外ではいい子なのに家で癇癪を起こすお子さんに困っていませんか?私は、学校では問題なく家でだけ荒れる発達障害グレーゾーン・ADHD傾向の娘に間違った対応をしていました。そんな私が「今ならこうする!」という効果的な対応方法をご紹介します。
【目次】
1.外ではいい子なのに家で癇癪を起こしていませんか?
2.発達障害グレーゾーン・ADHD傾向の娘への間違った対応
3.家での癇癪にはこう対応します!
①学校で頑張っていることを認める
②子どもの話をひたすら聞く
1.外ではいい子なのに家で癇癪を起こしていませんか?
もうすぐ2学期が始まります。2学期は1年の中で最も長く、学校行事も多くなる学校が多いですよね。
特に発達障害グレーゾーンのお子さんの中には、行事の練習などでいつもと違う雰囲気に不安が強くなる子や疲れてしまう子もいると思います。
まだまだ暑い日が続くのに学校での負担も大きくなるこの時期は、お子さんの様子をよく観察して対応に気を配ってあげてほしいのです。
もし外ではいい子なのに、家で癇癪を起こしたり荒れたりする様子があったら要注意です。
そんな時はどのように対応するのがいいのでしょうか?
この記事では、子どもに対して間違った対応をしていた私が、発達科学コミュニケーション(発コミュ)で学んだ効果的な対応方法をご紹介します。
2.発達障害グレーゾーン・ADHD傾向の娘への間違った対応
私には、発達障害とは診断されていませんが、注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向の娘がいます。
小学3年生の1学期の時、娘は家でたびたび癇癪を起こしていました。特に眠い時には、些細なことでグズグズと1時間以上泣き続けることもありました。
また音読の宿題の時には、「お母さん、音読する」と言うので家事の手を止めて娘のそばに行くと、「やっぱりやらない」と言い、
私が「今、やるって言ったでしょ」と言うと、「ここではやらない。2階でやる」と言い出すというような、やる、やらないという言い争いも何度も繰り返していました。
ところが、1学期の個人懇談の時、私が家での娘の様子を伝えたところ、先生からは、「学校では問題ありませんよ。○○ちゃんは人格者ですから」という、驚くような言葉が返ってきました。
私は、小さい時から怒りっぽくよく癇癪を起こしている娘が、人格者と言われたことに衝撃を受けました。
実は、娘は学校で無理をしていて、すごく頑張っていたんです。
今では、学校で頑張っていたストレスが、家で癇癪につながっていたということは分かります。しかしその時の私は、学校でいい子なら家でもいい子でいられるはずだと思ってしまったのです。
そのため、私はますます「早くしなさい!」「宿題をやりなさい!」と指示ばかりを多く出してしまい、親子そろって辛い日々が続くことになりました。
その時は昭和の子育てしか知らなかった私も、今ではこのような対応が発達障害グレーゾーンの子どもにとっては困りごとを悪化させるだけだということが分かります。
外ではいい子で頑張っている子どもが家で癇癪を起こす、荒れるということは、子どもからのSOSだったのです。
では、発コミュを学んだ今の私だったら、どのような対応をするか、次の項でご紹介します。
3.家での癇癪にはこう対応します!
外ではいい子だけれど、家で癇癪を起こす子どもは、学校では無理して頑張っているということです。
学校では気を張ってしっかり行動しているからこそ、とても疲れてしまい、家に帰って来た時はすでにエネルギー切れの状態になっています。
そのため、学校でのストレスをお家で癒し、エネルギーを回復させてあげることが大切です。
◆①学校で頑張っていることを認める
子どもが学校から帰ってきたら、明るく笑顔で、
「お帰り!疲れたでしょう。今日もよく頑張ったね」
「学校頑張ってきたね。おやつあるよ」
と、子どもが安心できるような言葉をかけます。
まずは今日も学校に行ったこと、学校で頑張ってきたことを褒めましょう。
もし学校から帰ってきて、ダラダラとYouTubeや漫画を見ていたとしても、
「いつまでダラダラしているの?」
「早く宿題をしなさい」
とガミガミ言わないように気をつけます。
学校で頑張っている子どもに、家でさらにストレスを与えることは避けたいのです。安心してエネルギーを回復できる環境を作ってあげてください。
◆②子どもの話をひたすら聞く
子どもが学校でストレスに感じていること、不安や嫌な思いをしたことなど、子どもが感じていることをひたすら聞きます。
「そっか~」
「そうなんだ~」
「なるほどね~」
「そう思うんだね」
子どもが言ったことに対しては良い悪いの判断はせず、子どものありのままの感じ方を聞き、受け止めます。
もし怒ったり泣いたりしていても、無理に泣き止ませず、ひたすら気持ちを吐き出させます。
そうすると、子どもはお母さんに自分の気持ちを理解してもらえたと感じて安心し、心が軽くなります。
発コミュを学んでなぜ家で癇癪を起こすのかを理解できた今だったら、私もこのような対応をしてあげられます。
みなさんの中にも、過去の私と同じように、家で癇癪を起こす、荒れるお子さんに困っている方がいらっしゃるかもしれません。
そのような場合には、お子さんのストレスを軽減させ、エネルギーを回復させる対応を試してみてください。
きっと親子で笑顔になれますよ!
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執筆者:佐藤とも子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)