動き回るADHD傾向幼児の習い事を諦めていませんか?周囲に迷惑をかけるし、続けられないかも…と思っているお母さん、発達障害・ADHD傾向の子どもでも周囲の環境次第で習い事は続けられます。今回はおすすめの習い事をご紹介していきますね。
【目次】
1.動き回るADHD幼児の習い事の悩み
2.我が家の発達障害・ADHD傾向の息子が続けられた習い事とその理由
3.発達障害・ADHD傾向の幼児でも続けられるおすすめの習い事とは!
①1対1:ピアノ
②グループ:リトミック教室
③少人数:スイミング
④ミックス:公文
⑤ミックス:物作り教室
1.動き回るADHD幼児の習い事の悩み
好奇心旺盛で興味のあることや気になることがあるとじっとできず、ついつい動き回ってしまうお子さんの習い事に悩んでいませんか?
子どもに将来役に立つ習い事をさせたい。けれど、動き回って周囲に迷惑をかけるかもしれない。特性があるし苦手も持っているから続けられるかわからない。
注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向の子どもでのおすすめの習い事はないかな?と思っているお母さんは多いのではないでしょうか。
動き回る幼児の習い事の悩みとして、
・教室に入って行けない
・先生の話を聞けない
・みんなと一緒に行動できず、教室から出ていく
・「行きたくない」と言って続けられない
・お友達とトラブルになるなど
いろいろな悩みがあり、習い事を諦めてしまうお母さんたちも少なくないと思います。
我が家の息子もADHD傾向でよく動き回っていたため、習い事で困ったりイライラしていました。
グループなどの集団の輪に入ったり、一緒に行動することが難しく
「どうして一緒にしないの?」
「みんなと同じようにして!」
「みんなと同じようにして!」
好奇心旺盛で気になるものを見つけると一直線に走って行くので
「じっとしなさい!」
「ちゃんと先生の話を聞いて!」
「ちゃんと先生の話を聞いて!」
このような状態なので、動き回る息子でも続けられる習い事はないかなと悩んでいました。
2.我が家の発達障害・ADHD傾向の息子が続けられた習い事とその理由
我が家の息子が周囲の環境で上手くいった習い事とその理由をお話していきます。
息子は2歳頃から動き回り、子育て支援センターではみんなと一緒に行動することが全くなく、教室からは脱走ばかりしていました。
そんな息子が、幼稚園に入る前に友達に誘われてリトミック教室に通い始めました。
リトミック教室でも、やはり教室中をウロウロしたり、道具を触ったりと動きが止まりませんでした。
ゴソゴソガザガザと動き回っていたので、やっぱり無理かなと思っていました。
しかし、そんな息子を先生は怒らずに見守ってくれたのです。
息子の特性を理解して、
「動いても大丈夫ですよ」
「耳では聞いていますからね!」
「やりたいことだけ参加してね」
と言ってくれました。
自分に興味があり面白そうなことには参加するので、参加できれば先生が、
「すごいね~」
「上手にできたね~」
とたくさん褒めてくれました。
防音対策で教室には分厚い扉がついており、教室から出ることもほとんどありませんでした。
また、リトミック教室は低年齢の教室なので、周囲の子どもたちやお母さん方も息子の姿に嫌な顔をせずに、ほんわかと見守ってくれました。
息子は誰からも怒られずに参加でき、褒められる機会もあるので、毎回楽しく通い、グループ発表会にも参加することができました。
動き回るお子さんの場合、グループの習い事は「集団指示が聞けない」「気が散る環境がある」などの理由でうまくいかないこともあります。
しかし、我が家の息子のリトミック教室のように、先生や周りの環境次第でグループの習い事が可能になることもあります。
3.発達障害・ADHD傾向の幼児でも続けられるおすすめの習い事とは!
ADHD傾向の子どもの特性上、まずは周りの子と合わせる必要がなく、マイペースで進められる1対1や少人数の習い事がおすすめです。
幼児の頃に少ない人数で、人との関わりを持つことに慣れていきましょう。
グループでの習い事でも周囲の環境が整っていると上手くいきますので、我が家の経験からおすすめの習い事をご紹介していきます。
◆①1対1:ピアノ
個別レッスンですので、先生との連携がしっかりとれて安心です。
事前に先生に特性を伝えておくとスムーズに入れます。
特性を理解している先生なら「今日はワークをやりたくないと言ったので、ピアノのレッスンだけにしました」と個別対応もしてくれます。
発表会という目標があると、スモールステップで成功体験を積んだり、褒められる機会が増えますよ。
◆②グループ:リトミック教室
リトミック教室は小さいお子さんが対象ですので、年齢的に周りのお子さんもよく動いています。
我が子だけが走り回っている環境でもないので、周囲の理解も得られやすいです。
聞くことが得意なお子さんなら、動きながら耳で音楽を聞いているので脳の発達にもおすすめですよ。
◆③少人数:スイミング
少人数のグループでレッスンしますが、基本個人競技なので習いやすいです。
コースが区切られていてはみ出しにくく、ゴールも明確なので集中してレッスンできます。
ADHD傾向の子どもたちは動くことが好きなので、エネルギーを発散することもできますし、水が大好きなお子さんには特にピッタリです!
全身運動なので身体の使い方に苦手さがあれば、体幹を鍛えるトレーニングにもなりますよ。
◆④ミックス:公文
意外ですが、公文もおススメです。
教室には他のお子さんがいるのですが、学習については自分で進めていくので、周囲と合わせる必要はありません。
人数の少ない曜日や時間帯に行くように工夫しましょう。
公文の先生はいろいろな生徒をみてきていますので、発達障害に理解のある先生も多いですし、できたところをしっかり褒めてくれます。
宿題が大変ですが、先生と相談しながら進めていくこともできます。
我が家の場合は、宿題は本人と相談して決めていたので、持って帰らない日もありました。
小さい頃から勉強をする習慣を身につけることもできるので、もし、先生と子どもの相性が合い、楽しく通えるのなら学習の習い事の1つとして挑戦してみるのもいいと思います。
◆⑤ミックス:物作り教室
グループ教室ですが、個人で物作りをするところが多いようです。
物作りが好きで、手先を動かすことが面白いと感じているお子さんにはとってもいいですよ。
ADHD傾向のお子さんの中には手先を動かすことが得意、自由に作るのが合っているお子さんが多いと思います。
「得意!」「楽しい!」が溢れる習い事は「早く教室に行こう!」「次はこれを創る!」など、次の教室をとても楽しみにできます。
楽しみながら想像力や集中力を身につけることができます。
子どもの特性や教室の雰囲気、先生によって合う合わないはあります。
子どもの気持ちに寄り添いながら、子どもが興味を持ち、やりたいと言ったものや「好き」「楽しい」ことを中心に選ぶと良いと思います。
時間を忘れるほど何かに集中した経験のある子は、大事なときにその力を発揮することができます。
もしかすると、将来その習い事が一生に仕事につながるかもしれません。
習い事で楽しい!できた!を積み重ね、自信をつけながら子どもの得意を最大限に引き出していってくださいね。
発達障害で動き回るお子さんを伸ばすコツをご紹介しています!
執筆者:石井花保里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)