子どもが不登校になったり登校しぶりをすると、お母さんはとても辛い気持ちになりませんか?不登校の解決策を探そうとネット検索ばかりしていた私は、発コミュで子育てのゴールを持つという新たな視点に出会いました。今、辛い気持ちでいるお母さんに伝えたいです。
【目次】
1.学校やめる!と宣言をした娘になんとか学校に行ってほしかった過去
2.どうしてお母さんは子どもが学校に行けないと不安になるの?苦しいの?
3.子育てのゴールは自己効力感と自己学習力を育てること
4.学校に行くことがゴールになってはいませんか?
1.学校やめる!と宣言をした娘になんとか学校に行ってほしかった過去
一般的に小学生は学校に行くのが当たり前ですよね。わが家には小学生の息子と娘がいます。
当時、娘が突然「学校やめる!」と言い出したのは小学校2年生になった始業式の日の夜でした。
小学1年生の頃も最初は行き渋りがありました。
娘はHSC気質ですぐに不安になるので1年間一人では学校に行けず、朝は毎日夫か私と通っていました。
せっかく入れた学童にもなじめず、行くのを嫌がったので夏休み前にはやめてしまいました。
けれど、クラスのお友達の数人とは仲良くなり、一緒に帰ってきたり、遊んだりしていたのです。
学童をやめて家に帰ってくるようになってからは一人でお留守番もできていたのです。
私は突然の娘の言葉にとても驚いて、どうして急に?始業式で何かあったの?担任の先生が怖いの?など矢継ぎ早に質問攻めにしてしまいました。
だんまりでとにかくもう行かない!やめる!と強く言う娘に、どうしよう…とうろたえるばかりでした。
小学生なら学校に行くもの。当たり前のことでしょと、なんの疑いもなくそんな風には思いませんか?
息子はこのときすでに不登校でしたが、学校には行くものという常識は私の中に根強く残っていました。
息子が不登校になったのは発達障害だから。そうとは知らなくて無理やり連れて行った過去の対応が悪かったから。
息子の不登校への解決策がないまま、娘まで世間一般の「普通」から外れてしまうことに恐怖さえ感じたのです。
そんな娘の行き渋りにこれからどうなるの?と不安になっていた時に出会ったのがこの発達科学コミュニケーションです。
2.どうしてお母さんは子どもが学校に行けないと不安になるの?苦しいの?
考えてみると、子どもが学校に行くのは社会の当たり前、常識だからではないかと思いました。
そして、多くの方が学校に行って大変なことを体験しながらも楽しかった、充実していたという経験をしているからではないでしょうか。
また、小学生で不登校になり、その後社会で活躍している大人を知らないからです。
社会の常識から外れてしまうような気持ちになり、引きこもりになるかも、お留守番させていいの?この先どうなるの?と、未来が見えずに不安になるのですよね。
発コミュの創始者である吉野加容子先生は
「子どもの心を壊してまでやらせなきゃいけないことなんて、ひとつもない!」
「好きな事だけして苦手な事をやらなくていいとは言っていません。好きな事や得意な事を極めることで、苦手な部分にも挑戦するようになります!」
このように言い切られています。
脳科学、発達科学を20年以上研究され、実際の現場で多くの子どもたちや大人の発達障害の方々を見られてきた吉野先生の重みのある一言ですね。
好きな事だけやって生きていけるわけがない、辛いことも我慢して頑張らないとロクな大人になれないし、仕事だって頑張れない。
本当にそうでしょうか?
今、本当は行きたくないけれど家族のために生活のために頑張って仕事に行っているお母さんやお父さんだから感じる想いなのでは?
発コミュを知って新しい考え方に出会うことで、私はそんな風に思うようになりました。
3.子育てのゴールは自己効力感と自己学習力を育てること
子育てのゴールは?という考え方をしたことがありますか?
今まで、そんな風に考えたことはありませんでした。
自己効力感とは、自分の行動には効果があるという期待感や自信のことです。
できるかどうかは別としてまずはやってみよう!試してみよう!という行動する力のことです。
多くのお母さんはあまり自分に自信が持てないでいるのではないでしょうか。
大変そう…できないかもしれないと感じます。私もその一人。あまり自分に自信が持てません。
けれど、この自己効力感を伸ばすことができれば、自信があるかどうかにかかわらず行動を起こすことができるので、未来が変わっていきます。
人は行動することで習慣が変わり、未来を切り開いていくことができるのです。
自己効力感を伸ばすためには、自信がなくても、まずはちょっとだけやってみることが大切です。
そして、そんな風に行動するためにできていることを見つけて「よくやってるね」とハナマルをあげることを始めましょう。
また、自己学習力とは、壁にぶち当たったときに自分で何とかする力のことです。
お母さんが子どもをずっとサポートしてあげることはできませんよね。
自分でどうすればいいか考え、問題に立ち向かえるようにする力が必要です。
教えてあげるのではなく、「あなたはどうしたい?」「どうしたらいいと思う?」という問いかけを増やすことで、子ども自身に考える力が付いていきます。
最初は「わからない!」と言うでしょう。
それでも、答えや常識を教えるのではなく、お母さんならこう考えてみるよ、どう思う?と問いかけているうちに、子ども自身で考えるという脳の回路が育っていきます。
正解か間違っているかにこだわらず、どんなプロセスでゴールに向かっていくか。
自ら考えて動くことをお母さんがサポートできると良いですね。
この二つの力を伸ばして、子どもを自立させることが子育てのゴールだと考えます。
4.学校に行くことがゴールになってはいませんか?
私は長いこと、学校に行けるのが良いこと、行けないのはネガティブな事という考え方に縛られていました。
ですので、行き渋りをする娘に困り、息子の不登校を嘆いていたのです。
けれど、発コミュを学んだお母さんたちに、学校をお休みするのが悪いことだという意識はありません。
お休みは心のエネルギーを貯める期間とポジティブに考えられていたのです。
まずは「行きたくないんだね」と共感的に子どもの気持ちを感じてあげてください。
行きたくないという子どもの気持ちに寄り添って、じゃあどうしようか、と考えるようにすると少しお母さん自身の不安も和らいできませんか。
子育てのゴールである、自己効力感と自己学習力は、学校に行くだけで身につくでしょうか。
大事なのは学校に行くか行かないかではなく、将来子どもが自立できるよう脳をどう発達させていくのか、どんなチカラを伸ばす関わり方をするのかではないでしょうか。
私は不登校が解決されていなくても、毎日試行錯誤を繰り返しながら、子どもの未来と可能性を信じて明るく生活することができるようになったのです。
これからは、子どもがワクワクするような行動力を引き出して、科学的根拠に基づいた脳の発達を知り、わが子の脳を発達させていく!という軸で子育てをしていきます。
発コミュには、ママたちがどんな風に子どもと関わって脳を発達させているのか、実際にうまくいった声かけの方法や対応策が揃っています。
そして、同時にママのメンタルを整えることができます。
そんなおうちでの教育メソッド、ママも子どももラクになる発コミュを一緒に始めませんか?
子どもの未来を信じられるようになります
執筆者:作倉 帆香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)