お片付けができない子がひとりで片付けられるようになる2つのコツ

 
遊んだら遊びっぱなし、家の中はいつもおもちゃが散乱している。片付けてもまたすぐに散らかる日々…。そんなストレスから解放されるには、脳の特徴を踏まえた工夫が効果的です。子どもがひとりでお片付けができるようになるコツをご紹介します!
 
 

【目次】

 
 

1.お片付けができない発達凸凹キッズ

 
 
遊んだら遊びっぱなし、遊んでもいないおもちゃも散乱ていて足の踏み場もない状態にいつもイライラ…。そんなご家庭は多いのではないでしょうか。
 
 
 
 
我が家の5才の娘はぬいぐるみが大好きで、家にはぬいぐるみがどんどん増えていきます。
 
 
そんな娘は、ぬいぐるみで遊ぶ時はバーっと全部出して、その中から遊びたいものだけで遊んで、遊び終わったら全部出た状態のまま…なんていうのが日常風景でした。
 
 
このようにお片付けができないのも脳の発達が大きく関わっているので、発達凸凹キッズにはお片付けができない子が多いです。
 
 
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2.片付けに必要な脳の機能

 
 
片付けに必要な動作は、発達凸凹キッズの脳の発達が未熟な「前頭葉(ぜんとうよう)」という部位をフル活用させる必要があります。
 
 
 
 
片付けの段取りを分解して、それぞれの動作に関わる前頭葉の機能を紐づけるとこのような感じになります。
 
 
「遊びたい」という気持ちを抑える : 抑制機能
 
 
おもちゃの大きさや形を把握する : 視空間認知
 
 
どこに何をどういう順番で入れるかを考える : プランニング
 
 
決めた場所へ片付ける : 運動
 
 
こうやって整理してみると、「片付ける」というのは脳の色々な機能を使うことがわかりますね!
 
 
そのような高度な動作なので、子どもだけでなく大人でも片付けが苦手な人がいるのもうなずけますね。
 
 
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3.お片付けのハードルを下げる2つのコツ

 
 
このように脳に負担がかかるお片付けなので、うまくハードルを下げる工夫ができれば、脳がスムーズに処理できるようになっていきます
 
 

◆①楽しみながら片付けられる工夫をする

 
 
まず初めに、「まだ遊びたい」という気持ちを抑えないと片付けに入れません。そのハードルをぐんと下げる工夫が、楽しみながら片付けられるようにすることです。
 
 
たとえば、子どもが好きな曲をお片付けのテーマソングとして流したり、かわいい(かっこいい)収納グッズを用意してあげるなどです。
 
 
子どもにとってお片付けが苦痛な作業ではなく、楽しい遊びの延長だと認識させてあげるような工夫をしましょう。
 
 

◆②決まった場所に大きな入れ物を置く

 
 
片付けようという気持ちを作った次につまずくのが、どこに、何を、どういう順番で入れるときちんと収納できるかを考えることです。
 
 
そのハードルを下げる工夫が、決まった場所に大きな入れ物を置くということです。
 
 
いつも決まった場所に片付けるのであれば「どこに片付ければいいの?」と迷う必要はありませんし、大きな入れ物であれば、「どれをどういう順番で入れていけばいいの?」と迷う必要もなくなります
 
 
 
 

◆娘がお片付けをできるようになった我が家の工夫

 
 
遊んだぬいぐるみを出しっぱなしだった娘が、ひとりでお片付けができるようになった工夫をご紹介します!
 
 
まず①楽しみながら片付けられる工夫です
 
 
我が家では、娘が好きな色の、好きそうな柄の収納ボックスと、ぬいぐるみを飾ることができる棚を用意してあげました。
 
 
そうすると、娘は自分で考えて工夫しながら、ラブリーな空間になるように、そこにぬいぐるみをきれいに収納するようになりました
 
 
娘にとってここはスタメンのぬいぐるみたちを片付ける一等地になったようです。
 
 
そうやってスタメンは率先して、楽しみながら一等地へ片付けることが出来たあとには、まだまだ補欠メンバーが残っています。
 
 
それを解決する工夫が、次の②決まった場所に大きな入れ物を置くです。
 
 
我が家の場合は、娘が余裕で入れるぐらい大きなコンテナボックスを用意しました。これなら、入れる順番を考える必要なくボンボン入れていくことができます
 
 
時にはぬいぐるみと一緒に入ってお風呂ごっこが始まる時もありますが、最終的にはひとりで全部片付けができるようになりました。
 
 
このように2つの工夫をすることで、娘は「ひとりで全部片付けられた!」という成功体験を味わうことができました
 
 
時々は手伝ってあげる時もありますが、遊んだ後は所定の場所に片付けてくれるので、四六時中ぬいぐるみが散乱しているストレスから解放されることができました
 
 
我が家のようにお片付けができないお子さんにお困りの方は、ぜひ試してみてくださいね。
 
 
 
 
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執筆者:大谷聡志
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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