中学生が親と話さない理由は?今日から会話が戻る“ひとこと”

 

中学生が親と話してくれない…「うん」「べつに」で会話が続かない悩みは多くの家庭で起きています。思春期に話さなくなるのには理由があります。この記事では、喋らない子が自然と会話を返してくれる一言を紹介します。
 

【目次】

1.どうして中学生は親と話してくれないの?
2.思春期の子が「否定されている」と感じるNG指示やアドバイス
3.親子の会話がないと、気付いたときには問題が深刻化!
4. たった一言だけでもOK!親子の会話が増える声かけのコツ

 

1.どうして中学生は親と話してくれないの?

 
 
「最近、中学生の子どもが全然話してくれない…」
 
 
「返事しても、うん、別に、だけ。どう接したらいいのか分からない」
 
 
そんな悩みを持つ親御さんが、今とても増えています。
 
 
思春期は口数が減りますが、「親と話したくない」には理由があります。
 
 
この記事では、親と話さない・喋らない中学生が“自然に会話をしてくれるようになる一言” を紹介します。
 
 
 
用件を伝えても反応なし、ただ話しかけただけなのに怒る、確認したいのになかなか答えが返ってこない…
 
 
親子の会話にならなくてこちらも悲しいですし、イライラしたり、ストレスもたまりますよね。
 
 
中学生の子どもに何気なく声かけしただけなのに、何だか親子関係が悪化しているようにも感じてしまいます。
 
 
中学生だから…思春期だから…とそのまま放っておけば、話してくれるようになるのでしょうか?
 
 
 

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2.思春期の子が「否定されている」と感じるNG指示やアドバイス

 
 
もしかしたら、中学生のお子さんにこんな声かけをしていませんか?
 
 
「もう宿題はやった?」
 
「まだお風呂に入らないの?」
 
「スマホなんか見てないで、早く寝たら?」
 
「こうした方がいいんじゃない?」
 
 
親から見れば、やることを先に済ませれば安心と思う気持ち、自分の経験からのアドバイスなど、子どものことを想うからこそ声かけしますよね。
 
 
何気なく声かけしてしまうことですが、実は、
 
 
・やっていないこと
 
・先回りの指示を伝えること
 
・親の意見を言うこと
 
・アドバイスすること
 
 
これらの指示やアドバイスは、思春期の子どもからしたら「否定されている」と感じてしまうことがあるんです!
 
 
子どもの年齢が上がれば上がるほど、「否定」を多く捉えてしまいます。
 
 
思春期は、心や体が一気に成長し、自立をしたい気持ちが出てくるからです。
 
 
子どもでも大人でも、「否定」の言葉をかけてくる人、話すことを遮る人とは、話す気もなくなりますね。
 
 
それでは当然、親子関係が悪化してしまいます。
 
 
逆に、いつも「肯定」の態度と言葉で接してくれて、「共感」してくれる人ならどうでしょうか。
 
 
安心して関わることができて、話をしたくなります。
 
 

 
 
さらに、子どもがすぐに返事しないからと、指示や意見、アドバイスを次々に言ってしまうこともあるかもしれません。
 
 
実はそれは、子どもたちが考える時間、答える時間を遮ってしまっています。
 
 
つまり、子どもの脳を使わせていないんです!
 
 
 

3.親子の会話がないと、気付いたときには問題が深刻化!

 
 
我が家の中学生の息子にも、良かれと思って、「否定されている」と感じてしまう声かけをずいぶんしてしまっていました。
 
 
無口、返事をしない、口を開けば反抗的…。
 
 
思春期の子どもとのコミュニケーションに悩んでいました。
 
 
そのまま放っておいて思春期が過ぎれば良くなるよ、との話も聞きますが、毎日ストレスが溜まり、親子関係が悪化するばかりです。
 
 
これから進路や大事な選択も、親の目の届かないところもどんどん増えていくし、このままでいいのかとても不安でした。
 
 
そこで、指示をやめて、態度や声かけを変えました。
 
 
すると、ガミガミ言わなくていいので自分も楽になる上に、息子も良く話してくるようになりました。
 
 
 
不安・葛藤が多くなる思春期・反抗期にも親子の会話ができれば、
 
 
・何を考えているのか分かる
 
・興味のあることが分かる
 
・体の変化や進路など、思春期の不安にも寄り添える
 
 
など、子どもを理解して一緒に「じゃあ、どうしようか?」と作戦会議をすることもできます。
 
 
親子関係が悪く「会話」がないと、親も子どもも不安が大きくなり、問題が深刻化してしまうかもしれません!
 
 
では、どうしたらスムーズに親子の会話を増やせるのでしょうか。
 
 

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4.たった一言だけでもOK!親子の会話が増える声かけのコツ

 
 
思春期の無口な子どもと「親子の会話」が増える声かけのコツは、
 
 
①指示・アドバイスをやめる
 
②「肯定」「共感」すること
 
 
を意識をすることです!
 
 
それぞれポイントを詳しくお伝えします。

 
 

 
 

◆①指示・アドバイスをやめる

 
 
正直、指示やアドバイスをするのも疲れますよね。
 
 
指示を何回出しても返事がない、「あー」「別に」とそっけない返事しかなく動かない。
 
 
アドバイスを言っても「は?」「なに?!」と反抗的な態度をとる。
 
 
分かっていてもついつい声かけしてしまうものですが、こちらがエネルギーを使っても意味がない、むしろ親子関係が悪化するならば、やめてみる!と考えました。
 
 
子どもが「否定されている」と感じてしまう声かけは、感情も落ち着かず、脳に届きません。
 
 
 

◆②「肯定」「共感」すること

 
 
よく「褒めるといい」などと言われますが、思春期のお子さんには大事なポイントがあります。
 
 
「すごい!!できたね!!♪」とハイテンションで褒めても、引かれてしまいます。
 
 
「うんうん!!そう思う!!」と全力で共感しても、ウザがられてしまいます。
 
 
一言でも、5分だけでも、頑張りすぎなくても、忙しくても、気持ちに余裕がなくてもできて効果がある声かけがあります。
 
 
・笑顔で「おはよう!」とあいさつする
 
 
・食べ終わったお皿を下げてくれたら、「ありがとう!」と感謝する
 
 
・好きな食べ物を用意して、「これおいしいよね」と共感する
 
 
・珍しく子どもが話してきたら、子どもの話を遮らずに聞く
 
 
こんな拍子抜けする簡単な声かけだけでも「肯定」することや「共感」することになります。
 
 
朝や寝る前、食事などの毎日の生活の中で、当たり前のことをちょっとポジティブな気持ちで声かけするだけです。
 
 
たった一言でも、5分だけでも、良いコミュニケーションが取れるとこちらの気持ちにも余裕が生まれます。
 
 
親と話さない中学生の子どもにも、だんだんポジティブな声かけが脳に届くようになっていきます。
 
 
少しずつ心を開いて、スムーズに親子の会話ができる親子関係になれますよ!
 
 
ぜひ今日から試してみてくださいね。
 
 
 

中学生が親と話さないことについてよくある質問(Q&A)

Q1.思春期に親と話さなくなる原因は何ですか?

A1.指示やアドバイスは、「否定されている」と感じてしまうことがあります。例えば:
  • 「もう宿題はやった?」
  • 「まだお風呂に入らないの?」
  • 「スマホなんか見てないで、早く寝たら?」
  • 「こうした方がいいんじゃない?」
思春期は自立をしたい気持ちが出てくるので、親の子どものことを想うからこその声かけを否定的に捉え話したくない感情になりやすくなります。
 
 

Q2.「親子の会話」が増えるポイントは?

A2.「肯定」「共感」を言葉以外でも表すことです。例えば:
  • 笑顔
  • ポジティブな態度
非言語情報の笑顔や穏やかな態度は、最初は反応がなくても喋らなくても、家庭内の雰囲気をポジティブなものにしていきます。
 
 
 
 
 
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執筆者:中村友香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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