発達障害・グレーゾーンの子どもと映画館に行きたいんだけど感覚過敏もあるし心配ではないですか?パステルキッズが初めての映画館を楽しめるためにはちょっとした準備が必要です。楽しかった!で締めくくるために覚えておいてほしいことをお伝えします。
【目次】
1.子どもの「映画見たい」、ちょっと不安ではありませんか?
2.感覚過敏キッズにとっては映画館のこれが苦手!
①映画館の暗さ
②映画館の画面の大きさ
③上映中の音の大きさ
3.初めての映画館で不安なわが子にママができる工夫
①映画館の雰囲気を知ろう
②音や画面の迫力の少ない座席を選ぼう
③安心できるものを持って行こう。
4.それでも不安な感覚過敏キッズのためのお守りアイテム
1.子どもの「映画見たい」、ちょっと不安ではありませんか?
子どもとテレビを見ている時、新しい映画のCMが流れて「面白そう!」「見に行きたい!」 となったことはありませんか?
子どもが興味を持っていることを実現してあげたいのが親心。
しかしさっそく映画館に行こうと思っても発達障害・グレーゾーンがゆえに感覚の特性があって難しいかもって尻込みしてしまうこともあると思います。
・大きい音に耐えられるかな?
・最後までじっと座ってみていられるかな?
・場内が暗くて怖くならないかな?
などなど特性があるからこそ不安になる要素がたくさんある映画鑑賞。
ですが、注意すべきポイントを押さえれば最後まで楽しく映画を見ることができます。
それではさっそく特性がゆえに拒否反応が出てしまいそうなポイントをお伝えするので上手な対処法を知っていきましょう!
2.感覚過敏キッズにとっては映画館のこれが苦手!
実は映画館には発達障害・グレーゾーンの子どもたちが不安になる要素がたくさんあるんです。
どんなところに不安を感じるのかさっそく解説していきたいと思います
◆①映画館の暗さ
映画館は雰囲気づくりのためにも入り口付近から照明を落として暗めに設定されているところが多いです。
発達障害・グレーゾーンの子どもたちには暗いのが苦手、不安になるという特性を持っている子もいます。
小さい頃はだれしも感じたことがあると思いますが、暗いところは何が起こるかわからないと不安になり
「お化け出るかも。」
「よく見えないから不安。」
となってしまうのです。
◆②映画館の画面の大きさ
映画館はおうちのテレビよりもずっと大きなスクリーンに映画が映し出されます。
それだけで大迫力なので発達障害・グレーゾーンの子どもたちには刺激が強すぎてしまうこともあります。
また3Dでの上映だとなおさら画面から飛び出してくるのが大迫力で「怖い」となりやすく落ち着かなくなってしまいます。
◆③上映中の音の大きさ
上映中にはおそらく家でテレビを見ている時よりも大きい音で、迫力のある音が出る大きなスピーカーから音が出されています。
それが映画館で見る醍醐味ではあるのですが、映画のシーンによっては突然大きい音が出てきたり戦いのシーンで激しい音が出たりすることも多いです。
そんな風に急に大きい音が出たりすると感覚過敏が強い子は強い衝撃に耐えられなくなってしまいます。
3.初めての映画館で不安なわが子にママができる工夫
それではどうやったら不安を解消して安心して映画館での鑑賞を楽しめるかポイントをいくつかお伝えしますね。
◆①映画館の雰囲気を知ろう
映画館に全く言ったことが無い場合は一度中に入ってみることも大事です。
前売り券を購入すれば通常料金よりも安く購入でき特典ももらえる場合がありますので様子見がてら一度行ってみることをおすすめします。
また映画館には行ったことがあるけど不安という場合は映画館内の写真をHPなどで見せたり、行った時のことをお話しして思い出させてあげて不安を取り除くのもおすすめです。
◆②音や画面の迫力の少ない座席を選ぼう
映画館には迫力が出るように専用の高性能なスピーカーがついています。
その音が直撃したり、後ろや前から突然大きい音が来るのを防ぎ、なおかつ映画館のスクリーンの迫力を緩和できる席を選びましょう。
おすすめは一番後ろの席です。
一番後ろはもちろん自分の後ろに誰もいないので座席に自由にもたれかかれますし、後ろから大きい音が来ることもありません。
画面も程よく遠いのでテレビを見ているのに近い感覚で安心して見ることができます。
◆③安心できるものを持って行こう
どうしても心配な時はさわると安心できるマスコットのキーホルダーや小さめのぬいぐるみなど安心できるものを持って行きましょう。
アイテムがあることによって、何かあればこれを触っていようと決めるだけでも不安は紛れます。
心配な時のアイテムを相談して用意しておきましょう。
4.それでも不安な感覚過敏キッズのためのお守りアイテム
これだけ準備してもトラブルが起こるのがパステルキッズです。
いざという時これがあるとより安心なものををご紹介しますね。
映画館の中はスマホ画面の明りも目立ってしまうので使用禁止のところが多いです。
ですが映画がいつ終わるのかわからず不安になる場合は時間の確認ができるように腕時計をしていくといいと思います。
また不安な時や心配な時の合図を決めてその都度答えてあげることで見通しを持ちやすくなります。
例えば、何かが起こった時に隣に座っているママの手をトントンと叩くという合図を決めておけば何か起こったことを知ることができます。
急に大きい声を出すことも防げますよ。
上映中は基本おしゃべり禁止ですのでおしゃべり大好きなパステルキッズにはこの方法で対処しましょう。
いかがでしたか?パステルキッズとの映画館おでかけを楽しめそうな気がしてきたでしょうか?
我が家の息子はHSCで繊細、ちょっとした変化も不安になるタイプですが先ほどお伝えした工夫をすることで、久しぶりの映画館を楽しむことができました。
座席やスピーカーなどの場所はスタッフさんに聞けば相談に乗ってくれましたので皆さんもぜひ楽しい映画んでの思い出を作ってくださいね。
発達凸凹キッズとのおでかけが楽しくなる情報をお届けしています
執筆者:神保早苗
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)