好きのチカラが苦手も補う!発車メロディが育てた発達障害ADHDの息子の行動力

鉄道好きなお子さんをお持ちのお母さん、オタクっぽくてやだーなんて言ってませんか?「好き」の力は脳を伸ばします。見る、撮る、乗る、造る…鉄道には、楽しみ方が無限にあります。お子さんの能力をどんどん引き出してあげましょう!
 
 

【目次】

1.家のBGMが発車メロディになる悲劇

 
 

お子さんには、「大好きなもの」がありますか?大人から見ると、ちょっとこだわり強すぎるんじゃない?と思うほどの。

 
 
我が家の息子は、小学3年生。鉄道大好きな、いわゆる子鉄です。
 
 
注意欠陥多動性障害(ADHD)と自閉症スペクトラム(ASD)の診断を受けています。
 
 
鉄道好きなお子さんは多いですね。
 
 
乗る、撮る、造る…楽しむ切り口がたくさんあって、とても魅力的な世界です。
 
 
私も、乗り鉄の息子につきあって、首都圏の鉄道にはほぼ乗りました。
 
 
いつも、どちらがいい写真を残せるか競争をしているので、撮り方もずいぶん上手になりました!
 
 
 
 
 
そんな息子が、乗る・撮るの次に興味を持ったのが、発車メロディ
 
 
そうです、列車のドアが閉まる前にホームで鳴るアレです。
 
 
駅ごと、また、のぼり・くだりで異なる曲を採用している路線も多く、種類は豊富です。
 
 
息子は、JRの発車メロディを集めた動画を、毎日1時間以上鼻唄まじりで聞いています。
 
 
あの数秒、全てタイトルがついているってご存じでしたか?息子は「○○駅は”SH-4”」など、首都圏のJRの駅のメロディは、ほとんど覚えてしまいました。
 
 
好きなものがあるのはいいことだし、「聴く」は鍛えられているかもしれないけれど、ゴロゴロしてるだけで、身体は動かしていません
 
 
なんだか…それでいいの?「身体を動かすことで脳が発達する」ということを、学んで知っている私としては、もやもやしていました。
 
 
それに、想像してみてください。
 
 
洗濯物をたたみながら、調理をしながら、何時間も発車メロディだけを繰り返し聞き続ける私の立場…。
 
 
決して不快な音ではありませんが、基本的に「ドアが閉まりますよ!」と注意をひく作りになっているので、BGMには不向き。正直疲れてしまってしました。
 
 
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2.発達障害の子どもの脳は、得意を伸ばすと苦手もついてくる

 
 
日本の教育は、できないことに注目してできるようにさせる。いわゆる「しつけ」が基本です。
 
 
ですが、発達科学コミュニケーションの考え方は違います。
 
 
得意を伸ばす!脳が伸びるのは、正しい時より楽しい時です。
 
 
好きなことに夢中になって「行動」すると、苦手はあとからついてきます。
 
 
たとえば、食べるのが大好きな子どもは、なんとかして美味しいご飯を作りたくて、苦手な包丁を慎重に扱うようになります。
 
 
たとえば、おしゃれが大好きな子どもは、1000円以内で素敵なコーディネート作り上げるために、苦手な計算をするようになります。
 
 
 
 
もともと家の中で過ごすのが好きな息子は、こちらから促さない限り、ずっと家の中で楽しんでいられます。
 
 
どうしたら「好き」を「行動」に移せるか思案しました。
 
 
そうだ、せっかく覚えたメロディ、実際に聞きに行きましょう!
 
 
山手線一周!…と思ったけれど、これでは乗ってるだけ。
 
 
今度こそ思いつきました。東京駅です!
 
 
23番線まであるから、メロディは聴き放題だし、列車はいっぱい見られるし、広いからとにかく歩く。
 
 
提案すると、息子は二つ返事で乗ってきました。
 
 
私だって良い運動になるし、グランスタで美味しいもの買って帰ろう♪
 
 
息子だけが楽しいおでかけなんて、させません(笑)
 
 
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3.ADHDの息子が先導してくれた東京駅構内

 
 
東京駅に着くと、私のiPhone片手にボイスメモで発車メロディを録音し、気に入った車両は動画や静止画で撮ります。
 
 
「今のは〇〇というメロディで、▲▲駅でも使われてるよ」と解説しながら、納得が行くと次のホームを目指します。
 
 
たいへんな記憶力です。好きのチカラってすごい!
 
 
さすがに東京駅は広いし、とにかく混雑しています。私が誘導しないといけないと思っていましたが、手さえつないでおいてあげれば、案内板を確認しながら、スイスイ歩くのです。
 
 
日ごろ、不注意と早とちりで、ありとあらゆるミスをする息子が、注意深く慎重に確認しています。これには驚きました。
 
 
この絶好の成長の機会を、私が奪ってはならないと思い直し、目的のホームには、自分の力でたどり着いてもらうことにしました。
 
 
たとえ方向が間違っていても訂正はせず、ひたすらついて回りました。
 
 
分かりにくくて何度も行ったり来たりしてしまった時も、かんしゃくを起こすことなく、粘り強く探し当てる姿には、感動すら覚えました。
 
 
 
 
途中で軽食をとりつつ、東京駅構内を行ったり来たりして、なんと3時間で約8,000歩歩きました!
 
 
ADHDの息子は常に動いているので、10,000歩以上でしょう。
 
 
地下5階の総武線など、かなり遠いホームまで録音しに行くことができて、満足だったようです。
 
 
私は、3時間心から感心し、素直にほめることができました
 
 
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4.好きなものを心ゆくまで満喫した後の、息子の変化

 
 
実は途中で、トイレの個室に、背負っていたサコッシュを置いてきてしまうというアクシデントがありました。
 
 
気づいて個室が開くのを待ったら、そこにはなく隣の個室!
 
 
再び開くのを待って、ちゃんと取り戻すことができたそうです。
 
 
もちろん男子トイレでの出来事、私の出る幕はありません。
 
 
これまでなら、「ない!」と気づいた時点でパニックを起こし、私に助けを求めて飛び出てきたはずです。
 
 
10分近く待たされてひやひやしましたが、何でもひとまかせだった息子が、自分で考えて行動するという、思いがけなくも嬉しい成長のひとつでした。
 
 
 
 
そしてもうひとつ、驚きの変化がありました。
 
 
なんと、家で発車メロディを聞かなくなったのです。
 
 
ASDの子どもによくみられる強いこだわりは、飽きるまで充分堪能させてあげると、すっと薄れる時が来ます。「卒業」という表現がぴったりです。
 
 
「行動することで脳が伸びる」のは、間違いありません。息子がたった3時間で見事に立証してくれました。
 
 
次はどんなブームがやってくるのかな?
 
 
これからも、子鉄の母ならではの楽しい工夫で、息子の脳を伸ばしていこうと思っています。
 
 
「好き」を活かす工夫、たくさんご紹介しています!

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執筆者:髙田 礼
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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