我が家は家でも外出先でもきょうだい喧嘩が絶えず、いつも叱ってばかりでした。発コミュをならって予防が大切だと知り、予防に取り組んだら喧嘩が激減しました!
【目次】
1.きょうだい喧嘩ばかりでイライラ
2.きょうだい喧嘩はなぜ起きる?
3.きょうだい喧嘩には予防が大切!
1.きょうだい喧嘩ばかりでイライラ
私には注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向の中学2年生の長男と小学3年生の次男がいます。
次男が小学1年生になるころ、兄に反論するようになり、きょうだい喧嘩が日常茶飯事になってきました。
それまでは、次男はお兄ちゃんの言いなりだったのですが、「お兄ちゃんばかりずるい!」と言い出すようになったのです。
喧嘩になるきっかけは小さなこと。例えば、お菓子を食べた量が多いとか好きなキャラクターの取り合いとかでした。
家の中だけでなく出かけ先でも喧嘩が勃発。移動中の車内でも口論から手が出る喧嘩へ発展してしまい、夫婦ともに困り果てていました!
「やめなさい!」
「いいかげんにしなさい!」
と、どれだけ言ったことでしょう。いつも喧嘩が起きると夫婦でイライラしていました。
そして、発達科学コミュニケーションに出会い、きょうだい喧嘩の最中に「やめなさい。」と言っても効果がないことを知ったのです。
では、きょうだい喧嘩にどう対応をしたらいいのか?
後ほどお話しますね。
2.きょうだい喧嘩はなぜ起きる?
実は、きょうだい喧嘩は「自信のなさと嫉妬から」と起こります。
上の子は親にとって初めての子で期待とプレッシャーが大きく、下の子が生まれると愛情が奪われたと感じています。
とくに2人きょうだいですと「上の子より下の子が可愛い」となりやすく、家族から比較対象されるため注目してほしい表れで喧嘩となります。
また、外では自分を抑えて頑張っているからこそ、家族の前では抑えていたイライラが爆発して、わがままになりきょうだい喧嘩へ発展ということもあります。
そして、けんかが始まってから、「やめなさい」と言っても効果がありません。なぜなら興奮している脳にはその言葉は届かないからです。
しかも親が介入すると余計にややこしくなってしまいます。なぜなら、たいていは上の子ばかり(強い方)が注意されてしまうからです。
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから、我慢しなさい!」とつい言いがちになっていませんか?
すると、「いつも俺ばっかり叱られている。」と劣等感に苛まれ、「あいつ(下の子)のせいで怒られた。」と恨みに発展しかねません。
親としては仲良くしてほしくて注意しているのに、これでは逆効果ですよね。
では、きょうだい喧嘩を減らすにはどうしたらいいのでしょうか?
3.きょうだい喧嘩には予防が大切!
そもそもきょうだい喧嘩は親の問題ではありません。子どもたちの問題なのです。
きょうだい喧嘩のいいところは「ごめんなさい」を言わなくても、いつの間にか仲直りできてしまうことです。
ですが喧嘩は少ない方がいいですよね。
きょうだい喧嘩に注目するのではなく、仲良く遊んでいるときに褒めることが大切です。
「仲良く遊んでいるね。」
「一緒に仲良く過ごせてお母さんも嬉しいな。」
と肯定的な言葉かけを日常的にすることです。これがきょうだい喧嘩の予防につながります。
我が家では、中学生と小学生ということもあり、休日はそれぞれ部活や習い事などに取り組むようにしました。そして、
「部活に行ったんだね。」
「体操クラブがんばったね。」
と褒めの言葉を忘れずに肯定的に関わりました。
父と次男だけでおでかけしたり、長男は友達と過ごしたりと家族そろって出かける回数は減りましたが、きょうだい喧嘩も減ってきました。
出かける回数は減ってもきょうだい仲良くしていることが多いので、楽しんで出かけられていますし、イライラすることがなくなりました。
親が必死になって喧嘩を仲裁したり、叱りつけたりする必要はないのです。
発コミュスキルを使って子どもを褒め、喧嘩の予防をしていきましょう。
発達凸凹中学生の子育でのヒントをお伝えしています
執筆者:神田久美子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)