発達障害グレーゾーン・繊細な子どもの癇癪の対応法

 

発達障害グレーゾーン・繊細なお子さんの癇癪に困っていませんか?寄り添っても落ち着かず、スルーしても落ち着かない、そんなお手上げ状態でも対応法を知れば癇癪は徐々に落ち着いていきます。その対応法をお伝えします。
 

【目次】

1.息子の癇癪に疲弊する日々
2.癇癪を起こす理由
3.発達障害グレーゾーン・繊細な子の癇癪の対応
◆スルーをする
◆気持ちに共感する
◆気持ちを切り替える

 
 

1.息子の癇癪に疲弊する日々

 
 
我が家には現在小学校2年生になる息子がいます。自閉症スペクトラム(ASD)傾向があり、HSC(Highly Sensitive Child)です。
 
 
今では癇癪を起こすことはほぼなく、起こしても大泣きはせず、自分で気持ちを吐き出し、短時間で落ち着くことができます。
 
 
そんな息子ですが、小学校1年生のときは些細なことをきっかけに癇癪を起こして大泣きをし、落ち着くまでに何時間もかかるということが毎日ありました。
 
 
そんな日々に家族全員が疲弊し、私は限界を感じて発達科学コミュニケーションを習うことに決めました。
 
 
 
 
当時の息子は、「〇〇が食べたい」と言うので用意したら、「やっぱり〇〇が良かった」と言い癇癪を起こすなど、あとになって言い出すことが多かったので、対応に苦労しました。
 
 
夜遅くだろうと関係なく何時間も癇癪を起こすこともありました。
 
 
今思えば、あとになって言い出すことは、息子の中で処理しきれず癇癪となってSOSを出していたと理解できます。
 
 
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2.癇癪を起こす理由

 
 
癇癪を起こす理由には、脳の発達が未熟ということがあります。子どもは発達途中の為、苦手なことがあるのが当たり前です。
 
 
ですが、発達障害グレーゾーン、繊細という特性が関係し、以下のことにおいて発達が遅い苦手なことがあります。
 
 
・感情のコントロール
 
・自分の気持ちを言葉でうまく伝える
 
・気持ちの切り替え
 
 
これらが苦手な為に癇癪という手段になって出てきてしまいます。
 
 
 
 
癇癪を起こしたときに、お母さんが癇癪を鎮めようとあれこれ対応したり要求に応えると、子どもは「癇癪を起こすとお母さんが構ってくれる」「要求が通る」と誤った学習をしてしまいます。
 
 
その結果、思い通りにならないと癇癪を起こすことが定着してしまうのです。更に癇癪は起こす度に癖になり、些細なことでも起こすようになり、強く出てきてしまいます。
 
 
実は子ども自身も、自分の怒りをコントロールできずに苦しんでいます。癇癪がある場合には今すぐ対応をしていただきたいです。
 
 
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3.発達障害グレーゾーン・繊細な子の癇癪の対応

 
 
癇癪の対応ですが、癇癪を起こしたらお子さんの状況把握をしましょう。
 
 
話ができる状態なのか?できない状態なのか?まわりに危険があるか?ないか?などを見極めます。そして、以下の対応をしていきます。
 
 

◆スルーをする

 
 
泣いて話せない状態だがまわりに危険がない場合は、スルーをして落ち着くのを待ちます。
 
 
「癇癪を起こしてもお母さんは相手にしてくれない」という正しい学習をさせることが必要です。
 
 
子どもの泣き叫ぶ姿にお母さんのほうがスルーをすることが辛くなると思います。ですが、途中でやめてしまうと、「やっぱり癇癪を起こせばお母さんは構ってくれる」と誤学習が修正できません
 
 
スルーを始めたら、家事を始めるなど子どもに目を向けず、落ち着いてくるまでスルーをしましょう。
 
 
そして、子どもが好ましい行動をし始めたらすぐ褒めます。ですが、我が家の息子は声を掛けるとぶり返す為、笑顔で近寄り頭や体をさするようにしました。
 
 
どちらがお子さんに合っているか試してみてください。
 
 

◆気持ちに共感する

 
 
癇癪を起こしてもお母さんが構ってくれないと学習すると、子どもは気持ちを聞いてほしいと思うようになります。
 
 
息子は繊細な気質を持っているので、スルーされることをものすごく嫌います。癇癪を起こして私がスルーをすると、泣きながらですが「話を聞いて」と言うようになりました。
 
 
子どもが気持ちを話せる場合には気持ちに共感し、話せない場合には気持ちを代弁しました。自分の気持を分かってくれたと思うと落ち着いていきます。
 
 
嫌がらなければ膝に子どもを乗せたり頭や体をさすると更に早く落ち着きました。
 
 

◆気持ちを切り替える

 
 
落ち着いてきたら、気持ちの切り替えを手伝います。我が家は好きな遊び、好きなアイスを食べることに誘うと、「うん」と言ってくれることが多かったです。
 
 
 
 
その子によって、癇癪が落ち着いてくる期間は違うと思いますが、正しい癇癪の対応を続けることで落ち着いていきます
 
 
癇癪は親も子も辛く苦しいものなので、すぐにでも対応を始めていただけると嬉しいです。
 
 
 
 
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執筆者:安室ゆう
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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