発達障害ASDの子どもが就学を控えると、就学先を検討することで頭がいっぱいになりますよね。就学後の勉強のことも不安。私が実践した年長さんから取り組めて、学校の学習にスムーズに移ることができる「あそび教材」をご紹介します。
【目次】
1.年長さんの1年は就学先検討で頭がいっぱい
2.発達障害ASDの子どもの就学は特性が大きな壁。今からできることは?
3.あそびながら高める〇〇力で就学後の不安払拭
◆就学前におススメな「あそび教材」とその理由
◆今から育てる!学習に対する意欲
1.年長さんの1年は就学先検討で頭がいっぱい
発達障害・自閉症スペクトラム(ASD)の就学前の子どもを育児中のママさん。
年長さんであれば、来年度の就学に向けて動き始めていらっしゃるでしょうか。
就学相談、学校の見学や体験、学童や放課後デイの検討など、就学は親として子どもの将来を考える節目になります。
我が子が楽しく過ごせて、先生やお友達と交流ができて、無理なく学ぶことができて、と最適な環境を求めて色々と思案する時期です。
迷いなく「うちは普通級(一般級)」「うちは支援級」と決断されるご家庭でも、就学後はどうなるか、不安と期待があるのではないでしょうか。
そんな中でも就学後の勉強面についての不安はいかがでしょうか。
「支援級って、1時間目から5時間目まで勉強するんでしょ…」
「うちの子、ちゃんとついていけるかな…」
「勉強なんてしたことない」
なんとなく幼児向けのドリルを買ってみたけど、全然興味がなくて新品のまま置きっぱなし、なんてことありませんか?
まず、支援級は個別支援(お子さんの実態に合わせた学習)を行います。
当然、勉強もします。
支援級は教科書に沿いながらも、発達障害のタイプや障害の程度、その子のやる気を考慮した勉強の内容で進めます。
2.発達障害ASDの子どもの就学は特性が大きな壁。今からできることは?
子どものそれぞれの能力に合わせた個別の学習課題になる点は安心ですよね。
ですので、年中や年長の時から、ひらがなが読めるようにさせなきゃ、数字を覚えて簡単な足し算くらいはわかっていないと、と慌てなくても大丈夫。
ただ気になるのは、発達障害ASDの子どもの特性から勉強に対して壁が高くなりやすい点はあります。
具体的には下記の点です。
1.初めてのことに不安になりやすい
2.勉強の仕方に対してのこだわり
3.曖昧な指示は理解できない
4.限られた分野にのみ興味・関心が向く
先生もいきなり勉強しよう、なんてことはしません。
まずは学校生活に慣れることからです。
そして幼稚園、保育園の延長のような教材を用いて勉強のペースを築いていきます。
それなら、4月をスムーズに迎えるためにも今から勉強面でも慣らしておきたいですよね。
では、実際に私が就学までにどんなことをお家でしていたか、お伝えします。
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3.あそびながら高める〇〇力で就学後の不安払拭
◆就学前におススメな「あそび教材」とその理由
就学前のお家学習、それはプリント学習です!
支援級では、教科書よりも個々に合わせてプリント学習をしている学校が多いです。
小人数で学年も様々な子どもが集まっているためです。
学習の量も普通級に比べて少なくしています。
配られた教科書は、年度初めに名前だけ書いて、そのまま先生が1年間預かり、1度も開かず新品状態、というお友達もいました。
そして、プリント学習に慣れておくためにおすすめしたいのが、こちら!
ぬり絵
迷路
点つなぎ です。
「ぬり絵」の良さは、よく見て指先を細かく動かす力から不器用さの克服や、集中力を高めます。
色を選んで塗ることは、自分の内面を表現するトレーニングです。
「迷路」は、運筆力を高めます。
曲線を描いたり、右から左へ、左から右へと線を描くことで自然と力のある線が描けるようになります。
迷路のゴールにたどり着くには、思考力を鍛えます。
どちらに進んだらいいのか、都度、立ち止まり考えます。
判断した先の道はゴールにつながるのだろうか、先を読む判断力が必要になります。
「点つなぎ」は、数字を順番に追って、線をつないでいくので、数字が覚えられます。
図形の大きさ、位置、形をとらえながら進めるので空間認識力がつきます。
ぜひお子さんの好きなアニメのキャラクターなどより楽しめる教材を探してみてください。
◆今から育てる!学習に対する意欲
就学してからのプリント学習に慣れる目的でご紹介しましが、集中力を上げるこれらの教材も立派な学習前段階です。
プリントを集中して行っていたら見守り、手が止まっていたら励ましの声をかけてあげてください。
そして終わったら、沢山褒めてあげてくださいね。
「プリントって楽しいな。ママが褒めてくれるからもっとやろう」と意欲的に取り組むようにようになります。
この意欲的な行動力がついているかどうかで、学校生活に順調に慣れていけるかが決まるといっても過言ではないです。
お母さんに褒められた記憶の蓄積で、いざ学校でプリント学習がスタートした時にも、すんなり取り組みができます。 脳にもとってもいいんですよ。
ぜひ!プリントを取り入れて、親子で楽しく行ってみてください。
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執筆者:立花千明
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)