お子さんの疲れやすさが心配になるとき、ありませんか?発達障害・グレーゾーンの子どもたちは、人一倍疲れやすいと言われています。そこで、思い切ってお母さんがお手伝いをすることで、褒めることができ、子どもの成功体験にも繋げることができますよ!
【目次】
1.幼稚園・保育園、学校に通う毎日でお子さんは疲れていませんか?
2.人一倍疲れやすいと言われる発達障害、グレーゾーンの子どもたち
3.子どもが疲れているときは、お母さんが思い切ってお手伝いをしてあげましょう
1.幼稚園・保育園、学校に通う毎日でお子さんは疲れていませんか?
今、お子さんは調子よく幼稚園・保育園、学校などに通っていらっしゃいますか?
長期休み明けの登園、登校だったり、週の半ばになると少しずつ疲れがたまっていそうだなと感じることがありますよね。
特に変わったことがなくても、毎日、集団で過ごしているだけである程度の疲れは出てきます。
何が理由か、明確にはわからないけれども、少しずつ疲れてきている。
それは、園、学校生活の中で目や耳を通して自然にインプットされる情報が家庭生活で得られるものとは質も量も全く違うからなんですね。
入園したての3歳児、4歳児でお昼寝が復活した、というのもよく聞くお話です。
そして、その疲れが人一倍あるにもかかわらず、 感知しづらいのが幼児たち、そして発達障害・グレーゾーンのでこぼこな子どもたちです。
だからこそ、毎日しっかりと休息をとることで翌日の調子は変わってきますし、その調子はそのまま感情にも影響していきますので、友達や先生との関わり方、ふるまい方を左右するものです。
2.人一倍疲れやすいと言われる発達障害、グレーゾーンの子どもたち
母から見て、見るからに「疲れている」「眠い」のに、「疲れてない」「眠くない」と言う、あるいは、他のことに気を取られてそのことに蓋をしてしまうということが帰宅した幼児たちにはよく起こります。
漠然とした疲れは、より感じ取りにくいからです。
また人一倍疲れやすいと言われる発達障害・グレーゾーンの子どもたち。
疲れやすさの原因は子どもによって様々ですが、よく言われるのは以下のような理由です。
・環境にあわせるために空気を読もうとして、頭や神経を多く使っている
・光や音などに感覚過敏があり、その場にいるだけでうるさい、まぶしいとストレスを感じてしまう
・体、手先が不器用で、やろうとするができないことに無力感、疲労感を感じてしまう
・体、脳の活動量が多くエネルギーを沢山消費している
・集中しすぎるなど、脳・心のON・OFFの切り替えが難しく休息がうまくできにくい
次の日のために早く休ませたい、けれども早く寝るための行動のいろいろができない…。
そんなとき、 頑張っていろいろなことをやらせようとしても、ぐずったり怒らせてしまって、かえってうまくいかない…ということが起こってきます。そうなると、お母さんたちもイライラしてしまいますよね。
3.子どもが疲れているときは、お母さんが思い切ってお手伝いをしてあげましょう
ではどうやって対応したらよいか?まずは、マルっとそのまま子どもの状態を受け止めてあげましょう。
本当は疲れているけれどもそれを認めたくない状況なんだな、まだそれが理解できていないんだな、と。
そして、そこでの母の一番の願いはとにかく早く休ませたい!ということだとしたら、眠るまでの道のりを思い切り簡単にしてあげてください。
「疲れているみたいだから〇〇やっとくね」というような形で、最低限本人にやって欲しい行動だけ残したり、本人にさせる行動と大人が手伝う行動を分担し、それ以外を全部お母さんがやってしまう。
我が家では、疲れて帰ってくると、とにかく機嫌が悪いことが多いので、あまりそれには取り合わずにしています。
「私が帽子と上着、持っていくから、洗濯物出すのお願いね〜」という感じで、「すべき」行動を減らしてあげています。
そして、ちゃんとできたことは「自分で洗濯物出せたね!」ときちんと褒める。
ポイントは、全てをお母さんがやってしまうのではなく、本人ができる簡単な行動を残すこと、そしてその行動ができたら、しっかり肯定して褒める!ということです。
たとえ本人がその行動を完結しなくても(洗濯カゴに入れなくてもランドセルから洗濯物を出しただけでも)、その過程を褒めてあげてください。
洗濯物が出せた!=成功体験、お母さんに褒められた!=肯定、ご褒美となるのです。
手伝ってばかりいたら、どんどん自分でやらなくなるのでは?と心配になるかもしれませんが、子どもは肯定され褒められると好ましい行動が増えることが脳科学的にも証明されています。
そして、この成功体験の積み重ねが、子どもの自立を促すことにも繋がってくるのです。
お子さんが疲れているな、と思ったときは思い切ってお母さんが手伝ってあげる。
この対応を、ぜひやってみてくださいね!
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執筆者:はらしおり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)