環境の変化に弱い発達障害児の不安を軽減!子連れ引っ越し前の心の準備ガイド

 

発達障害の子どもは環境の変化に弱いと言われますよね。子ども連れの引っ越し準備は忙しいので心のケアは後回しになりがちですが、新しい環境が苦手な子どもには、転校前から心を整える対応が大切です。不安の強い子の不安を軽減する関わり方をご紹介します。
 
 

【目次】

1.発達障害の子どもを連れての引っ越しが不安
2.環境の変化に弱い子の転校は早めのサポートが必要な理由
◆未経験のことに不安を感じやすい
◆ストレスから情緒不安になりやすい
3.変化が苦手で不安の強い子が前向きになれる対応法
◆引っ越しが嫌な気持ちに寄り添う
◆ポジティブな注目を増やす
◆引越し先に楽しいイメージを作る

 
 

1.発達障害の子どもを連れての引っ越しが不安

 
 
子ども連れの引越しは手続きに荷造りに、バタバタとなりますよね。
 
 
そんな中でも、引っ越した後を見据えてぜひ早めにやっていきたいのが、環境の変化が苦手な発達障害の子どもの不安を軽くする対応です。
 
 
 
私の息子は自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠陥多動性障害(ADHD)の傾向があります。
 
 
環境の変化にはとても敏感で、就学後に環境が合わずに荒れてしまったことがあります。
 
 
発達検査では、1年間で社会性の数値が約3歳下がってしまいました。
 
 
息子が1年生の時に転校を経験しましたが、その時は事前に心の準備をすることで転校先にうまく馴染むことができました。
 
 
この春には県をまたいで引っ越しをすることになりましたが、当時の経験をバージョンアップさせ、引越し前にスムーズな備えをすることができています。
 
 
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2.環境の変化に弱い子の転校は早めのサポートが必要な理由

 
 
環境の変化には誰しも不安を覚えるものですが、発達障害の子どもには引越し・転校が決まったら、すぐにサポートを開始してほしいワケがあります。
 
 

◆未経験のことに不安を感じやすい

 
 
発達特性のある子どもは、いつもと同じことが好きだったり、はじめての場所や物事への対応が苦手ですよね。
 
 
目に見えないことをイメージしにくいため、自分が体験したことのない引っ越しや引っ越し後の生活がどのようなものか想像できず、大きな不安を抱えてしまいます。
 
 
さらに、ネガティブな記憶が強いので、学校でうまくいかなかった体験を思い出し、心の中で不安を膨らませてしまうこともあります。
 
 

◆ストレスから情緒不安になりやすい

 
 
不安が強い子どもはもともと脳の感情を司るエリアが不安定になりやすく、ストレス耐性が低めの傾向があります。
 
 
嫌なこと・不快なことがあると脳が自分を守ろうと防衛モードに入りやすく、刺激に敏感なタイプです。
 
 
 
 
不安やストレスが大きい時には、いつもなら大丈夫なのにちょっとしたことで落ち込んだり、怒りっぽくなったりとメンタルが荒れやすく、情緒が不安定になってしまいます。
 
 
脳が過敏で安定しないまま新しい環境に突入してしまうと、たくさんの刺激を受け止めきれず、ストレスで不適応を起こしてしまうかもしれません。
 
 
ストレスに弱い私の息子は、就学後に心が荒れてしまった際、落ち着きがない、友達とトラブルになる、行きしぶるなど、学校生活で困りごとが出てきた経験があります。
 
 
環境の変化で不安が大きくなりやすい子どもの特性を知り、先手を打って不安とストレスを和らげる関わりができると安心ですね。
 
 
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3.変化が苦手で不安の強い子が前向きになれる対応法

 
 
引っ越しを前に不安を強くしている子どもの不安を和らげ、心を整えてるために私が実践したことは、
 
 
・気持ちに寄り添う
・肯定を増やし、できてないことはスルー
・引越し先にポジティブなイメージを作る
 
 
この3つの関わりです。
 
 

◆引っ越しが嫌な気持ちに寄り添う

 
 
家族で話し合って決めた引っ越しでしたが、子どもは「友達と離れるのが嫌」「新しい学校で友達ができるか不安」と、しょっちゅう言葉にしていました。無理もないことです。
 
 
こんな時は、
 
 
「そうだよね。嫌なんだね。」
「お母さんが○○君だったら、きっと同じ気持ちになると思う。」
 
 
と、気持ちを言葉にして共感してあげます。辛そうな時には、背中をさすってあげるなどスキンシップも添えてあげてください。
 
 
私も失敗経験がありますが、良かれと思って、「大丈夫!新しい学校でも、きっと友達できるよ!」などと気休めの言葉で励ましたり、「いとこの○○君も平気だったじゃない」と、誰かと比較することは控えます。
 
 
子どもにとっては自分の自然な感情を否定されたことになり、「分かってもらえない!」と感じてしまうからです。
 
 
代わりに不安なことを書き出して一緒に対応策を考えてみてもいいと思います。
 
 
「友達とのお別れが嫌」という息子の気持ちに寄り添って、一緒に「お泊り会で一生の思い出を作る」というアイデアを考え、実際にやってみたことで気持ちが前向きになりました。
 
 
落ち込むことが続くとこれで良いのか心配になりますが、「不安になったらお母さんに気持ちを分かってもらえる」という安心感は、今以上子どもの心が荒れることを予防してくれます。
 
 

◆ポジティブな注目を増やす

 
 
気持ちに共感することは大切ですが、それだけでは嫌な気持ちで心がいっぱいになるのを止められません。
 
 
ですので、意識して当たり前の些細なことを褒めるようにしました。
 
 
・朝ごはん食べたね!
・今日も学校行けたね!
・お皿下げてくれてありがとう!
 
 
小さなできていることを見逃さずに肯定することで、普段の生活でポジティブな気持ちを増やしていけます。
 
 
他にも、目があったらにっこり微笑みかける、頭をなでる、「さすが、○○君だわ」と独り言のようにしみじみ呟いて聞かせる。こんな工夫で肯定を増やしていけますよ。
 
 
同時に、できてないことは指摘せずスルーします。
 
 
どうしても気になることがある時は、
 
 
「今は、〇〇しようね。」と、1つだけ提案することにとどめておきます。
 
 
この時期だけは、ネガティブな注目を減らしてポジティブな注目を増やすことに集中!メンタルの安定をはかります。
 
 
  
 
 

◆引越し先に楽しいイメージを作る

 
 
親が不安になると、子どもにも伝染します。
 
 
忙しいのにわざわざそこまでやる必要があるの?と思うかもしれませんが、親の不安を少なくするためにも、引越し先の下見旅行をしました。
 
 
具体的には、転校先の学校見学と、子どもが喜びそうな場所の観光です。
 
 
学校見学では、学校の規模や教室の配置などを確認して転校後の学校生活を想像できました。周辺探索をして登下校のイメージも湧きました。
 
 
また、観光スポットでは「〇〇県にはこんな面白いところがあるね!」「こんな食べ物があるんだね!」「引っ越したらまた来られるね!」と新天地にワクワクする気持ちになれます。
 
 
親子ともに分からないことへの不安な気持ちが軽減されたので、行ってみて正解だったと感じます。
 
 
下見旅行まではできなくても、子どもの気持ちが落ち込んでいない時に、学校のサイトを見たり、引越し先の都道府県のガイドブックや子どもが喜ぶお出かけ先を一緒に見つけて、引越し先に楽しいイメージを作る工夫をすると良いと思います。
 
 
肌荒れした時には、いつもの化粧品に刺激や不快感を感じることがありますよね。
 
 
過敏になっている脳を荒れたお肌に例えるならば、共感と肯定で荒れたベースを整え、できてないことの指摘というストレスを減らすことが大事になります。
 
 
タイミングを見て「引っ越し先の楽しみ」という未来に対するポジティブな記憶を授ければ有効成分が効いて、全体をいい状態に引き上げてくれます。
 
 
不安が減ると、環境の変化に弱い子どもとの引っ越しというピンチが、新しいチャンスにも思えてきますよ。私の経験が参考になりましたらうれしいです。
 
 
 
 
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執筆者:山中寧子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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