普段お子さんにどのような褒め言葉をかけているでしょうか?実は褒めにはデメリットがあるんです。普段の褒めを勇気づけの声かけに変換することでお子さんに本物の自信と自ら行動する力が身につきますよ。勇気づけの声かけご紹介しますね。
【目次】
1.お子さんにどんな褒め言葉をかけていますか?
褒めて子どもを伸ばす育児がいいとされていますよね。
では、お子さんをどのように褒めているでしょうか。
例えばお子さんがお片付けをしているとき、どのように声をかけますか?
「お片付けしてすごいね!」
「お片付けをしてえらいね!」
という褒めの声かけが一般的ではないでしょうか。
「すごいね!」「えらいね!」と言われると幼児〜低学年の子どもは「ぼくはすごいんだ!」「私はえらいんだ!」と思って次も同じ行動をしようと考え行動が定着します。
このように、褒めの声かけのメリットとしては子どもの良い行動を引き出す即効性があります。
ただ、「すごいね」「えらいね」の褒めにはデメリットもあるということをご存じでしょうか?
2. 褒めのデメリット2つ
褒めることにデメリットがあるなんて意外ですよね。
ここでは、2つのデメリットをお伝えします。
1つめは、
「えらいね」「すごいね」と褒められないと動かなくなる
ということです。
行動を定着させようと思って褒めてその行動が定着してくると、親も当たり前のこととなり子どもは「えらいね」「すごいね」と褒められる機会が減ってきますよね。
そうすると褒められるからやる、褒められないからやらない。と考えるお子さんは褒められないと行動しなくなります。
2つめは、
主体性がなくなる
ということ。
「えらいね」「すごいね」の褒めの声かけは大人と子どもに上下関係が生まれるので、どうしても大人からの評価になってしまいます。
親からの評価が基準になってしまい、自分がどうしたいのか?という主体性が育ちにくくなってしまいます。
また、思春期や繊細な子は親にコントロールされていると感じてしまったり、「すごい!」「上手!」「えらいね!」という褒め言葉はできることを求められていると受け取ってしまうこともあります。
そうすると、「自分にはできないかもしれない」と挑戦すること自体をやめてしまうということにもなります。
せっかく褒めているのに、子どもにとってデメリットになってしまうのは悲しいですよね 。
だから、私は本物の自信を授ける「えらいね」「すごいね」「上手だね」と褒めない!叱らない!比べない!勇気づけの声かけをおススメしています。
3.子どもに本物の自信を授ける勇気づけの声かけ
叱らないのはみなさんも納得されるかと思うのですが「えらいね」「すごいね」と褒めない!って意外なのではないでしょうか。
私のお伝えしている勇気づけの声かけは親子を上下関係ではなく、フラットな関係にしてお互いを唯一無二の存在としてリスペクトするので人との信頼関係の土台を作ることができるのです。
先ほどのお片付けの声かけに戻りますが「お片付けしてえらいね」という褒めを、
勇気づけの声かけに変えると「お部屋が綺麗になって気持ちいいね!」「ありがとう」
のように言い換えることができます。
「人の役に立っている」「感謝されている」と感じることで 自発的に相手に喜んでもらえる行動ができるようになるのです。
この行動の積み重なることで 「自分だってできるんだ」という子どもの自信につながっていきます。その自信が挑戦しよう!という自分から湧き出てくるやる気、内発的動機にもつながっていくのです。
褒めるのと比べて、即効性はないのですが 確実に、本物の自信をためていくことができるのです。
また、勇気づけの声かけの脳科学的な面から見たメリットもあります。
それは、
・子どもの感情を動かす声かけをするので感情の脳を経由した言葉は記憶に残りやすい
・子どもの感情に寄り添った声かけをしていくので 心と心が通い合う
この体験が、意思疎通の脳のネットワークを作っていくので お子さんのコミュニケーション力を高めていくことにもつながるのです。
そして、この勇気づけの声かけは企業でも社員の自らやる気を引き出すために人材育成のために使われているところもあります!
ぜひ、今日から子育てに取り入れて、本物の自信を育て主体的な子どもに成長できるようサポートしていきましょう。
不登校キッズの毎日をより良くするためのヒントが多数あります!
執筆者:横山 美穂
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)