不安が強すぎて勉強が進まない!発達障害グレーゾーンの大学受験生の不安をやわらげる2ステップ対応

 

発達障害グレーゾーンの大学受験生。不安が高まりすぎて勉強が手につかず、何とかしてあげられないかと頭を抱えていませんか? 受験を控えた不安だらけの受験生の不安を落ち着かせる方法について解説します。
 

【目次】

 

1.大学受験を控えた発達障害グレーゾーン受験生の勉強がストップして困っていませんか?

 
 
大学受験を控えた発達障害グレーゾーンの受験生。不安が高まりすぎて勉強が手につかない状態に困っていませんか? 
 
 
私には大学受験を目指す予備校生の息子がいます。 
 
 
春から勉強を頑張っていましたが、不安が強くなった秋頃から予備校へ行けなくなりました
 
 

 
 
受験生の勉強が進まないと、親まで不安になりますよね。
 
 
子どもの将来がかかっていると思うと、何とかしてあげられないか…と頭を抱えている方も多いと思います。
 
 
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2.受験勉強が進まない理由とは

 
 
高まりすぎた不安は、発達障害の脳の特性であるネガティブな記憶をため込みやすいことが原因かもしれません。
 
 
脳の発達が未熟なままだと、ネガティブな思考が引き金となり、扁桃体と呼ばれる領域を活発化させます。
 
 
つまり、活発化した扁桃体が不安を高めてしまうのです。
 
 
高まり過ぎた不安は行動をストップさせてしまうため、受験生では勉強が進まなくなってしまうと考えられます。
 
 

 
 
子どもはこれまでに経験した失敗をよく覚えています。
 
 
そのために、また失敗するのではないかという不安から、勉強を頑張ることそのものがムダに感じられたりもします
 
 
では不安が強い受験生に対して、親にできる対応は何かあるのでしょうか?
 
 
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3.受験生の不安をやわらげ回復をはかる対応

 
 

◆①まずは休ませる

 
 
発コミュを学んでいた私は、息子を無理に予備校へ行かせることはせず、自宅で休ませることを選びました
 
 
一方で、休んでいる受験生本人は常に「勉強しなくては…」という焦りも抱えています
 
 
子どもの状態が少し良くなったきたら、早めに勉強をやらせるのがよいのでしょうか?
 
 
そうではなく、未熟な脳を発達させることを考えて頂きたいと思います。
 
 
 
 

◆②勉強ではなく興味のある活動をする

 
 
脳を発達させるには、本人が行動することが必要です。
 
 
子どもの興味関心のあることであれば、行動が期待できそうですよね。
 
 
私は息子を何とか外出させる方法はないかと考えました。
 
 
相手は18歳、親と一緒に出かけるのは避けたい年齢ですから作戦が必要です。
 
 
息子の興味関心のあるものは、何だったか?と思案したところ、高校時代にボランティアの部活に所属していたことを思い出しました。
 
 
息子は、人の役に立ちたいという思いをもっていました
 
 
そこで献血ならば息子が興味を示すかもしれない、と思いついた私は息子を誘ってみました。
 
 
すると即OK!外食を兼ねて一緒に献血へ行く予定を立てました。
 
 

 
 
当日息子は、医師による問診で内服中のアレルギー薬の名前を正確に言えなかったために、献血の許可を出してもらえませんでした。
 
 
仕方なく私だけ献血し、しばらくして機嫌の直った様子の息子と話をしました。
 
 
すると、今後も献血に行く意思はあると教えてくれました。
 
 
今回、息子の人の役に立ちたいという思いは達成できず、加えて不愉快な経験もしました。
 
 
ですが、行動することで薬の名前が必要な場面があることを知り、スマホのメモに登録しようと思うきっかけができました
 
 
外出の目的が必ずしも達成できなくても、外出という行動は子ども自身の脳を使う機会になります
 
 
一度の外出だけで受験生の高まり過ぎた不安に即効性があるとは言えませんが、継続して行動して活動量を増やすことで脳を発達させることができます。
 
勉強が進まなくて不安なのは子どもも親も同じ。焦って無理に勉強するのではなく、脳を根本的に発達させる対応をとっていきましょう!
 
 
 
 
 
 
 
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執筆者:宝井あつみ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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