新しい環境で1学期を終えてホッとする反面、長い休みでペースが乱れないか不安になりますよね? でもママの接し方を少し変えるだけで夏休み明けに登校渋りをせず2学期をスムーズにスタートできるんです。今回はそんなママの接し方をご紹介しますね。
【目次】
1.夏休みに入りゲームに没頭する時間が増えて不安になってませんか?
夏休みに入り子どもは自由気ままに過ごし、その姿をみて親はイライラしてしまいますよね。
普段なら学校へ行ってるから目に入らないことも、一緒に過ごす時間が長ければ長いほど「宿題はいつするんだろう?」と気になることがたくさん出てきます。
親としてはやることを先にしてから遊べばいいのにとイライラが募り、言わなくてもいいことを言って、親子ゲンカが始まってしまいますよね。
我が家の中1の息子も何とか1学期を終えて緊張から解放された思いから「やったぁ!」と言って夏休みを喜んでいました。
そんな姿を見て私は「遊んでばっかりじゃなくて宿題を先に終わらせないとダメ!」と言ってました。
返事はするものの一向に宿題に手を付ける様子がなく、私はイライラして親子バトルになることも多くなりました。
そんな毎日を過ごすうちにこんな状態で2学期リズム良くスタートを切れるのかなぁと不安でいっぱいになっていました。
2.夏休み明けの2学期に登校渋りを起こしやすい理由
子どもは1学期の間に「できない」というネガティブな経験をたくさんします。
そのネガティブな経験は、主に次の3つが考えられます。
①勉強についていけない
②仲のいい友達ができない
③忘れ物などで先生から注意されることが多い
もともと人間の脳は、「イヤな事や危険なことを察知したら逃げる」という能力を持っています。
これは、次に同じようなことが起きたときに、身を守るための仕組みとして人間に備わっている能力です。
子どもにとってはネガティブな経験がイヤな事であり、身を守るためにそこから逃げる。
つまり「登校渋り」という形で身を守ろうとしているんです。
夏休みに入るとネガティブな経験をしなくなるため一旦落ち着きますが、2学期になればまた同じ経験を繰り返すことになります。
1度経験したイヤな事は「もうやりたくない!」と脳が拒否反応を起こすため、それが「登校渋り」として2学期に表面化することになります。
だからこそ1学期のネガティブな記憶をそのままにしておくのではなく、夏休みの間にこのネガティブな記憶をポジティブな記憶に変換させることが登校渋りを起こさせない秘訣です。
では、ネガティブな記憶をどうやってポジティブな記憶に変換することが出来るのでしょうか?
その方法をご紹介しますね。
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3.2学期をスムーズに迎えるためのママの見方と接し方
2学期をスムーズにスタートさせるためには、学校や勉強に対するネガティブな記憶をポジティブな記憶に変換しておくことが大事です!
ネガティブな記憶をポジティブな記憶に変換させるためには、親が物事の見方・捉え方を変えて子どもに伝えることが必要です。
トラブルがあった時も「失敗で終わった」と捉えるのではなく「失敗したけどこれは出来た!」と捉えることで、ネガティブな記憶もポジティブな記憶に変換することができます。
子どもがネガティブな記憶となっている出来事に対して、親は注意したり叱ったりせず、「失敗しても大丈夫。これはできてる!」
そんな声をかけるだけで、子ども自身もポジティブに捉える事ができるようになります。
親の役割は、物事を1つの視点から見るのではなく、色々な視点で物事を捉えポジティブな言葉をかけることです。
我が家の息子の場合、夏休みの宿題に取り掛かり始めたけど、わからなくてイライラし怒りだすことがしょっちゅうありました。
いつもなら「ちゃんと宿題やりなさい!」とできない事に注目して叱っていました。
それを「難しい問題をやってるんだね。あっ!でもここの計算出来てるよね。」と私の視点を変えて出来ていることに注目する声かけに変えました。
そうすることで、子どもは「ここの計算はできてる!」とできてることを認識できポジティブに捉えられるようになりイライラも落ち着き始めました。
親は子どもが失敗してネガティブに捉えているところに追い打ちをかけるのではなく、成功していることを見つけてそれを伝えるというサポート役に徹することが大事です。
そして失敗の中にも成功があると子どもに認識させることで、ネガティブな記憶もポジティブな記憶に変換することができます!
夏休みは普段では経験することの出来ない経験をして、たくさん「できた!」というポジティブな記憶を作る。
そうする事で自信をもって2学期をスタート出来るようになり、登校渋りを起こすことはなくなりますよ。
今年の夏は、親子ともにたくさんの「できた!」を実感できる夏休みを過ごしてくださいね!
登校渋りに困っているママに読んで欲しい記事をこちらで紹介してます。ぜひご覧ください!
執筆者:平野 可奈子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)