【大阪府 おでかけ情報】発達障害の子どもと一緒に楽しくおでかけ。幼児さんも成長できる!~『USJ』編~(大阪市)

大阪にある大人気テーマパーク、USJ(ユニバーサルスタジオジャパン)。一度は行ってみたいけれど…発達障害の子ども、特にまだ幼児の場合は楽しめるのか心配ですよね。今日は楽しみながら、子どもを成長させられるポイントをご紹介します!
 

【目次】

 

1.USJを楽しむにはまず事前準備から

 
 
大阪にある大人気テーマパークUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)。発達障害・グレーゾーンの子ども、特に幼児さんを連れて行くにはちょっと心配なこともありますよね。
 
 
人混みは大丈夫?映画を題材としたアトラクションで楽しめる?愚図ったらどうしよう…
 
 
私も初めて行くときは、本当に心配でした。映画好きの大人が楽しめるテーマパーク、という認識だったからです。
 
 
しかも、人混みで列に長時間並ぶなんて、癇癪持ちの息子には無理!と思っていました。
 
 
でも、ここ数年で幼児向けのエリアができたり、アトラクションも増えたりしたので、発達障害の息子は4歳で初挑戦しましたが、とっても楽しめました。
 
 
また、USJは楽しいだけではありません!発達障害の幼児の脳を発達させるには、絶好のテーマパークだと感じました。
 
 
まず、なんと言っても事前準備は必須です!発達障害・グレーゾーンの子どもとのおでかけには欠かせません。
 
 
事前準備のポイントは2つです。
 
 

◆①体験したいアトラクションを絞っておく

 
 
せっかく行くのだから、たくさん体験したいアトラクションですが、本人と相談して3つ程度に絞っておくと良いと思います。
 
 
3つでは少ないと思われるかもしれませんが、混雑具合によっては待ち時間が大量に発生してしまう可能性もあるからです。
 
 
5つや6つと欲張って決めていると、体験できなかったときに子どもの癇癪などにつながっても困りますよね。
 
 
3つ程度に決めておいて、あとは時間があったらこれに乗ろう、というのを自分の頭の中で候補をあげておくのが良かったです。
 
 
息子にしたら3つしか乗れないと思っていたのが、それ以上乗れたことで大満足です。
 
 
「頑張って待てたから、ご褒美にもう1つ乗ろうか!」と言って、特別感を出すと大喜びでした。
 
 
また、もし可能であれば事前に体験予定のアトラクションの映画をDVD等で見ておくとさらに楽しめると思います。
 
 
並んでいる間にも「あっ、あれ映画と一緒だね」など、体験をより盛り上げる会話をしながら待つことができます。
 
 
気を付けて欲しいのは身長制限。以外と制限があるものが多いので、そこも要チェックです。
 
 
予定していたアトラクションが、身長あと1㎝足りずで体験できず…
 
 
息子が怒って泣いたことがありました。そのあと建て直すまで時間がかかり、大失敗しました。
 
 
 
 

◆②レストランは事前予約がおすすめ

 
 
混雑具合にもよりますが、かなりの待ち時間が発生する可能性があるのがレストランです。
 
 
人気アトラクションほどではないにせよ、空腹時に60分待ち!などは避けたいところです。
 
 
何か軽食でも…とワゴン販売を狙っても、長い行列にウンザリ…ということも多々ありました。
 
 
USJには、4店舗で事前予約が可能な「レストラン優先サービス」があります。
 
 
利用日の1か月前から予約開始ですが、もし事前に予約できなかったとしても当日にレストラン前まで行けば予約ができる場合もありますので確認してみてくださいね。
 
 
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2.最大の難関は待ち時間!発達障害の幼児が待てる工夫

 
 
なんと言っても、うちの場合はこの「待ち時間」、並ぶ時間が最大のネックでした。
 
 
待つことが苦手な息子が、1時間以上も列に並ぶなんて考えられませんでした。
 
 
長時間待つことを避けることができる対策として、様々なサービスやシステムがあります。
 
 
例えば、USJには通常のパスにプラスして販売されている「ユニバーサル・エクスプレス・パス」。
 
 
これは、アトラクションの待ち時間を短縮するものと、パレードの鑑賞エリアを確保するものがあります。
 
 
限られる時間の中、どうしても体験したい人気アトラクションがある場合や、遠方でなかなか来れない方は利用を検討してみてください。
 
 
また、療育手帳などがある場合には、「ゲストサポートパス」が利用できます。
 
 
これは、列の最後尾に『ただいまの待ち時間〇〇分』と表示がされていますが、このサービスを使えば、その待ち時間経過後に戻ってくれば良いというものです。
 
 
あくまでも列に並ぶ変わりに、他の場所でその時間を過ごすことができるというシステムですので、他のアトラクションを同時に予約するなどはできません。
 
 
 
 
その他にも注意点がありますので、利用を検討される方は公式HP等で詳細を必ず確認してくださいね。
 
 
手帳は無いけど、列に並ぶのが苦手な子どもさんの場合、できれば長時間並ばずに済むアトラクションやエリアに移動するのも1つの手です。
 
 
待つことが大の苦手な息子も、待ち時間20~30分程度なら問題ありませんでした。
 
 
この程度の時間であれば、外にまで長い列という状況ではなく、映画の中で出てくるセットや、常時映像が流れているモニターを見られる館内もしくはエリアに入れる目安となります。
 
 
そのエリアにすぐには入れるのであれば、待ち時間も飽きずに過ごせると思います。
 
 
その間も、ママは色んな質問や声がけをしてあげてくださいね。
 
 
「見てみて!色が変わった!」 「あ、あそこに何かいるよ?」
 
 
会話が弾むポイントはたくさんありますので、楽しい声掛けとコミュニケーションで20~30分程度であればあっという間でした。
 
 
また、少し疲れてきたときには、持参した飴や飲み物を口に含ませ、気分を紛らわせることも息子のは効果的でした。
 
 
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3.幼児にもオススメのエリアとアトラクション

 
 
ユニバーサル・ワンダーランド」はUSJが初めての幼児さんでも安心のエリアです。
 
 
スヌーピーやキティちゃん、セサミストリートなどのキャラクターがテーマです。
 
 
また、一部アトラクションには「よやくのり」というシステムがありますので、時間を有効に使えると思います。
 
 
エリア内の館内にはボールプールや滑り台、アスレチックのようなものもあり、体を動かしてリフレッシュすることもできますよ。
 
 
子ども達が自由に遊んでいる間に、パパやママがほっと一息ついている光景が良く見られるのもこのエリアです。
 
 
また、別のエリアのアトラクションにはなりますが「プレイング・ウィズおさるのジョージ」も幼児さんにオススメです。
 
 
ショー形式の体験型アトラクションとでも言うのでしょうか…前方にキッズスペースがあり、ジョージと一緒に踊ったりと子ども達が夢中になっていました。
 
 
逆に、私が少し失敗したな、と思ったアトラクションがあります。それは「ミニオンハチャメチャライド」です。
 
 
ミニオンは子ども達にも人気のキャラクターですが、ミニオンハチャメチャライドはかなりスリリングなアトラクションです。
 
 
もちろんですが、私と主人はとっても楽しめました!
 
 
可愛いミニオンに会いに行こう♪というノリで乗ってみましたが、暗いところで激しい動き…
 
 
息子は物凄い形相で、終始ほぼほぼ私の腕に顔を埋めていました。
 
 
終わった時にはミッションクリアで、「やったー!成功した!」と両手を振り上げ大喜びだったので、結果オーライなのですが…。
 
 
もう少し事前に説明してあげていたらもっと楽しめたのにな、と反省しました。
 
 
キャラクターの印象だけでなく、暗いところや急な動きが苦手なお子さん、特に幼児さんの場合には、アトラクションの内容を事前にしっかり調べてくださいね。
 
 
無理をせず、特性に合ったアトラクションを選ぶことが大切です。
 
 
アトラクションは怖くてもう嫌!となっても安心です。外で随時開催されているパフォーマンスなどにも注目してみてください。
 
 
 
 
その中でも、お子さんが恐竜好きなら、ジュラシックパークエリアの恐竜グリーティング&ショー「ダイナソー・アメージング・エンカウンター」がおすすめです。
 
 
ジュラシックパークのアトラクションは2つとも身長制限があり、ちょっと身長が足りずに乗れなくて怒って泣いた息子も、このショーで完全に機嫌を取り戻しました(笑)
 
 
ステージなどはないため、すぐ目の前まで恐竜がきてくれます。
 
 
このショーで最初に登場するのは、恐竜の赤ちゃん!トリケラトプスの赤ちゃんが、ベビーカーに乗って登場します。
 
 
もちろん、この赤ちゃんも動きます。しかもリアルな質感と動きで、子ども達は本物と完全に信じきっていました。
 
 
幼児さんたちはその赤ちゃんを触ったり、一緒に記念撮影ができます。
 
 
このように、例えアトラクションに乗れなくてもパレードを見たり、通路で随時開催されるパフォーマンスやショーでとても楽しく過ごせます。
 
 

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4.子どもの脳を発達させる帰宅後の会話

 
 
USJでの体験は、その後の親子の会話次第で子どもの成長に役に立ってくれるものとなります。
 
 
帰り道でも翌日でも、記憶が鮮明なうちに「どこが面白かった?」と質問してください。
 
 
「どこが楽しかった?」と聞くと「え~っと。ぜんぶ楽しかった!」などざっくりした答えになりがちです。
 
 
「楽しい」と「面白い」、ちょっとした違いなのですが、「どこが面白かった?」と聞いてあげた方が、具体的な答えが返ってくるケースが多いのです。
 
 
「どこが面白かった?」という興味や関心を問う質問により、「体験を具体的に思い出して言葉にする」にということにもつながります。
 
 
単に楽しかった!だけでなく、子どもの知的な興味に触れる会話を広げられると良いですね。
 
 
また、体験したアトラクションの映画を帰ってからも観る!これもオススメです。
 
 
人間は、読んだり見たりするだけよりも、体験したことの方が記憶に残りやすいものです。
 
 
特に幼いころは、映画を見ただけではストーリーへの深い理解が難しい場合があります。
 
 
息子の場合も、USJでの体験がきっかけとなり、映画のストーリーをより深く理解するようになったと感じます。
 
 
最近見ていなかったミニオンシリーズのDVDを、USJに行ったことをきっかけにまた繰り返し見るようになりました。
 
 
それだけでなく、毎回新しく気付いたことを私に教えてくれるようになりました。
 
 
ストーリーへの理解を深める訓練が、遊びを通じてできるといいですよね。
 
 
 
 
最後に…
 
 
何よりも『楽しかった!』という記憶が一番大切です。そして、パパやママも楽しかった、というのが実は子どもにとっては大きいのです。
 
 
自分は楽しいけれど、パパやママはなんだかつまらなさそう…
 
 
そんな風に子どもが感じ取ってしまうと、自分の感じた感情を押し込んでしまったり、楽しい記憶が半減したりしてしまうのです。
 
 
USJでの体験と記憶を『楽しかった!』にするためには、パパもママも全力で楽しむ!これが結構重要ですよ!
 
 
いかがでしたか?この記事がUSJへのおでかけに不安を感じているママ達に、少しでも役立てば嬉しいです。
 
 
何よりも、発達障害の子どもとのおでかけを、ママにこそ心の底から楽しんでもらいたい!と私は思っています。
 
 
次の休日はぜひ、USJにチャレンジしてみてくださいね!
 
 
ーー施設詳細ーー
【施 設 名】ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
【住   所】大阪府大阪市此花区桜島2丁目1番33号
【営業時間】日によって変動しますので公式HPをご確認ください
【公式サイト】https://www.usj.co.jp

 
 ※この記事の情報は2019年10月時点のものです。おでかけの際には公式サイトで最新の情報を確認してください。
 
 
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執筆者:瀬名香織
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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