習い事で子どもの発達を加速させて、発達凸凹のキッズの力を活かしていく世界を実現したい!ご自身の子育ての経験から、ほかのママに同じ間違いをしないでほしい!と発コミュトレーナーとして活躍中の久保れいこさんは大きな夢を掲げています。
【目次】
1.お仕事スタイルを変えたことで子育てに余裕がでてきました。
息子さんが習い事での失敗体験から二次障害を起こしてしまい、子育てに悩んだトレーナーの久保れいこさん。
発コミュを学び、対応をガラリと変えたことで息子さんの自信と笑顔を取り戻しました。
発コミュとの出会ったことで、これまでの久保さんのライフスタイルにどのような変化をもたらしたのでしょうか?
また、息子さんの子育ての経験を通して見つけた久保さんの大きな夢とは?
今回が久保れいこさんの最終回のインタビューになります これまでのインタビューはこちらをご覧ください。
ーーー発コミュのトレーナーとして活動していくことで、生活スタイルはどのように変わりましたか?
「もともとは忙しい広告会社で勤務していました。
残業もバリバリやっていましたし、保育園時代は朝一番の登園が息子、お迎えの最終が息子、といった多忙なお仕事スタイルでした。
子どもが荒れていた時も仕事はしていたのですが、発コミュトレーナーになろう!と決意し、思いきって仕事をやめてみると、子育てに余裕がでてきたことに気が付きましたね。
今までは学校を休みたいといわれても、なんとか行かせようとあれこれ言って促していましたが、在宅ワークだと余裕もあって、無理しなくてもいいよって言ってあげられるようになったんです。
こうしたお母さんの気持ちの余裕が、もともと学校になじめない子どもの気持ちの安定にもつながるんだと感じます」
◆ポイント解説
お仕事をもつお母さんにとって、子どもが学校になじめず不安定になった時に子どものフォローのために休めるかどうかは大きな問題ですよね。
休ませてあげたい気持ちもあるけれど、仕事も気になる…といったお母さんのイライラやストレスが子どもの気持ちにも影響してしまいます。
在宅ワークの場合には、子どもの様子に合わせてあげることができるので、子どもにとってもお母さんにとっても気持ちに余裕ができるメリットがありますね。
2.わたしと同じ間違いをしないでほしい!トレーナーとしての決意とは
ーーーそんなバリバリお仕事されていた久保さんが、お仕事を辞めてトレーナーになったのはどうしてなんでしょうか?
「わたしがトレーナーになったのは1番の理由は、わたしみたいな間違いをしてほしくない!という思いがあったからなんです。
息子が習い事の失敗体験から二次障害を起こすまでとなり、荒れて今までできていたことができなくなった時、普通にできていた毎日は当たり前じゃなかったって気が付いたんですね。
だから、わたしのように子どもが気力をなくし、できることができなくなってからではなく、今のできている段階で、子どもへの見方や関わり方を変えていって欲しいと思うんです。
子どもが自分はダメな子だと、気持ちも考え方も落ちるところまで落ちてしまったら本当に大変です。
生きていることがしんどいなって、子どもやお母さんだけじゃなくて、家族みんなも感じて追い込まれてしまう。
だからこそ、今すぐに子どもへの対応を変えて欲しい!という強い思いをトレーナーとして伝えたいと思っています」
ーーー熱い思いでトレーナーになる決意をされた久保さん。ご家族からの反応はいかがでしたか?
「家族を前にトレーナーになると宣言したとき、息子から『俺みたいな子をたくさん救ってな!』て言われたんですね。
『ガミガミ言っちゃうお母さんたちをママが救うことで、俺みたいな荒れちゃう子がいなくなるやん』って。
そんな風に子どもに言われると、もうやるしかないですよね。
けれども、発コミュのトレーナーとして色々と研究しているとうまくいかないこともあって、つい、自分はまだダメだなってネガティブな気持ちになることもあるんです。
ですが、息子が落ち込んでいる私をみて『ママ、不可能を可能にするのがママやろ?』って言ってきたんですよ。
『だって、俺を直したやん!』という息子の言葉を聞いて、落ち込んでる場合じゃない!って気づかされました。
一時期は荒れて大変だった息子も、最近はこうした言葉をかけられるようになって、私の右腕じゃないですけど、今、最高のパートナーになっているなと感じます」
荒れていた時期のことを伺っていただけに、そんな嬉しいことを言ってくれる息子さんの成長が感慨深いです。
息子さんの期待にこたえてあげるためにも、久保さんにはますますトレーナーとして活躍していってもらいたいと思います。
続いて、久保さんがすすめる習い事を通しての子どもの発達についてお伺いしました。
3.子どもの習い事に何を求める?子どもの発達に欠かせない大切なこと
ーーー 習い事は必ずしもやらなきゃいけないことではないとは思うのですが、習い事で子どもの発達を伸ばすには、どういった点に注目すべきでしょうか?
「習い事をやることは、その技術が向上することも大切かもしれないですが、本当の大切なことはそこではないんです。
習い事を通してどれだけ成功体験が積めるかが大切なんですね。
さらに、その成功体験を積むための前段階には挑戦があります。
子どもが自分から挑戦をしよう!と思える自信をお母さんがどれだけ育んであげられるかは、とても大きなポイントだと思うんです。
お母さんが怒ってばかりで子どもも仕方なく習い事をやっていたら、自信もできてこないでしょうし、新しい挑戦をすることもきっと勇気が持てないままになってしまう。
習い事で知識や技術を向上させることに注目して通わせるのか。それとも習い事は成功体験を積んで自信を育てるためのツールとして位置づけするのかどうか。
ただなんとなく習い事に通わせるのではなく、習い事に何を求めるのか、目的を明確にしておくことが重要です」
◆ポイント解説
子どもの発達を伸ばすために始めた習い事でも、気が付くとお母さんはほかの子と比べたり、成績を気にするようになってしまいがち。
本来の目的は成功体験を積ませることだと、お母さん自身が理解し、ブレないでいることで子どもの自信を育み習い事の成果につなげることができるんですね。
自信をもつことは子どもにとって、将来、社会で生きていくために欠かせない大切な素質の1つ。
そう考えると、お母さんが習い事に対してどういうスタンスでいるかで、子どもの発達に大きな影響を及ぼすことになりますね。
ーーー最後に久保さんのこれからの夢を教えてください。
「まずはわたし自身がそんなの無理でしょって思えるようなことも、やってみたい、挑戦したいと思ったことには取り組んでみる。
そして、その姿を子どもに見せることで、じゃあ自分も頑張ってみよう、挑戦してみようって思ってもらえるなら、母としては嬉しいことです。
子どもが挑戦することのひとつが、習い事をやってみることだとすると、習い事を上手に活用し子どもの発達を伸ばすことができるママが増えたらどんなに素晴らしいだろうと思うんです。
そして、発達凸凹の子どもの得意を伸ばして、伸びた力を世の中で活かしていける子どもを育てていく。
いつか、そんな思いをもったママ達と一緒にチームになって発コミュを広げていけたらと思っています
子どもの不可能を可能にするのがお母さんですからね!
学校に馴染めない子どもを、得意を伸ばす習い事で発達させて周りを驚かせるような大逆転をやってのけよう!と今後もどんどん挑戦していきたいです」
久保さん、貴重なお話をありがとうございました!
これからもますますのご活躍、応援していますね。
苦手が多い子も習い事で発達がぐんぐん伸びる方法があります!
執筆者:井上喜美子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)