身のコミュニケーションにもハナマルをつけてあげることも、お忘れなく!
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新生活の不安も、親子のコミュニケーションを整えることで乗り越えられる!
執筆者:はらしおり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)