様子見はNG!3歳児健診での「様子をみましょう」をスルーしてはいけないワケ

 

3歳児健診で「様子をみましょう」と言われた発達障害グレーゾーンの我が子。不安な気持ちのまま日々を過ごしていませんか?様子見はそのままにせず対応が必要です。スムーズな幼稚園生活がスタートできるお母さんの関わりのコツをお伝えします!
 

【目次】

1.発達障害グレーゾーンの息子の3歳児健診の悪夢
2.3歳児健診で「様子をみましょう」をそのままにしてはいけないワケ
3.入園までに不安を解消できるオススメの関わり方

 
 

1.発達障害グレーゾーンの息子の3歳児健診の悪夢

 
 
3歳になると行政から案内があり、子どもたちは3歳児健診を受けますね。
 
 
来年度入園を迎える発達障害グレーゾーンの子さんをもつお母さんは、不安ながらもスムーズにいけばいいなと思い健診を受けると思います。
 
 
私も発達障害グレーゾーンの息子がいます。
 
 
3歳児健診を受けるときは、ゃんとできるかな?じっとしていられるかな?と心配していました。
 
 
身体測定・内診・歯科検診・視力検査など、ウロウロしながらも、無事に終わることができました。
 
 
ところが、最後の難関である、保健師さんとの育児相談の時間になると、だんだんと集中力がなくなり、落ち着きが無くなってきました。
 
 
まず一問目の保健師さんからの質問。
 
保健師さん:「お名前教えてくれるかなー?」
息子:「いやだ!」
保健師さん:「じゃあ、何歳かな?」
息子:「知らない!」
 
 
次に積木の問題です。
 
保健師さんから息子に正方形の積木を3つ渡され、
保健師さん:「今から私が作るのと同じ物を作ってね。」
息子:知らんぷりで好きな物を作っている…
 
 
三問目は絵を書く課題。
 
保健師さん:「〇を書いてね~」
息子:ぐちゃぐちゃ~と書いて、逃亡…
保健師さん:「‥‥元気がありますね」
 
 
もう、めちゃくちゃです。予想はしていましたが、やっぱりか…という結果でした。
 
 
「何か心配なことはありませんか?」と聞かれ、困っていることや普段だったらいろいろとできていることを伝えました。
 
 
そして、臨床心理士さんとの相談を勧められ、その相談中もウロウロして課題はできませんでした。
 
 
最後は「様子をみましょう。心配なことがあったら相談してくださいね」と言われ終了。
 
 
それから心配なことはあるけれど、様子を見ていたらいいのかな、大丈夫なのかなと不安な気持ちのまま日々を過ごすことになりました。
 
 
 
 
みなさんには3歳児健診の後に、不安なまま様子をみているお母さんになってほしくないです。
 
 
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2.3歳児健診で「様子をみましょう」をそのままにしてはいけないワケ

 
 
保健師さんから「様子をみましょう」と言われた場合、就園まで不安な気持ちのまま過ごすことになります。
 
 
ちゃんと集団生活が送れるかな?
みんなと一緒に遊べるかな?
 
 
そのお母さんの心配、放っておいてはいけません。なぜなら、その心配を放っておくと、よくなるどころか悪くなる可能性が高いからです。
 
 
理由を説明しますね。
 
 
3歳児健診を終えた後の4月からは、幼稚園や保育園へ入園し「集団生活を送る」ことになります。
 
 
発達障害グレーゾーンのお子さんは、集団行動やコミュニケーションに苦手を持つお子さんが多くいます。
 
 
家庭生活でそこまで心配がなくても、集団生活の中で困りごとが増えたり、友達とのトラブルを起こしてしまうこともあります。
 
 
また、はっきりと診断が出ない発達障害グレーゾーンのお子さんの場合、診断が下りていないという理由で、周囲に理解されにくく、我慢が足りない、努力が足りないと思われてしまうことがあります。
 
 
周囲の理解がなく集団生活で怒られる機会が増えると、問題行動が増えたり、二次障害につながる危険性もあります。
 
 
 
 
お母さんがなんだか不安と感じているのなら、その勘は当たっています。
 
 
3歳児健診で「様子をみましょう」と言われたからといって、そのままにしておくことは危険です。
 
 
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3.入園までに不安を解消できるオススメの関わり方

 
 
子どもたちは日々成長しています。
 
 
心配だけど「様子をみましょう」って言われたからと、幼稚園入園まで何もしないで様子を見ていても、子育ての悩みは解決できません。
 
 
入園までの期間でお母さんが我が子を伸ばすことができます。
 
 
それはお家での親子のコミュニケーションをスムーズにしておくことです。
 
 
具体的には、肯定的な関わりを徹底的にすることです!
 
 
肯定的な関わりとは、できていることに注目してしっかり褒めることです。
 
 
「うちの子褒めるところないわ~」「褒め方がわからない」とおっしゃるお母さんが多いのですが、そんな方にオススメしたい褒めるコツは実況中継です。
 
 
「元気に起きてきたね」
「ご飯を食べているね」
「お着替えできたね」
「お風呂に入れたね」
 
 
など、やっていることそのまま言ってあげるだけです。とっても簡単ですよ!
 
 
こまめに肯定的な声掛けをしてから、コミュニケーションをしたり、会話の最後は肯定して終わると、子どもの脳にしっかりと褒められた記憶が残ります。
 
 
子どもは肯定され褒められることで、「自分はできるんだ」と思うことができます。
 
 
お家でお母さんとのコミュニケーションがしっかりできていれば、気になっている行動も少しずつ減りお母さんの不安も減ってきます。
 
 
私も息子とのコミュニケーションが上手くいくことで不安が解消され、元気に入園式を迎えることができました。園での生活やお友達との関わりもスムーズにいきましたよ。
 
 
 
 
「様子をみましょう」をそのままにせずに、入園準備のために今からお母さんのコミュニケーションの仕方を変え、肯定的な声かけを増やしていきましょう。
 
 
笑顔で入園までの日々が送れますように!

 
 
 
 
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執筆者:石井花保里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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