小学生の定番の宿題といえば、「音読」ですよね。音読は語彙を習得したり、読解を深めたりする大切な課題です。音読のやり方を少し変えるだけで、子どもの集中力を高める効果をもたらすことがあります。今回は我が家でも実践している方法をお伝えします。
【目次】
1.音読はなんのためにやるの?
小学生の宿題の定番と言えば、「音読」ですよね。どこのご家庭でも、お子さんの音読に耳を傾けてチェックされているお母様方も多いのではないでしょうか。
子どもの音読を聞きながら、点や丸など、読み飛ばしをしていないか、読み間違いをしていないかを確認しますよね。
親に毎回確認させるほど、音読ってとても大切な課題なのです。上記に挙げたことを確認するのも一つですが、子どもが語彙を増やし、読解の力を伸ばす機会にもつながっています。
そして、適切なスピードで読むことが身につき、表現力を養えることも言われています。このように嬉しい効果が多くあるのですから音読は宿題の定番なのでしょうね。
どこの学校でも、音読のチェックカードなどが用意されていて、ご家庭でコメントやサインをしたりすることも多いかと思います。
毎日のようにおこなう音読が、通常通りやるだけで子どもにとても良い効果があることはご理解いただけたかと思います。
しかし、これだけで満足ですか?付随する効果がもっと欲しいお母さんへ!通常の音読のやり方が定着したお子さんにもう一つ要素をプラスしませんか?
とても簡単です!我が家で通常の音読とともにおこなっている方法です。ぜひチェックしてみてください。
2.飽きずに続けられるようにしたいから
ここで我が家の話をさせていただきます。我が家でも小学生になる娘がいます。小学校低学年ではありますが、毎日のように音読の宿題があります。
読み飛ばしや、点や丸で一呼吸を置くことや、読み間違いなどを気にしながら聞いていました。学校の授業と音読を家庭ですることで読解はできているようでした。
内容も理解できているようですし、他に何か伸ばせる方法はないかな?と常に考えていました。
そして、毎日宿題でやらなくてはならないのだから、何か他にやり方を変えてもっと効果を得たいと思うようになりました。
毎日同じことの繰り返しで、子ども自身が音読の宿題に少々飽きてきていたことも原因です。それもそうですよね。毎日同じことをずっとやっていたら誰でも飽きてしまいます。
ここで、子どもにゲーム性のあるような音読のやり方を提案しました。娘は、今までと違う音読のやり方にしたことで、低下していたモチベーションがアップしました。
この方法を取り入れたことで、子どもにとても良い効果をもたらしたのです。次項で説明します。
3.毎日の積み重ねがもたらす集中力を高める効果
毎日の音読の宿題で、一通りできるようになって内容理解が深まった頃におこなって欲しいと思います。
やり方は簡単です。音読の時間を測ることだけです。
お家にあるストップウォッチや時計を使い音読の時間を測ってあげてください。
これには、速読の効果が期待でき、文章の読むスピードが速くなり、集中力がアップします。
低学年のうちにはまだ文章の文字数も少ないですよね。しかし、学年が上がると段々と文字数は増えていきます。
その際に、速く読めるようにトレーニングしておくことで読み切らずに終わるということが防げます。せっかく内容が理解できるのに読みきれないほど悲しく、悔しいものはありません。
そして、数分であっても集中して読むことを毎日おこなうことで、集中力を養うトレーニングに直結します。集中力はすぐには身につくことはありません。毎日の積み重ねが大切なのです。
どうせ毎日やらなくてはならないのであれば、さまざまな効果が期待できるよう取り組みたいものですよね。
我が家では毎回時間を測っていますが、娘が昨日よりも速く読めた!今までで一番遅いタイムだった!と自分自身で評価しています。
集中するトレーニングを毎日の音読で重ねたことで、読書の際、宿題に取り掛かる際などに、「集中するから!」と伝えてくるようになりました。
自分で集中する状態がどのような状態であるのかをしっかり理解してきているからだと思います。
その娘の宣言通り、宿題に関しても一気に取り組み終えるようになりました。タイムが速かろうが遅かろうが良いのです。子ども自身が集中している状態を知ることが大切かと考えています。
タイムに一喜一憂する必要はありません。楽しく継続できることが重要です。集中することを知れば、きっと自ずと読む速さは確実についてくるはずですから!
しかし、この時間を測るという音読のやり方は、内容を理解してからの順番でお勧めします。まずは内容理解や、音読の基本的な目的を大切にしてくださいね。
チリも積もれば…を期待しながら楽しい音読タイムを!
こちらの記事でも、やり方を変えるだけで効果が倍増する方法をお伝えしています。ぜひあわせて参考にしてみてください。
音読の効果を倍増させる方法をお伝えしています!
執筆者:みずおち梨絵
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)