旅行やお出かけで子どもの自信がもっとついたらいいなと思いませんか?それは旅行後にフィードバックすることで叶えられるかもしれません。旅のお供に日記を取り入れ、お子さんの自己肯定感をあげるチャンスに変える秘策をお伝えします。
【目次】
1.旅行やお出かけの後は「楽しかったね!」で終わっていませんか?
皆さんは、旅行やお出かけへ行った後にフィードバックをご家族でされたりしていますか?
大半の方は
「楽しかったね~」
「行って良かったね~」
「また行きたいね~」
という会話をはしているかもしれませんが、それで終わっていないでしょうか?
また、旅行やお出かけ先で撮った写真を、撮っただけで満足していないでしょうか?
発達障害・グレーゾーンの子どもは記憶が定着しにくいという特性を持っています。
旅行やお出かけの時に楽しかったことや新たな発見やチャレンジしたことなど、グッディな気持ちを記憶に残し、良い記憶として残していくことをオススメします。
グッディな記憶が溜まると自己肯定感へも繋がることが分かっていますのでこの機会を活かさないのはもったいないのです!
そのためには、旅行やお出かけ後に振り返る時間がとても大切です。
今回はその振り返りのポイントについてお伝えしたいと思いますが、振り返る前に土台となるものが必要になります。
それは未来日記と言われるものです。
未来日記を使って振り返りをして欲しいのですが、その前に未来日記について説明をしていきますね。
2.自己肯定感をあげるためにも振り返りは大事
未来日記とは、遠足のときの「しおり」のようなものです。
その未来日記を旅行やお出かけの前に家族で作成することで、一気に計画に見通しをもつことができるようになります。
見通しを立てるのが苦手な発達障害・グレーゾーンの子どもにはとても効果的なんです。
例えば、
・移動時間に思いの外時間をとられてしまったときにどうするのか?
・待ち時間が長いときはどうするのか?
・休憩時間をどのタイミングでとるのか?
などを事前に家族間で話し合って決めて記入しておきます。
できあがった未来日記をお出かけの時に持参し、未来日記に書かれたスケジュールを目で追いながら状況確認をしていきます。
今このような状況だからこうするんだな、次は〇〇をするんだな、とそのときに何をどうしたらいいのかが分かるような仕組みになっています。
事前に子どもと話し合いをしておくと子どもも予測ができるので、癇癪を起こしたり機嫌を損ねることを避けることができます。
▼未来日記の書き方にはついてはこちらに詳しく記載していますので参考にしてみてください▼
3.振り返り日記のポイント
未来日記を持って旅や旅行に出かけた後は、振り返りが大事です。
ただ「楽しかったね~」と話して終わるのではなく、ちゃんと形に残してより一層記憶に残るようにしていきましょう。
それが「振り返り日記」になります。
一番やって欲しいことは、未来日記であげた3つのポイントに対して、どうだったか?という振り返りをして欲しいと思います。
・メインのイベントごとに対してどうだったか?
・隙間時間や移動時間の過ごし方についてどうだったか?
・疲れた時の休息の仕方について、どうだったか?
というところをポジティブな目線で振り返り、記載していきましょう!
ノートを見開きで使って、片面は未来日記、片面は振り返りの日記の形だとわかりやすいです。
振り返り日記には、 ママが付箋を活用して、
・〇〇タイムが良かった!
・なぜかというと、こうだったから
・ママはこういう気持ちになった!
という基本のヒーローズダイアリーの書き方を使って、子どもに伝わる形で記載していきましょう。
▼ヒーローズダイアリーについてはこちらを参考にしてください▼
お子さんが年齢が高く「もう本当に楽しかった!」と満足している場合には、お子さんにも一緒に、
・旅行やお出かけ中のなにが良かったのか?
・良かった理由は〇〇だから。
・その時の気持ちは〇〇だった。
とお子さん自身に書いてもらったらいいですね。
その場合、お子さんは自由に「楽しかったこと・美味しかったもの」などをのびのびと書けたらすごく良いと思います。
ママの書くスペースと子どものスペースをどう作っていくのか相談しながら進めてみてくださいね。
4.日記を活用してポジティブ脳に育てていこう!
わが家では、疲れやすい発達グレーっ子の娘のピアノの発表会の時に未来日記・振り返り日記を実践したことがあります。
1つ1つの流れを整理しながら落ち着いて準備したことで、大きな成功体験につながったと考えています。
まず、時間の流れを整理して、その後、決まっていることを書く。
そして、休憩する時間をあらかじめ記載し、お昼寝をするようにする。
しっかりとお昼寝の時間を確保してからいざ本番へ出発する!という流れです。
その間、できた時にはその都度はなまるをつけて、スケジュール通りに動けていることを目で見てわかるようにしていきました。
そのはなまるを見ることでこんなにうまくできている!と自信になり気持ちを落ち着けていくことができたのです。
発表会終了後にはダイアリーにメッセージを書いて良い記憶に落とし込むようにしました。
さらに余裕のあるママは、日記に写真をつけてあげると、さらに視覚的にエピソードが記憶に残り、成功体験の記憶として根づきやすくなります。
最近はスマホで撮った写真も、おうちのプリンタで印刷できたり、コンビニで印刷できたりもしますので、お時間のある方はぜひ挑戦してみてください。
旅の思い出は、ただ行っただけ、そのとき楽しかっただけでは終わらせない。
予想外の癇癪に巻き込まれて楽しいこと1つもなかった…とぐったり帰ってきて終わりにはさせない。
そんな想いのあるママたちはぜひ!今年の夏休みの旅行やお出かけ、イベントの計画と共に、未来日記・振り返日記を使ってみてくださいね。
子どもの記憶に残して、ポジティブ脳に変えることができる、楽しい思い出を作って欲しいと思います。
日記を使って子どもとママをポジティブマインドに導く方法について発信しています!
執筆者:はらしおり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)