ネガティブな子どもの自信を失わせない!失敗体験を成功体験に変えるコツ

 

大人の目には十分だと感じる結果であっても、子どもは「失敗した」と落ち込んでしまうことってありますよね。こんな時は、なぐさめるよりも成功体験に転換してあげる方が効果的です。子どもが自信を失わずに次も頑張ろう!と思える関わり方を紹介します。
 

【目次】

 
 

1.失敗した自分を許せない子どもの気持ち

 
 
親の目には「十分できている」と思うような出来映えなのに、子どもが「失敗した」と言って深く落ち込んでしまい、励ましても耳を傾けないことはありませんか?
 
 
子どもが暗く沈み込んで何を言っても機嫌が直らず、こちらとしては言葉を尽くしてしまい、どうしたら良いかわからなくなりますよね。
 
 
このような時、子どもは悔しいと感じるだけではなく、「失敗した自分」を受け止められなくなっています
 
 
「もっとうまくできたはずなのに」という自分への期待値とのギャップが原因かもしれませんし、「完璧主義」が邪魔をして自己評価が低いのかもしれません。
 
 
いずれにせよ、本人にとっては満足できない結果になっており、とても悲観的になっています。
 
 
そのため客観的な見方をすることができず、気を取り直したり、こちらの励ましに耳を傾けることができなくなっているのです。
 
 
ひょっとするとしばらく一人にしておくことで気持ちを切り替えるかもしれませんが、心の奥では「失敗した自分」を引きずっている可能性があります。
 
 
この状態が続くと子どもは
 
 
✓失敗が怖い
 
✓できる気がしない
 
 
ネガティブな感情が残ってしまうことから負のスパイラルに陥り、行動量・行動力の低下につながることがあるのです。
 
 
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2.ご機嫌から急降下、一瞬で消える自信

 
 
休みの日の朝食づくりを息子が率先して取り組んでいたときのことです。
 
 
卵焼きを作る!と張り切って作ったのですが、うまく巻けず「味はいいけど、形がダメ」と本人は納得のいかない出来映えになってしまいました。
 
 
私が食べてみたところ食感がふわふわで美味しかったですし、形も決して悪くはありません。
 
 
そのように感想を伝えましたが下を向いたまま悔しがっており、「そんなことない!僕は料理が下手だ!」と聞き入れてくれません。
 
 
どんどん態度は頑なになっていき「朝ご飯は食べない」とまで言っています。
 
 
さっきまでご機嫌で料理を作っていたかと思えば、気分は急降下。休日の朝から面倒なことになったと言わんばかりの夫の表情を見ながら、私はどうしたものかと頭を悩ませました。
 
 
実は息子は「料理男子」である自分に自信を持っていました。「僕は料理が得意」という自己効力感を持っていたのです。
 
 
そのため、一見、悪くはない仕上がりであっても本人にとっては満足できなかったのだと思います。
 
 
発達特性などから色んな場面で人と比べてできない自分を認識している息子にとって、自信のあることが減るのは大打撃です。
 
 
せっかく興味を持って楽しく取り組めている料理が嫌いになってしまうのは、もったいないとも考え、何とか気持ちを浮上させられないかと次のように対話を続けました。
 
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3.プロセスを振り返って、すぐにリベンジ!「できた」思い出に変換

 
 
大人は子どもの失敗原因にすぐ気づくこともあるでしょう。
 
 
ですが、失敗に落ち込んでいる子どもは心を閉ざし耳も閉ざしています大人が気づいた原因を直接的に伝えても受け止められないことを理解しましょう。
 
 
ゆったりと落ち着いた気持ちで次のように接することが得策です。
 
 

◆子どもが失敗を受け止めるサポート

 
 
まず失敗の原因に子どもが気づけるよう話し掛けましょう。例えば上述の卵焼きでは卵に混ぜた材料に原因があるように感じたので、調理工程を振り返りました。
 
 
「今日は、卵に何を混ぜて焼いたの?」
 
「どれくらい入れた?」
 
 
このように一歩ずつ質問を進めていくことがポイントです。そして、子どもが答えるまでしっかりと待ちましょう
 
 
このタイミングでは聞き役に徹してください。否定的なことを言わず「そうなんだね」と受け止めてあげることが重要です。
 
 
子どもは一つ一つの質問に答えていくことで落ち着いてくるはずです。
 
 
そしてこちらの声が耳に届いていると感じたら失敗の原因を優しい声で伝えます。
 
 
「ひょっとすると牛乳の量が多かったかもしれないね」
 
「牛乳が多いとふわふわになって美味しいんだけど、形を作るのは難しくなっちゃうんだよね」
 
 
このように伝えて素直にうなずくようなら大丈夫です。次のステップに進みましょう。
 
 

◆成功体験を認識させる

 
 
子どもが失敗だと感じている経験の中から「成功」を見いだして伝えてあげます
 
 
「焦げずにキレイな色に焼けてるね」
 
「お皿の選び方や盛り付けが素敵だな、と思ったよ」
 
 
この声かけによって「全部が失敗ではなかった」と子どもが思えたらOKです。
 
 
また、やり直しがきくものであれば再度チャレンジさせてもいいですね。
 
 
「次は上手くできるかもしれない」と期待を抱くことができれば、自ずと子どもの気持ちは上向きます。
 
 
そして、必要に応じてさりげなく子どもをサポートし、成功体験を積ませてあげましょう。
 
 
一度は失いかけた自信を取り戻した子どもの笑顔が見られ、「またやりたい」という前向きな気持ちを引き出すことができます。
 
 
 
 
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執筆者:中村莉彩子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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