学校では本領発揮できない発達凸凹キッズの自信とリーダーシップを育てる「お出かけ育」のススメ

 

普段の学校生活では本領を発揮できず辛い思いをしている子の自信やリーダーシップはお出かけで育てられることを知っていますか?お出かけや旅行などの非日常体験は、子どもが成長する良い機会。そこで、お出かけを教育支援に変えるひと工夫をお伝えします。
 

【目次】

 
 

1.お出かけは最高の教育支援

 
 
みなさんは、お出かけや旅行は好きですか?
 
 
子連れでの外出は正直んどくさい、家族と過ごす休日がマンネリ化して退屈…という気持ちがあるかもしれません。
 
 
ですが、お出かけや旅行は子どもが成長するチャンス!そして、手っ取り早い教育支援になる!と聞くと、少し気になりませんか?
 
 
お出かけや旅行は、普段の生活から外の世界に出て、いつもは味わえない非日常を体験できる機会。
 
 
実はこれが人が成長するのに適した環境なのです。
 
 
 
 
私たち人間が成長するときのポイントは「脳」にあります。
 
 
脳の中で、「見る」「覚える」「話す」など、担当する機能をエリアごとに分けることができます。そして、それぞれのエリアはネットワークと呼ばれる道で結ばれており、これが伸びたり太くなることが脳の成長につながるのです。
 
 
このネットワークを伸ばしたり太くするために必要なことは、新しいことを体験したり、実際に行動することの積み重ね
 
 
つまり、いつもの「当たり前」が変わり、新しい体験ができるお出かけや旅行は、脳が発達し成長するチャンス!になります。
 
 
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2.発達のチャンスを逃していませんか?

 
 
お出かけが子どもの成長にとって良い機会と聞いたら、家族でお出かけしたくなりますよね。
 
 
ですが、お子さんに「どこに行きたい?何がしたい?」と聞いてみたら、ママがやったことがないことだったり、なんとなく苦手そうなあまり興味がわかないことだった…ということはありませんか?
 
 
子どもの好きなことや興味がマイナーなものだったり、ママ自身がアクティブな活動が苦手だったり、親子で好きなことが違うことはありますよね。
 
 
わが家でもこういう状況はあり、その度に「お父さんと行ってきて~!」と夫任せにしたり、「また今度ね」とはぐらかすこともありました。
 
 
興味がないことや、やったことがないけれど苦手そうな分野には慎重になり、チャレンジしない選択をするタイプの私。
 
 
息子から「一緒にスケートしようよ!」「お母さんも海釣りしない?」と誘われても、「うーん…」とうまくかわし続けてきたのです。
 
 
 
 
ママが連れて行かなくても他の家族やお出かけ系の習い事などに子どものお出かけを任せることもできるので、もちろんそれでも十分!
 
 
新しい体験を積み重ねることができる環境を作ってあげることは大事です。
 
 
ですが、実はママ自身がやったことがないことやちょっと苦手そうな分野にチャレンジするお出かけが、子どもの発達を伸ばせるチャンスになるということもあります。
 
 
というのも、私自身が実際にやってみて、その効果を実感したのです。
 
 
次項で詳しくお伝えしていきますね!
 
 
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3.家族の休日をもっと楽しくもっと賢く!「お出かけ育」の流儀

 
 
「お出かけ育」の流儀…それは、子どもを「先生」にして、お出かけをすることです。
 
 
「頭が良い」や「賢い」と言われている人は、小さい頃から周りの子に教える機会が多かった、と聞いたことがありませんか?
 
 
私たちの脳は、人から言われてやるよりも、自分で理解して考えて行動する方が、より、脳を使います。さらに、人に教えることはもっと脳を使い、その分学習の定着率も上がると言われています。
 
 
普段の生活の中では大人が子どもに教える構図が多くなりがちですよね。それは自然なことです。
 
 
ですが、ママが苦手なことや初めてのことを、子どもが元々好きなことや得意なこと・やったことがあること教えてもらうというスタイルのお出かけにすることで、子どもの脳を存分に使う機会にできます。
 
 
ここで、子どもを「先生」に仕掛けるときのポイントをご紹介しますね。
 
 

◆ポイント①お出かけ前に質問形式の会話をする

 
 
「ママは、○○に行って△△するの初めてだから…」と前置きをして、
 
 
・何で○○に行きたいの?何で○○がしたいの?
 
・どういうところが楽しいの?
 
・どうやってするの?詳しく教えて!
 
 
などを質問して答えてもらいます。
 
 
このやりとりがあることで、「僕/私がママに教えてあげよう」と思う気持ちを高め行動につながる下準備ができます。
 
 
また、頭の中が整理されて、自分の気持ちや意見を順序立てて伝える力の土台作りにもつながります。
 
 

◆ポイント②お出かけ中は「教えて!」と頼る

 
 
教えてという言葉は、一瞬にして子どもを「先生」にできます。
 
 
そして子ども本人も意識し、「よし!ママに教えてあげよう!」と行動が主体的になっていきます。
 
 
「~先生、教えてください!」というと張り切ったり、「教え方が上手だね」「教えてくれてありがとう」と声をかけると喜んだり、子どもに合いそうな声かけを見つけてみてください。
 
 
特性や気質の関係で、園や学校では本領を発揮できずにいる子も、教える立場や思いっきり頼られる経験を積める絶好の機会になりますよ。
 
 
 
 
わが家もこの子どもに教えてもらうスタイルのお出かけを実践したところ、息子がリーダーシップを張って率先して行動できたり、教える立場になったことで主体的に動けることができました
 
 
苦手意識を持ちやすかったり、経験が浅くて子どもとのお出かけに自信がない…と思っているママこそ、実はチャンス!なのかもしれません。
 
 
大げさに考えずに、子どもが行った遠足先にもう一度行って紹介してもらったり、好きな授業や習い事で学んだものと関連する施設(博物館など)に行って教えてもらったり。
 
 
その子の興味のあることに置き換えて、ぜひ、お出かけをプロデュースしてみてくださいね!
 
 
子どもの脳が育つお出かけで、子どもの成長も親子の良い思い出も、どちらも叶いますように^^
 
 
お出かけのあとにグズグズしてしまう、疲れやすいお子さんへの対応はこちらの記事を参考にしてくださいね。
 
 
 
 
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執筆者:ひきのなつき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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