集団行動が苦手でマイペースな息子。小学生になって落ち着いて登校できるようになるまでにはたくさん悩みました。今回は一緒に登校するお友達について大事なポイントをお伝えします。
【目次】
1.集団行動が苦手な息子が困っていたこと
集団行動が苦手な息子はとてもマイペースです。
年長さんになっても注意散漫なところがとても目立ちました。
道を歩いていても、「あれは何の鳥?」と空を見上げ、「あっどんぐり!」と突然しゃがみ込み、同じところで何十分も立ち止まっていることも。
階段は登るのも降りるのもゆっくりマイペースで「早く〜」とおされることもしょっちゅうで心配でたまりませんでした。
集団で行動する時には常に最後。お友達に「こっちだよ」と手をひかれている姿をよく見かけました。
天真爛漫で、誰からも好かれて可愛がってもらっていたのは分かっていたのですが、登校は時間を守らないといけないし、心配でたまりませんでした。
下の子がもっと手がかかる子だったため、親がついていくのも大変だしどうしよう…と悩む毎日。
息子の行動が気になりたくさん本を読んで勉強をしていましたが、どれも特徴は分かるものの、対応する方法が具体的には分かりませんでした。
それで、どうしてもイライラして怒鳴ってしまうことが多い毎日だったんです。
2.小学生になる前にしておきたい、通学に関する準備とは
入学前の時期になると、ママ友との間で話題になるのが「誰と一緒に登校するのか」ということ。
息子の通う小学校では集団登校はありません。誰と一緒に登校するのかが入学前の情報交換の話題の中心でした。
私も年長さんの終わり頃には、誰と登校するのが良いのか、仲良しの男の子達のママと必死に情報交換をしていました。
ですが、仲良しの男の子達は家が近くないので一緒に登校はできません。
そんなある日、息子のお友達のお母さんと偶然会い、登校の話になりました。
「一緒について行きたいけど、嫌がっていて…」と心配そうなお母さん。一緒に息子と行かせようと思いましたが、その女の子と息子は仲が良いわけではありませんでした。
仲良しと一緒に行くことしか考えていなかった私でしたが、このままではお互い1人で登校することになる状況でした。
1人で登校するよりも安心ですね、ということでその女の子とと一緒に登校することになったのです。
私は登校するお友達は仲良しな男の子と行くのが当たり前だと思っていたのです。
ですが、情報交換をすることで早めに対応を考えることができました。集団行動が苦手な子の場合は特に早めに対応をしておくことが大切になります。
不安が強いタイプなら早めの対応によって安心させてあげることができます。
3.一緒に登校する友達との相性を大事にする
集団行動が苦手なタイプのお子さんは一緒に行くお友達との相性はとても大事になります。
なぜかというと、登校時は車や不審者などの危険から身を守ることやルールや時間を守るということが大切になるので、単に仲良しというだけでは危険な時もあるからです。
仲良しでも走って行ってしまうような子だと、行動がゆっくり目の息子とは一緒に行けません。
注意散漫なところがとても強い息子は一緒に走ってしまうと車に注意を向けられない危険もあります。
楽しいことが大好きな息子の場合、同じような特徴のある虫好きのお友達と行くと大変なことに!虫がいるところへ集まって何時間も動かないということになりかねません。
反面、その女の子はとてもしっかりしていて、面倒見も良いタイプ。
息子が赤信号を渡ろうとしていると注意してくれたり、走ろうとすると止めてくれました。
もちろん、息子の気持ちも大事です。
特に一緒に行きたいという子がいれば付き添ってその子と一緒に行こうと考えていましたが、近所の男の子はすぐ走って行ってしまうため、何度か登校するうちに息子は女の子との方が落ち着いて行動できるということが分かりました。
その女の子と息子は相性がとてもよく、落ち着いて登校でき安心できました。
最初は会話もほとんどなく無言だったので、その女の子は息子と一緒に行くことをどう思っているのか不安でしたが、次第に打ち解けていき、下校後も常に一緒に遊ぶ仲になり高学年になった今でも仲良しです。
登校時のお友達は性別や現時点での仲の良さにはこだわらず、落ち着いて遊べているお友達を年長さんのうちから見つけておくと安心ですよ。
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執筆者:川口榎穂
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)