やめた方がいいとわかっているのに、やめることが難しい過干渉。そのことで悩んでいるお母さんは多いのかもしれません。過干渉になる背景と、どのようにしていけば過干渉を手放せるのかをお伝えしたいと思います。
【目次】
1.よくないことだと自覚があるのにやめられない過干渉
過干渉はよくないとは聞きますが、どうしてもやめられない、と思っている方も多いと思います。
過干渉とは、子どもの意志を尊重しないで親が必要以上に子どもに干渉することです。
声をかけないこと=放置のようなイメージもあるので、ついつい口をだしてしまうこともあるでしょう。
・やるといったのにやっていない
・いつも嘘をつく(何度も裏切られた)
など、今までの経験から子どもを判断して、「不信感」を拭えない方もいるかもしれません。
不信感を持ち続けながらいい親子関係を築くことは難しいですよね。
では、不信感を払拭させるために、今からできることはないのでしょうか?
2.「信用」と「信頼」の違いを理解しましょう
不信感を取り除くために、「信用」と「信頼」の違いを理解していくことが大切になります。
「信用」とは過去に対し、実績や成果を評価することです。
例えば、銀行でお金を借りることや、安定した収入があるということでクレジットカードを作ることができたりすることがありますね。
コツコツとつづけた仕事が実を結んだことで、周りからの評価がよくなり、責任あるポジションにつけたりもあるでしょう。
「信頼」とは無条件でその人を信じることです。
無条件。つまり、相手に裏切られるかもしれない、としてもです。
子どもがこれまでに失敗してきた過去に囚われて、いつまでも余計な声をかけ続けるのでは過干渉はやめることができないということです。
「この子ならきっと大丈夫」と信頼する気持ちをもって接していくこと、これが第一歩になると思います。
このとき、勉強ができるから、学校に休まず行くから信頼するとかではありませんよ。
条件付きで子どもを見る、つまり信用ベースで子どもを見ていると、子育てがうまくいかなかったときに、怒りの感情を親から子どもにぶつけてしまいます。
不機嫌なお母さんだと、子どももだんだんと心を開かなくなっていき、一気に親子の関係が崩れ始めます。
最近、子どもが荒れている気がすると思われた方は、「信用」ベースで子どもを見ていないか、ご自分のことを一度思い返してみてほしいです。
3.過干渉の親をやめるためにお母さんが真っ先に始めることとは?
信頼することが大切なのはわかったけれど、信用なくして信頼は成立しないともいうから、と思う方もいるかもしれません。
でも、世の中の「正しい」が、現状の子どもに物足りないと感じていたとしても、お母さんが無条件で子どもを信じてあげること、これが親子の関係をスムーズにするコツなんです!
お母さんが信じてあげることで、必ず、時期が来たら子どもは動き始めるんですよ。
お子さんを信じるために、まず、「今できているところを認める」ということから始めてみませんか?
スッと起きてこない子だとしても、朝起きてきたら、「今日もよく眠れたね」
好きな物しか食べなくても、「ご飯を美味しそうに食べてくれてうれしいな」
勉強が出来なかったり、学校に行かない選択としたとしても、「その笑顔が見れてうれしいよ」
こんなふうに、今のお子さんを認める声かけからスタートしてみてください。
「褒めるではなく、認める」を続けていくことで、少しずつお子さんを信じようというお母さんの思考が出来上がっていきます。
過干渉をやめられないと悩んでいるお母さん、まずは「認める」ということを始めてみませんか?
思春期の子どもとの関わり方についてお伝えしています!
執筆者:宮田かなこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)