常にちょろちょろして落ち着きがない…そんな発達障害ADHDタイプのお子さんの習い事に空手がオススメ。空手にどんな効果があるの?どんな道場を選べばいいの?そんな疑問を解決し、息子のリアルな変化をお伝えします。
【目次】
1.集中力がなく、落ち着きがないのでじっとしていられない
・ご飯の時間なのにしゃべってばかりで全然食べていない
・着替えていてもおもちゃが気になって裸で遊んでいる
・何かをしていてもすぐ飽きて他のことをし始める
このようなことで悩んでいませんか?
これらは私が以前、うちの息子に対して悩んでいたことです。
発達障害のひとつである注意欠如・多動性障害(ADHD)やグレーゾーンのお子さんだけではなく、幼児期なら集中力がない・落ち着きがないという子も少なくないですよね。
息子はADHDの診断は出ていませんが、不注意や多動・衝動性があるなと思う場面があります。
集中して物事に取り組めるようになってほしい!
このまま小学校に行ったりしても大丈夫かな…?
そんな不安がありました。
2.発達障害ADHDの子は注意力のコントロールが苦手
発達障害、特にADHDの子は注意力のコントロールが苦手です。
ADHDの特性には大きく分けて不注意・多動性・衝動性の3つがあります。
・不注意は他のことが気になって気が散ってしまう。
・多動性は長時間じっとしていることが苦手。
・衝動性は思い付いたらすぐ行動してしまう。
主にこのようなことが挙げられます。
ADHDは脳の中の抑制や判断する場所の機能が未発達なため、このような特性が見られると考えられています。
そのため怒って「集中しなさい」と言っても集中できるようにはなりません。
集中できる体験を増やすことで集中できる時間が長くなったり、状況に合わせることができたりします。
そんな集中する成功体験を積むには空手の習い事がおすすめです。
3.習い事で空手を選ぶ3つメリット
武道全般に言えることですが、空手では集中力がアップし礼儀作法を学べます。
空手は倒れたりすることは少ないので、けがもほとんどありません。
道着や防具などを買いそろえる必要はありますが、月謝もそれほど高くないところが多いのではないでしょうか。
何よりも道場が多いので通いやすい距離に道場を見つけることができる方が多いと思います。
そんな空手ですが集中力を高めることができる以外にもメリットがたくさんありますよ。
◆集中力を高めることができる
空手の形は全身の神経を研ぎ澄ませて相手を想像しながら戦います。まさに”全集中”!
幼児や小学校低学年くらいの子たちでも形を間違えないようするだけでかなり集中します。
また、組手もただパンチやキックをすれば勝てる訳ではありません。
相手の動きを観察してよけながら、隙を見つけて突きや蹴りを出します。逆に目の前の相手から集中が途切れるとやられてしまいます。
目の前の人や事に集中できるという力は気が散らず勉強に集中することにも役立ちますよね。
◆礼儀作法が身につく
空手は「礼に始まり礼に終わる」というくらい礼を重んじるスポーツです。
稽古の前後には全員で整列して正座をして黙想や礼をします。
稽古中の待ち時間はもちろん、合間の休憩の時間でさえ、だらけた姿勢はしません。
先輩ならたとえ年下であっても敬い礼儀をもって接し、後輩にも横柄な態度を取らず敬意をもって接します。
礼儀が身につくと、日常のコミュニケーションの場でも人間関係をスムーズにしますよね。
◆忍耐力がつき自分に自信がつく
空手の形は実はとても複雑です。
形を習得するためには大雑把な形の動きを覚えるだけでなく、何度も同じ練習をしなくてはなりません。
このつまらない反復練習を繰り返すことで忍耐力がつきます。
何でつまらないのにできるのか、それは空手には目に見える成果があるからです。
・試合で勝つ
・帯の色が変わる
・新しい形を習得する
これらは全て自分で努力して手いれた成功体験です。
辛いけど努力すれば結果が出る。この体験が子どもの自信に繋がります。
4.3歳から空手をはじめて6歳になった息子の変化
うちの息子は3歳から空手を習い始めました。教室の候補は複数ありましたが、見学に行かせていただき、子どもの自主性に任せるスタンスの教室に通うことに決めました。
最初は
・動き回る
・指示を聞けない
・他の子にちょっかいを出す
と心配ばかりだったのですが、心技ともに少しずつ上達していきました。
今では、
・走り回ることなく集中し稽古をできるようになった。
・黙想・礼法の数分すら座っていられなかったのが座っていられるようになった。
・組み手の大会の幼児部門で優勝した。
・帯の色が変わった。
など、大きく成長しました!
“先輩たちみたいにかっこいい形をやりたい”
“黒い帯になりたい”
というモチベーションで先輩を見習って行動することができています。
以前の息子はできないこと・やったことがないことには挑戦すらためらっていました。
空手で練習すれば成果が出るということを学べたおかげで、一度でできなくてもいいんだと思えチャレンジできるようになりました。
武道や格闘技を習うとなると、友達トラブルなどで手が出てしまった時のことを心配される方は少なくないかもしれません。
息子も3歳くらいまでは戦いごっこが好きで常にお友達とも戦っていましたので、逆に戦い方を知って暴力的になったらどうしよう…と不安でした。
ですが息子の場合、「空手をやっている僕は強い、お友達や弟を叩くとけがをさせてしまうかもしれない」と自分で考えることができています。
弟にはどれだけ自分がやられても、絶対手を上げませんし、お友達にもやられてもやり返していません。これはうれしい誤算でした!
小学校高学年以上のお兄さんお姉さんは、とてもしっかりしていて礼儀正しく小さい子にも優しい子たちばかりです。
そういう風に育ってほしいなと思い、これからも楽しく稽古に通いたいと思っています。
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空手はハードルが高いと感じるならお母さんの声かけで集中力アップ
執筆者:いぐち ゆか
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)