ママの笑顔がないコミュニケーションを子どもは「怒っている」と感じています。子育てに自信がない疲れた心を特別な散歩術でリフレッシュ!笑顔になれないママが元気になる方法をお伝えします。
【目次】
1.子育てに自信ない、疲れて笑顔になれないと悩んでいませんか?
2.笑顔がないコミュニケーションは子どもの脳に届かない⁉
3.ママに笑顔がない、笑顔になれない理由を脳科学で紐解く
4.子育てに自信ない疲れた心を散歩術でリフレッシュ!ママが元気になる方法
2.笑顔がないコミュニケーションは子どもの脳に届かない⁉
3.ママに笑顔がない、笑顔になれない理由を脳科学で紐解く
4.子育てに自信ない疲れた心を散歩術でリフレッシュ!ママが元気になる方法
1.子育てに自信がない、疲れて笑顔になれないと悩んでいませんか?
私は小学二年生、不登校の男の子を育てるママです。
ちょうど一年前の今ごろは、不登校になった息子との引きこもり生活で笑顔になれない人生のどん底にいました。
子どもが不登校になる前は、毎日の生活の中で何度も繰り返される子どもの困った行動に常にイライラ、大きな声を出して感情的に叱っていました。
子どもを叱り続ける自分に子育てへの自信をなくし、気持ちが自分でコントロールできず、ヒートアップする自分に疲れていきました。
そんななか、育児本やネット検索で「子どもを叱って育てるのは逆効果、褒めて育てましょう」と今までになかった価値観と出会いました。
今までの辛いだけで効果のない叱る育児とは違った育児法で、これなら上手くいきそう!と怒るのを封印、実践してみましたが期待とは裏腹に全く効果がありませんでした。
それどころか子どもへ私の声が届かなくなってしまったのです。
叱らずに肯定して褒めろと言うから実践しているのにどうして?
やってもやっても効果が出ない、どんどん子どもとの会話が減っていき、私はさらに子育てへの自信をなくし疲れ果て、笑顔になれない状態になっていきました。
夫からも「ママに笑顔がない」「表情と喋り方に気持ちが入っていない」と指摘を受けるようになりました。
2.笑顔がないコミュニケーションは子どもの脳に届かない⁉
人とのコミュニケーションには話し手から発せられる「言葉(言語情報)」よりも「目や耳から感じる態度(非言語情報)」の方が重視されることを知っていますか?
心理学者であるアルバート・メラビアンが1971年に自身の研究結果から導き出したメラビアンの法則を発表しました。
この法則によると話し手の「視覚情報」「聴覚情報」「言語情報」の3つが一致しないと受け手が感じた場合には、受け手は次の優先順位で相手の態度を判断しているそうです。
受け手が話し手から受け取る情報を100%とすると
・視覚情報(表情・視線・ジェスチャーなど)・・・55%
・聴覚情報(声のトーン大きさ・話す速度や口調など)・・・38%
・言語情報(話す言葉や内容)・・・7%
つまり話し手の「言葉(言語情報)」から得ている情報はたったの7%。
それに対し「目や耳などから感じる態度(非言語情報)」から93%もの情報を受け取っているのです。
子育てに自信をなくし、疲れた私は、自分の感情を封印したことで、声のトーンが低くなり抑揚のないしゃべり方、感情のない表情で子どもと接していました。
そのため笑顔がない私から発せられる全てを子どもは「怒っている」と受け取って、言葉でいくら褒めても届いていなかったのです。
3.ママに笑顔がない、笑顔になれない理由を脳科学で紐解く
・家族以外と会話をしない、接触がない
・食材、日用品など必要な買い物以外は外出しない
・毎日同じことの繰り返しで楽しみがなにもない
笑顔になれない生活を送っていたときの私の生活はこんな生活を送っていました。
不登校になって1日中YouTubeを見ている子どもの心配ばかりして、外出もせず楽しみが何もありませんでした。
一言で言うと運動不足。身体だけでなく心も運動不足の生活でした。
心が運動不足になるということは感情が動かないということ。
感情が動かないから「嬉しい」「楽しい」「悲しい」「悔しい」などの感情表現が乏しくなります。
そして表情がなくなりママに笑顔がなくなっていきます。
感情の運動不足をなくすには身体の運動不足を解消することが効果的です。
なぜならば、運動をすることで脳全体を活性化させることができるからです。
脳には大きく分けると運動・視覚・聴覚・記憶・理解・伝達・思考・感情の8つのエリアがあります。
運動の脳のエリアは木で例えると幹の部分にあたり、残りの7つの脳エリアが枝として不随しています。
そのため、運動エリア一つを刺激することで全ての脳エリアも刺激されます。
運動をすれば、思考や感情も動き出し、活性化され表情も豊かになって笑顔を取り戻すことができます。
4.子育てに自信ない疲れた心を散歩術でリフレッシュ!ママが元気になる方法
手軽にすぐに始められる運動習慣といえば、散歩!
散歩にちょっと工夫をすることで、ただの散歩も楽しく続けられるだけでなく、思考と感情を効果的に動かして早く笑顔を取り戻すことができます。
いくつかやっていた中で、一番効果があったのは探し物をしながらのお散歩です。
「どんな音が聞こえてくるかな」「花をいくつ見つけられるかな」「赤色の車は何台通るかな」「何人の人とすれ違うかな」お散歩のたびに、探し物を一つ決めて散歩をします。
「今日は音を10こ見つけよう」「タンポポを探しながら歩こう」と探す個数や探し物を具体的に絞るのも良いです。
探し物をしながらのお散歩は、次の3つの効果がありました。
◆自然と顔が上を向く
息子が不登校になって自宅にこもり、人目を避けながらの生活で伏し目がちでしたが、探し物をするために自然と視線が上を向き、気持ちも前向きになれました。
◆ぐるぐる思考から解放される
毎日、毎日息子が不登校になったことへの不安や罪悪感、出口のないぐるぐる思考を一瞬でも忘れられる時間を持つことができました。
お散歩が終わったあとの爽快感はしばらく感じたことのないものでした。
◆会話のきっかけ作りになる
「今日ね。猫の鳴き声が聞こえたよ」「コンクリートの隙間から花が咲いてたよ」「知らないおばちゃんとあいさつしたよ」
四六時中一緒にいて、自宅での変化のない生活で会話のきっかけになり、息子とのコミュニケーションの量が増えていきました。
子どもが寝ている早朝に15分~30分程度、探し物をしながら散歩をしました。
散歩をすることで脳全体が活性化され沈みがちだった気持ちが上向きになり、表情が自然に作れるようになって声にもハリがでていきました。
それと同時に子どもにわたしの声が届くようになり、会話の量も増えていきました。
小さな気分転換を続けて3か月ほどたった時、子どもが突然「ママ最近良いよ。大好き」と言ってくれました。
理由を聞くと怒らなくなったことが一番良いと教えてくれました。
私が怒るのを辞めたのは1年ほど前、笑顔を取り戻せた私はやっと息子に怒っていないと認められたのです。
言葉では褒めていても子どもが目や耳から受け取る情報で怒っていると感じれば、それは褒めにはならないということを痛感しました。
逆に言えばママがいつもニコニコ笑顔、ご機嫌でいればそれは子どもを肯定することになるのです。
いかがでしたか?今回は笑顔になれないママが元気になる方法をお伝えしました。
子育てに自信ない疲れた心を散歩リフレッシュ!笑顔と元気を取り戻してくださいね。
子育てが楽しくなるコミュニケーション術をお伝えしています。
執筆者:福原かおり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)