子育てに無関心で話を聞いてくれない夫にイライラしていませんか。発達障害グレーゾーンの幼児の子育てをしていると悩みも多く、話を聞いて!っと思うことがありますよね。今回は無関心な夫が子育ての悩みを聞いてくれるとっておきの秘策をお伝えします。
【目次】
1.「子育てに無関心な夫」が悩みを聞いてくれない
2.なぜ子育ての悩みを聞いてくれない無関心な夫になったの?
①「夫は仕事、妻は家庭」の考え
②いつの間にか妻がするものに…
③男女の脳の違い
3.子育てに無関心な夫が悩みを聞いてくれる秘策とは?
4.夫が悩みを聞いてくれる効果的な伝え方
1.「子育てに無関心な夫」が悩みを聞いてくれない
「子育てに無関心な夫」に悩んでいませんか?
発達障害グレーゾーンの幼児の子育てをしていると、よく動く、人の話を聞かない、不注意など、様々な特性をもっているため悩みが多いですよね。
そんな悩みを夫に相談しても無関心で全然話を聞いてくれないということはよくある話です。
子どもの話をしようとすると、
「今疲れているから、あとにして」
「仕事のことで頭がいっぱい」
「お前の好きなようにすればいい」
と心無い言葉を発し、話を聞こうとしない無関心な夫はたくさんいます。
私も発達障害グレーゾーンの息子がいて、息子の困った行動に悩みながら子育てをしていた一人です。
夫は忙しく土日も仕事でいないことが多く、子どもと関わる時間が少なかったため、子どもの相談をしても「よくわからない」といいう反応でした。
そんな無関心な夫に私のイライラは募るばかりでした。
2.なぜ子育ての悩みを聞いてくれない無関心な夫になったの?
なぜ、夫は子育ての悩みを聞こうとしてくれないのでしょう?
原因は3つ考えられます。
◆①「夫は仕事、妻は家庭」の考え
今の時代でも子育ては妻がするもの!と考えている夫がたくさんいます。
妻としては当然2人の子どもなので、子育ては夫婦でするものと考えていますよね。
ところが夫からすればどうでしょうか?自分は仕事をしているし、子どもは妻の方がいいみたい、子育ては妻にまかせていいかなと思っている可能性が高いのです。
戦後の日本は多くの夫婦が役割分担をして「夫は仕事、妻は家庭」という考えでした。
今の時代からするとそんな考えはとても古いのですが、そんな親たちに育てられた夫が同じような考えを持ってる場合も多く、自分は子育てにあまり関わらなくてもいいと思っているようです。
◆②いつの間にか妻がするものに…
夫婦のあり方についてはバブルが崩壊した平成の初めごろから変化し始めました。
そのお陰で子育ては2人で協力してやろう!と思っている夫も増えてきました。
けれど…始めはそのつもりでいても、いつの間にか妻にまかせっきりになってしまうパターンもあります。
夫は妻に比べてどうしても子どもと関わる時間が少なく、子どもの成長への興味が妻より少なくなってしまいます。
夫は子どもの困った行動を見る機会も少なく、普段見る子どもは元気に育っている姿だけ。
困った行動なんてないと思っている夫にとっては、妻の子育ての悩みにも共感がしにくいのかもしれません。
◆③男女の脳の違い
実は男性と女性の脳はそもそもの仕組みが違うと言われています。
女性の脳→感情的で、いつも誰かに共感を求めています。話を聞いて欲しいので人とコミュニケーションをするための行動が多く、協調性を重視しています。
男性の脳→論理的で効率的にものを考える傾向があり、目的達成を重視しています。無駄がないように考え、解決しようとします。
このような男女の脳の仕組みの違いで、夫が妻の話を「そもそも理解できない」ということもあります。
私が夫に子どもの悩みを話している時に、夫の表情が一瞬「???」となることがありました。
私は一生懸命子どもの悩みを伝えているのに、夫は私の話に「何を言いたいのだろう?」「どう答えたらいいんだろう?」と思っていたそうです。
話が長くなるとそのうち「妻の話が理解できない」「聞くのが面倒」となってしまうそうです。
夫からすると「何を話しているのかわからない妻」、私からすると「子育てに無関心で話を聞いてくれない夫」となっているのです。
では、妻は夫に論理的に話をすればいいのかとも思いますが、それって妻にとって話す意味がありますか?
みなさんはママ友と「そうそう~!」と言いながら子育ての悩みを話して、話すだけ話すとスッキリした!ということはないでしょうか。
子育ての悩みを妻が話す目的は、
「話を聞いてくれる」
「私の気持ちを理解してくれる」
「ねぎらってくれる」
つまり相手が共感してくれることだと思います。
論理的に物事をすすめたい夫に子育ての悩み話を共感してもらうには、男女の脳の仕組みの違いを考えながら対応することが鍵になります。
3.子育てに無関心な夫が悩みを聞いてくれる秘策とは?
無関心な夫が子育ての悩みを聞いてくれる秘策は、夫の脳を「妻の話を聞いてくれる脳に変えること」です。
そのためにやることは、まず妻が「そうなんだね」「凄いね」と夫の話を聞くことです。
論理的な話を好む男性の脳は、実は褒め言葉や肯定されることが大好き!
例えば、「今日仕事で〇〇をしたんだよ」と話しが始まったら、家事をしながら「ふーん」と聞き流してはいけません。
ちょっとだけ顔を向けて「そうなんだね」「〇〇をしたんだね」「凄いね!」と最後まで話を聞いてあげてください。
夫の仕事の悩みや愚痴、自分には興味の無いスポーツの話などは、家事で忙しいお母さんは聞く余裕がないかもしれませんが、まずは妻がしっかり話を聞きましょう。
「そうなんだね」「凄いね!」と夫の話を聞くことは、夫を肯定することと同じです。
夫を褒めて肯定していくと、夫の脳はコミュニケーションがスムーズにとれる状態になってきます。
人間というのは何かしてもらったら必ずお返しをしようとする生き物です。
これは「返報性の法則」と言い、相手に対して肯定的に接していれば、相手も肯定的に返してくれます。
日頃から褒めて肯定しながら夫の話を聞いていると、夫も妻の話を聞いてくれる脳になりますよ。
4.夫が悩みを聞いてくれる効果的な伝え方
夫が妻の話をスッと受け入れやすい状態になってきたら、悩んでいることをやんわりと相談してみましょう。
「子どものことを詳しく知らない夫、男性の脳」ということを少し意識して、話す順番だけは気をつけましょう。
まずは目的を伝えて、結論から言うと夫の共感が得られやすいですよ。最後に感謝の気持ちを伝えることもポイントです。
例えば、
「子どものことで話があるけどいいかな。(目的)
〇〇(子ども)はいつもウロウロして大変なんだ!(結論)
周囲の子と一緒に踊りができなくて困ってて。私のしつけが悪いみたいに感じて辛いんだよね。
聞いてくれてありがとう!(感謝)」
夫は妻の言葉がスッと入る状態なので「それは大変だったね」と素直に気持ちを聞いてくれます。
妻としては話を最後まで聞いてくれて、共感してくれれば気持ちは落ち着きますね。
夫の脳は妻のコミュニケーションで変化してきます。
無関心な夫でも対応を変えれば必ず変化が起こりますよ。
ぜひ、今日から試してみてくださいね。
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執筆者:石井花保里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)