「学校に行きたくない理由が分からない…」と朝になると行き渋る子どもに焦っていませんか?登校させることに注力するのは親子ともに苦しくなり、不登校になってしまう可能性も…我が子が一週間で登校しぶりを乗り越えた対応をお伝えします。
【目次】
1.学校に行きたくない理由が分からない子ども
最近、登校しぶりや不登校という言葉をよく耳にしますよね。
・学校生活に馴染めない
・集団生活や行動が苦手
・発達障害による感覚過敏や学習障害
・母子分離不安
など、その理由は様々で、子ども一人ひとり違います。
子ども自身が「学校には行きたくない」とハッキリ決める場合は、子どもの気持に寄り添って学校に行かない選択をするご家庭も増えてきています。
今は、フリースクールやオンライ学習など学びの場所も学校だけではなくなってきています。
お子さんにあった学びの場所を学校以外で求めることもできるようになってきて選択肢がひろがってきていますよね。
しかし、「学校に行きたくない理由がわからない…」と本人にも理由が分からずに行き渋りを起してしまうお子さんもいます。
実は「学校に行きたくない理由が分からない」というお子さんもたくさんいるのです。
特に連休明けや長期休業あけなどは、お子さんの学校に対する気持もいまいち上がらないこともありますよね。
そんな時にお母さんが無理やり学校に行かせようとしたらどうなるのでしょう?
「学校に行きたくない理由が分からない」という場合は対応を間違えると不登校につながりやすいです。
ですから、お母さんの対応には注意が必要です。
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2.どうして理由が分からないの?
お母さんからしてみれば
「学校に行きたくない理由がないのにどうして?」
と、子どもの言葉と行動が矛盾しているように感じてどうしてよいのか分からず悩んでしまい、対応が難しいですよね。
「はっきりした理由がないのに登校をしぶる」
「朝になると元気がなくなっていき渋りをする」
という子どもの気持ちや状況を目の前にするとお母さんも辛いと思います。
私も、現在小学5年生の息子が2年生の頃に理由のない登校しぶりを起こして悩んだことがありました。
息子は注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの元気いっぱいの明るい性格です。
しかし、特性からくる困難なこともあり一年生の秋から学校生活が上手くいかなくなりました。
それでも学校や友達が大好きで学校に通っていましたが、2年生のある突然突然「学校に行きたくない…」と言いました。
その言葉に「どうして行きたくないの?」と問いかけると…「分からない」とポツリ。
学校に行きたくない理由がわからない?と思ってしまいますよね。しかし、本当に子どもの心にはっきりした理由はないのです。
当たり前のようにみんなと同じように小学校に入学して学校生活を送る中で、一人ひとりの特性によっては困りごとが大きくなることがあります。
すると、知らず知らずのうちに心身共に疲れてしまうのです。
息子はADHDの特性から、みんなと同じように授業に取り組むことが苦しかったのかもしれません。
精神的な発達もゆっくりで感情のコントロールも苦手なために友達とのトラブルも出ていました。学校で過ごす中で嫌だった出来事が少しずつ増えていったのです。
それでも学校には行きたいという気持ちで登校していたのですが、そんな日々の積み重ねが次第に心を重くし、自分自身に自信もなくなっていってしまったのだと思います。
息子の様子からも分かるように、発達障害・グレーゾーンの子どもの「学校に行きたくない理由が分からない」には
➀学校生活の中で起こった嫌なことの記憶の蓄積
➁学校生活で頑張っていたけど上手くいかない自分に対する自信喪失
によるもです。
ですから、はっきりとした理由が子どもにはないのです。
学校に行きたいのなら行かせてあげたいのが親の気持ちですよね。
だからといって、間違った対応をしてしまうと不登校になってしまうこともあります。
ですから、お母さんの対応がとても大切です。
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3.登校しぶりを卒業できた対応
本当は学校に行きたい気持ちがあるけれど、学校に行きたくない理由が分からなくて登校渋りを起こしてしまう息子に対して、私がどのように対応したのかというと…
「息子が行きたくなるまで待つ」と決断をしました。
そして、
・理由を問いたださない
・いつまで休むの?と聞かない
・明日は行けそう?と聞かない
この3つを自分との約束にしました。
最初はテレビを見て過ごすことが多かった息子ですが、次第にいろいろなことに目を向けるようになりました。
この間、学校の話は一切なし。担任の先生が電話をくれたときに先生が言っていたことを伝える位でした。
そして1週間の休みを経て、自分のペースで学校に行くことができるようになりました。
いかがでしたか?
学校に行きたくない理由が分からなくて登校しぶりをする子どもには「休む」という時間が必要なことがあります。
理由が分かればそのことを解決するために一緒に考えたり、先生と連携して対策を立てることができます。しかし、そのような手立てがないまま登校を促すのは子どもにとっては辛いです。
また、理由が分からないということは、子ども自身もどうしてなんだろう?と不安になっているはずです。不安な気持ちを抱えた子どもに「行ってみたら大丈夫かもよ」と背中を押しても前に進むにはかなりのパワーを使います。
まずは、パワーを充電することが大切です。子どもの力を信じて、焦らずに子どもが動き出すのを見守りましょう。
学校に行かない子どもとどう過ごしたらよいの?と思う方もいますよね。息子が1週間お家でどのように過ごしたかはこちらの記事をご覧ください。
執筆者:さとう みな
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)