頑張りすぎるHSCの子どもへのNG声掛けと元気を取り戻すための接し方

 

なんでも頑張りすぎる、疲れやすいHSCタイプの子どもへの対応に悩まれていませんか?間違った声かけを続けていると子どもが無気力になってしまいます。繊細キッズが気力を回復して元気を取り戻す接し方をお伝えします。
 

【目次】

 
✔︎自分の気持ちが言えず殻にこもってしまう
 
✔︎周りに合わせられずマイペース
 
✔︎刺激に反応してしまい注意が散漫になる
 
 
私には小学2年生の息子がいます。HSC(The Highly Sensitive Child)タイプの子どもです。
 
 
繊細がゆえに小さい頃から集団生活において苦手さがありました。
 
 
毎日保育園から「つかれた」と言いながら帰ってきては、「保育園に行きたくない」から始まる日々でした。
 
 
 
 
私は幼稚園の園長の経験もあり、家で行きしぶりがある子どもでも園に来ると楽しく過ごせるお子さんをたくさんみてきました。
 
 
当時、繊細である息子がどんな生きづらさがあるのか全く分かっていなかった私は、行きたくないと言っている保育園もきっと行けば楽しいはず、成長できるはずと考えていました。
 
 
だから毎日毎日、 「いってらっしゃい」 「頑張って!」 と息子の背中を押し続けていました。
 
 
しかし、小学校に入学すると一変。 集団生活で求められるレベルが一気に引き上げられ、行きしぶりがひどくなりました。
 
 
私の気持ちに応えようと、無理をして頑張りすぎる我が家の子どもはどんどん無気力状態になっていき、笑顔で「行ってきます」という言葉が言えなくなってしまいました。
 
 
それでも不登校になったら困る、と思っていた私は必死に「頑張れ」と声かけしていました。
 
 
そんな息子がある日、 「ボク、毎日頑張っているよ」 と泣きながら言いました。
 
 
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2.「頑張れ」が逆効果だったワケ

 
 
息子の心を壊してしまった、そう考えた私は発達科学コミュニケーションで脳科学の知識とコミュニケーションを学び始めました。
 
 
そこで私ははじめて、この子はどんなに頑張って今まで我慢していたのか気が付くことができたのです。
 
 
発達科学コミュニケーションで一番始めに学んだことは、今までずっと息子を励まそうと思って声かけしていた「大丈夫だよ」「頑張ってね」という言葉はHSCの子どもにとって全く効果がない、むしろ逆効果ということでした。
 
 
繊細すぎるHSCタイプの子どもは、脳科学的に言うと「感覚処理感受性が高い」という特性があります。つまり敏感なのです。
 
 
人一倍敏感なので、視覚、聴覚など五感や、新しい場所、新しいものなどすべてが刺激になります。
 
 
すると、脳で受け取る情報が多いために、疲れやすく、脳疲労も起こしやすいのです。
 
 
また、人の気持ちや雰囲気にもとても敏感なので、相手の気持ちや想いに応えなければと頑張りすぎてしまうこともあります。
 
 
 
 
無理に頑張らせることによって、脳の中ではエネルギー不足を起こして理解や思考が鈍くなったり、感情が不安定になったり、さらには脳の成長までも阻害してしまいます。
 
 
 
子どもが、「つかれた!」「いきたくない!」「やりたくない!」「もういや!!」と言う時、脳のSOSかもしれません。
 
 
そんな時は決して無理強いせずわが子にあった見守りをしてあげることが大事です。
 
 
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3.HSCの子どもが気力を回復し、元気を取り戻す2つの接し方

 
 

◆①子どもの状態を知る

 
 
1つめは、わが子をよく観察して今の状況を知ることです。
 
 
子ども自身は、自分の状態を把握していないことがほとんどです。
 
 
疲れているのに夢中になって遊び続けていないか、
 
機嫌が悪くなる時はどんな場面が多いのか、
 
喧嘩になったり、癇癪起こすときはどういう状況か
 
 
をよく観察してみてください。
 
 
わが子の脳疲労のバロメーターを観察して時には休ませたり、癒したりすることで また無理なく元気を取り戻す状態に戻していきましょう。
 
 
 

◆②正しい声かけ

 
 
2つめはわが子の脳タイプにあった声かけを見つけることです。
 
 
繊細な子は相手の些細な一言、表情、声のトーンから相手の心情まで受け取ります。
 
 
大袈裟な叱咤激励ではかえってプレッシャーになることがあります。
 
 
 
 
わが子のありのままを受け止め肯定する言葉に変えて、そっと背中を押せる言葉を見つけていきましょう。
 
 
わが家では「がんばって」は禁句です。 子どもはいつでも全力で頑張っています。
 
 
親として子どもが頑張りすぎないように見守ることがとても大切です。
 
 
「楽しんできてね!」「無理しないでね!」と 上手に背中を押していきながら、子どもがSOSをだしている時にはいち早く対応する。
 
 
そんな風にわが子を上手に見守って脳と心を強く育てるお母さんになりませんか?
 
 
 
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執筆者:むらかみりりか
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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